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部下が反抗的になりやすい9つの理由|問題解決の5つの対処法も解説

「反抗的な部下がいて困っている」「なぜ反抗的になるのか、理由や対処法が知りたい」

など、部下の対応に頭を悩ませている上司は多いのではないでしょうか?

反抗的な部下を放置すると、チーム全体の士気が下がります。その結果生産性が下がったり、離職率が高まるケースもあります。コミュニケーション不全に陥っているチームでは、協力し合ったり、意見交換するような空気にもなりません。結果的に業務改善やイノベーションも起こらず、企業全体の成長が止まる懸念もあります。

そこで今回は、部下が反抗的になる9つの代表的な理由や、上司が取るべき対処法などを解説します。部下と上司の関係性が良好になれば、パフォーマンスも向上し、働きやすい職場づくりにも貢献します。反抗的な部下に悩んでいる管理職の方はぜひ参考にしてみてください。

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部下が反抗的になりやすい9つの理由

反抗的な部下との関係を改善したい場合、まずは原因や理由を考える必要があります。上司・部下の両者の視点から、原因・理由を考えてみましょう。

上司側に原因があるケース

まずは、上司側に原因があるケースとして次の4つを紹介します。

  • 部下に威圧的な態度を取っている
  • 特定の人をひいきする
  • 評価に納得をしていない
  • 部下の主張を聞こうとしない

部下に威圧的な態度を取っている

部下に対して威圧的な行動や言動を取っている場合には、相手はその態度に反発するケースがあります。

上司が威圧的になるのは性格によるものが多いでしょう。もともと感情的な性格であったり、マウンティングする癖がある上司もいます。ただし、自分が部下よりも上であることを示すためにあえて高圧的になっていることもあります。マネジメントに対するプレッシャーや、部下に「舐められてはいけない」という考えが根底にあります。

また、部下が若い場合には、世代の違いが原因の場合もあります。上司は普通に話したり、指示をしているつもりでも、20代の新人は圧迫されていると感じることもあるでしょう。

上司は感情的にならないことが基本ですが、相手に合わせて接し方を考える必要もあるでしょう。

特定の人をひいきする

特定の人をひいきすると、別の部下が反発するケースもあります。上司が無意識のうちに、人によって態度を変えている可能性もあります。性別、年齢、出身地など、属性によって話し方や親しみに違いが出ることもあるでしょう。

部下からしたら、なぜ自分だけ厳しい口調で指示されるのか、気にかけてもらえないのか、など小さなところで不満を感じることもあります。

たとえ仕事への評価が平等でも、社員間に態度の温度差がある場合には、不平不満の原因になりかねません。

評価に納得をしていない

部下が評価に納得していなかったり、不平等感を覚えている場合には反抗的になるケースがあります。人事評価に納得感がなかったり、公平性がない場合には、部下はやる気がなくなります。

上司が部下の成果や日頃の勤務態度をしっかりと評価できていない場合には、部下と上司の間で認識のギャップが生まれます。

どれだけ頑張っても、正しく評価されないと感じた場合、仕事や組織へのエンゲージメントが下がります。その結果、周りのメンバーや上司に投げやりな態度を取ってしまうこともあるでしょう。

評価制度に関しては、会社全体で公正・公平、納得感のある仕組みを導入すべきです。同時に、日頃のフィードバックや仕事の割り振りなどは、上司が意識して公平性を守るべきです。

部下の主張を聞こうとしない

部下の主張や要望を聞かずに、一方的に指示を出したり命令すると部下は反抗的になるでしょう。社員のスキルは人それぞれです。実績やこれまでの経験もさまざまなので、場合によっては上司のやり方が間違っているケースもあります。

また新任の上司の場合、これまでのやり方を否定し部下に自分のやり方を強要するケースもあるでしょう。部下の話を聞こうともせず、仕事のやり方や考えを押しつけることは、反発を生む原因になるのです。

