「社内wikiの無料テンプレートが欲しい」「社内wikiを作って業務に活かしたい」とお考えの方は少なくないのではないでしょうか?
知識共有が企業成長のカギを握る今、社内wikiは業務効率とチームの生産性を飛躍的に向上させるツールとして注目されています。しかし、単にwikiを導入しただけでは、その価値を発揮することはできません。重要なのは、適切なツール選びと社員が積極的に使いたくなるようなwikiの構築です。
この記事では、ただの情報共有で終わらないように、社内wikiの基礎知識から無料で使えるテンプレートを紹介します。また導入のメリット・デメリットも併せて解説します。
社内wikiの4つの必要性とは
はじめに、社内wikiの必要性について、次の4つのポイントを深堀りしていきます。
- 誰でもすぐに情報を検索できる
- 社内のナレッジを蓄積できる
- 教育コストを下げられる
- 業務の属人化を防げる
ビジネスにおいて情報は重要な資産です。それを効果的に収集し、活用することが組織の成長に直結します。社内wikiは会社の貴重な情報を一か所にまとめて、誰もが簡単に探し出せる仕組みです。この章では、社内wikiの必要性を理解し、自身の組織で活用するための知識を身につけていただきます。
誰でもすぐに情報を検索できる
社内wikiは、誰でもすぐに情報を検索できます。社内wikiがなければ、情報を探すために多くの時間を浪費したり、必要な情報が埋もれてしまう恐れがあります。
しかし社内wikiを利用すれば、調べたい情報をキーワードで検索することができ、必要な情報に辿り着くことが可能です。時間の節約はもちろん、誰もがすぐに情報を入手し、仕事のパフォーマンスを最大限に引き上げるために、社内wikiは重要なツールです。
社内のナレッジを蓄積できる
社内wikiがあれば、社内のナレッジを蓄積することも可能です。社内wikiは、個人の経験や知識を組織全体で共有し、蓄積する場としても機能します。
社内wikiがなければ、メンバーが急に欠席したり退職した際に、その人が持っていた情報が一緒に失われる危険があります。情報の欠如が起これば、業務の遅延やミスが増える可能性が出てきます。
社内wikiで情報を整理しておくことで、必要な知識をいつでも、誰もが簡単に取り出すことができます。例えば新入社員や別組織に所属していても、社内wikiにアクセスすれば、欲しい情報が入手でき、人に聞かなくとも業務を進めることが可能です。全員が正確な情報を元に仕事を進めるためにも、社内wikiは欠かせません。
教育コストを下げられる
社内wikiは、教育コストを下げることも可能です。社内wikiには必要な情報が集約されています。
誰でも自分で情報を探し学ぶことができ、教育の手間と時間を大幅に節約できます。もしも社内wikiがなければ、情報を探すことに時間を浪費し、人に聞かないと分からない状態であれば、その社員の貴重な時間も奪ってしまいます。結果として会社の教育コストが高くついてしまうでしょう。社内wikiの導入は、継続的な知識共有の基盤だけでなく、教育コストの削減にも不可欠な要素です。
業務の属人化を防げる
社内wikiを導入することで、業務の属人化を防ぐことができます。属人化とは、特定の個人に業務知識やスキルが集中し、その人が不在時に業務が滞ることを指します。
社内wikiにより、重要な業務プロセスや対応策はドキュメント化でき、それを共有することで、知識や経験が組織全体に広がります。これにより、個人に依存することなく、他のメンバーも同じ業務を効率的に遂行できます。社内wikiは、誰もが必要な情報にアクセスできる環境を作り、業務の持続可能性を保つために重要な役割を果たします。
※「関連記事:社内wikiのメリット・注意点とは?導入のポイントについても解説」
社内wikiの作り方
それでは、具体的な社内wikiの作り方について解説していきます。大きく分けて、社内wikiを作成する際に基本となるのは「テンプレートにまとめる方法」と「専用ツールを活用する方法」の2つです。ここで、それぞれのメリット・デメリットを押さえておきましょう。
テンプレートを使ってまとめる
まず、テンプレートのメリットとデメリットを紹介します。
テンプレートのメリット
社内wikiでテンプレートを使う方法には、以下のメリットがあります。
- 無料で利用可能
- 既存ツール活用
- 研修の手間削減
社内wikiのテンプレートは無料で提供されているものも多く、費用をかけずに開始できます。またExcelやWordなど、社員が既に使い慣れたツールを用いることができるため、基本操作が分かり、特別なトレーニングを設ける必要がありません。新しいソフトウェアの研修も不要なため、迅速に利用を開始できるでしょう。
テンプレートのデメリット
社内wikiのテンプレートを利用する際には、以下のようなデメリットが考えられます。
- 書類の整理が難しい
- 情報の検索性が低い
- 継続的な使用が困難
テンプレートを用いた社内wikiは、書類や情報を視覚的に整理するのが難しく、見た目も分かづらい特徴があります。また、内容が増えていくと、特定の情報を後から見つけるのが困難です。さらに、テンプレートの使い勝手が悪かったり、更新が面倒だったりすると、従業員が次第に使わなくなり、wikiの定着が難しくなる傾向もあるでしょう。
社内wikiツールを利用する
続いて、社内wikiの専用ツールを利用する場合のメリットとデメリットを紹介します。
社内wikiツールのメリット
社内wikiツールの導入には、以下のようなメリットがあります。
- 直感的な検索機能
- シンプルなwiki作成プロセス
- 効率的なナレッジ管理
社内wikiツールは、高度な検索機能を備えているため、必要な情報に誰でもすぐにアクセスすることが可能です。加えて、専門知識がなくても直観的なインターフェースのため、かんたんに社内wikiが作成できます。これにより、組織内でのナレッジの蓄積と共有がスムーズに行えるため、業務効率が上がりやすくなるでしょう。
社内wikiツールのデメリット
社内wikiツールの導入は、以下のようなデメリットに考慮する必要があります。
- 利用に伴うコスト
- 技術的な専門知識
- セキュリティとプライバシーの懸念
社内wikiツールの使用には通常、月額料金やライセンス費用などのコストが発生します。また、社員は新しいツールの操作に慣れるために、最初に一定の時間ツールの操作を覚える必要があるでしょう。さらに、企業の貴重なデータを外部のサービスプロバイダーに委ねることになるため、セキュリティやデータのプライバシーに関して懸念が生じる可能性があります。
特に、機密情報を扱う企業にとっては、これらのリスクは重大な影響を持ち得ます。ツールの選定や使用にあたっては、これらの点を慎重に評価し、適切な対策を講じることが重要です。
無料で利用できる社内wiki用のテンプレート5選
無料で利用できる社内wikiテンプレートは、コストを抑えながら効率的に情報共有を行う手段として大変有効です。ここでは、実際に無料で利用できる社内wiki用のテンプレートを5つご紹介します。
- 【日報】Microsoft365
- 【議事録】Microsoft365
- 【マニュアル】経費削減実行委員会
- 【売上管理表】Microsoft365
- 【操作手順書】NotePM
【日報】Microsoft365