部下側に原因があるケース

次に、部下に原因があるケースとして下記5つを紹介します。

  • 自信がありすぎる
  • 合理的な考えが強すぎる
  • ストレスが溜まっている
  • 認めてほしいために強そうに見せている
  • もともと反抗的な性格である

自信がありすぎる

部下が自信家の場合には、反抗的な社員と捉えられるケースもあるでしょう。もともとの性格が自信過剰気味であったり、向上心が人並み外れている場合には、チームワークを乱す行動や言動に出てしまうこともあります。

また、実績が豊富で、これまでのキャリアでさまざまな成果を出してきた場合には、自分の能力を過信する人もいるでしょう。仕事はあくまでチームで行うべきなので、自信過剰な部下はしっかりとマネジメントする必要があります。

合理的な考えが強すぎる

自分のやり方に過度にこだわりのある人も、反抗的な態度にうつるケースがあります。特に「合理性がすべて」と考えている部下は、一つのやり方に固執する場合があります。

仕事を進める上で合理性は重要ですが、すべてに優先されるわけではありません。例えば、一つの業務プロセスを変更する場合には、別の作業や別の部署のプロセスにも影響を及ぼすケースがあります。そうなると、会社全体ですぐに変更できないことも多いでしょう。

しかし、合理的な考えが強すぎる部下は、それに納得できず、マネジメントを担当する上司に反抗的になるのです。

ストレスが溜まっている

単純にストレスが溜まっているだけの場合もあります。ストレスによって、感情をコントロールできず、周りにあたるケースです。仕事だけでなく、プライベートでトラブルに直面していることもあるでしょう。

この場合、部下が何にストレスを感じているのか、特定する必要があります。業務内容や人間関係であれば、上司が介入できる余地があります。ただし、プライベートの問題ではそうはいかないでしょう。

常にイライラしていたり、当たり散らしていたりする場合には、有給休暇の取得を促したり、必要に応じて社内外のカウンセラーを紹介するなどの対策が求められます。

認めてほしいために強そうに見せている

承認欲求が高い部下も、認めてもらいたいがために目立った行動や言動をとるケースがあります。自分は頑張っている、評価してほしい、褒めてほしいという気持ちが強すぎるために、上司にたてつく人もいるでしょう。

モチベーションが高い証拠ともいえますが、チームワークを乱す原因にもなります。上司は一人ひとりの仕事ぶりをしっかりと評価し、適切なフィードバックを心がけましょう。

もともと反抗的な性格である

もともとの性格が反抗的なだけということも考えられます。特定の上司だけでなく、誰にでも態度が悪いという部下もいるでしょう。

そういったケースでは前の部署でもトラブルメーカーであったり、チーム内の他のメンバーとも衝突することが多いものです。上司や会社側が何か手を打てるわけでもないため、特に対処法が難しいケースといえます。

実際には上司と部下の双方に原因があるケースがほとんど

部下が反抗的になる理由は上述したとおりさまざまです。ただし実際には、双方に原因があるケースがほとんどです。どちらか一方が悪いために、関係性がこじれるケースはまれでしょう。

反抗的な態度は、一方の行動や言動によって生じるわけではなく、両者の複雑な関係性に起因します。またお互いの価値観や仕事の進め方、コミュニケーションスタイルの相違が原因のケースもあるでしょう。

部下からしたら、上司からの十分なサポートを受けられなかったり、フィードバックが得られなかったことに失望するケースもあります。一方で、上司はサポートやフィードバックを与えたのにも関わらず、適切な対応をしなかったことで部下に不満を感じることもあるでしょう。

原因は相互にあるので、コミュニケーション不足や誤解、期待値のズレなどを解消することが重要です。相手に問題があると断定せず、まずは自分のやり方や言動・行動に問題がなかったか振り返って対処することが大切です。