【特徴】
Microsoft365テンプレートは、日々の業務報告と週報を一括管理できるので便利です。このテンプレートの柔軟性の高さが特徴で、表の色を自由に変更して視覚的に分かりやすくカスタマイズすることが可能です。また、デジタルでの直接入力だけでなく、印刷して手書きでの記入も選べるため、多様な働き方や好みに合わせて使用することができます。
【議事録】Microsoft365

【特徴】
このテンプレートは、とくにリモートワークにおける効率的な情報管理を支援し、議事録作成の負担を軽減します。音声メモの記録機能が搭載されているため、話された内容をその場で文書化することが可能です。加えて、ウェブリンクや画像を簡単にドキュメントに挿入できるので、議事録に視覚的な要素や追加情報を含めることが容易になります。
【マニュアル】経費削減実行委員会

【特徴】
経費削減実行委員会は、PowerPointでダウンロード可能なテンプレートで、使いやすさを考慮して設計されています。ネイビーカラーを基調とする洗練されたデザインが特徴です。業界を問わずあらゆる種類を選べるため、初心者でも短時間で高品質の手順マニュアルや企画書を作成できるため、効率的な資料作成が可能です。
【売上管理表】Microsoft365

【特徴】
このテンプレートは、日常の営業活動の成果を追跡し、売上と予算の計画的な管理を実現するために役立ちます。直感的に操作ができるインターフェースになっており、特別なトレーニング無しで、誰でも簡単に利用できます。売上の記録だけでなく、将来のセールス戦略を立てる上でも重要なデータ管理ができるため、便利です。
【操作手順書】NotePM

【特徴】
NotePMのテンプレートは、作業プロセスやシステム操作の手順を明確に記録し、共有するために特化しています。シンプルで直感的なデザインを採用しているため、視覚的にわかりやすい手順書を作成できます。Markdown記法を使って図解や画像を組み込むこともでき、PDFやExcelの中身の全文検索なども可能です。
まとめ
本記事では、社内wikiを作ることになった人に向けて、社内wikiの基本や無料で使えるテンプレート、また社内wikiの作り方など、あらゆる側面から解説しました。
社内wikiは、組織内の知識を集約し、組織全体に共有できるため、業務効率化と生産性の向上が期待できます。今回紹介したテンプレート選びの特徴と導入のポイントを念頭に置き、効果的な社内wikiを作成しましょう。