部下が反抗的な態度でいる場合の5つの対処法

反抗的な部下を放置していると、チーム全体に悪影響を及ぼします。そのため他のメンバーのためにも上司は状況を改善する必要があります。対処法としては次の5つが有効です。

  • 自分の中に原因がないか考えてみる
  • 部下の話を聞く
  • 部下を信頼する
  • 上司側から部下のサポート役に回る
  • 第三者の力を借りる

自分の中に原因がないか考えてみる

部下が反抗的になっていると感じたら、まずは自分に原因がないか考えてみましょう。前述したとおり、威圧的な態度やひいきが原因になっているケースもあります。その場合には自分の行動や言動を見直し、改善することで部下とのわだかまりが解消するかもしれません。

ケースによっては、部下の性格に問題があったり、部下がプライベートでトラブルを抱えているために、反抗的になっていることもあるでしょう。しかし、そのような場合でも上司の側が一歩引いて、相手の言い分や要望を傾聴することが大事です。こちらから歩み寄る姿勢を見せることで、反抗的だった部下も自分の振る舞いを振り返るかもしれません。

部下の話を聞く

部下の態度が反抗的になる原因の一つに、コミュニケーション不足による誤解があります。部下の要望や期待に上司が応えてくれないことに不満を感じているケースや、日頃からまったく気にかけてくれないと不安を感じているケースなどが考えられます。

上司が良かれと思って振っている仕事が、実は部下の望まない業務という可能性もあるでしょう。そのような齟齬は普段から話をすることで解消されるものです。相手が気軽に相談できるような関係性を構築することで、問題の芽を摘むことができるでしょう。

すでに関係性が悪い場合には、特別に時間を割き、1on1面談などを実施してじっくり話し合うことが大事です。

部下を信頼する

部下は上司から褒められるとやる気が高まるものです。そのため、部下を信頼し、言葉や態度で表現することも重要です。難しい仕事をやり遂げた後や、課題を解決した後などに労いの言葉をかけるだけでも状況は好転します。

信頼していることを示すために、少し難しい仕事を任せる方法も効果的です。また部下の下に新人を付けるなど、責任感が芽生えるような組織変更も有効です。信頼していることをアピールし、お互いに責任感を共有することで相互理解が促進されるでしょう。

上司側から部下のサポート役に回る

上司が部下のサポート役に徹する方法も効果的です。部下は自分の目標達成やプロジェクトの進行にプレッシャーを感じているケースがあります。その焦りやストレスから、上司に反抗的な態度を取っているとも考えられます。

いつもは指示や指導をする上司が、部下の目標達成や成長を後押しする立場に回ることで、両者の関係性が好転することもあるでしょう。部下は上司に助けられていると感じることで、不安が解消されたり、信頼感が増すのです。

第三者の力を借りる

部下との関係性がこじれている場合には、二人だけの対話では埒が明かないこともあります。その場合には第三者の力を借りたほうがいいでしょう。

部下が感情的になっているケースでは、1on1ミーティングでも積極的に話をしない可能性があります。また、上司が歩み寄ることで、さらに攻撃的になる部下もいるでしょう。

他部署のマネージャーや人事部の担当者、チーム内のキーパーソンに仲介してもらうことで、より良い対話ができる可能性があります。

まとめ

部下の反抗的な態度は、さまざまな要因が絡む複雑なものです。上司と部下の一方が悪いというよりも、お互いに問題があったり、コミュニケーション不足や誤解が原因のケースもあります。

上司も部下もお互いの立場を理解し、歩み寄ることが大事です。特に上司は、知らず知らずのうちに高圧的な態度に出てしまったり、マネジメントへの焦りから部下にプレッシャーを与えてしまっている可能性もあります。

まずは自分に問題がないか振り返ることが重要です。その上で、コミュニケーションを強化するための1on1ミーティングを開催したり、部下に感謝や労いの言葉をかけることも重要です。日頃から良好な関係性を構築するためにも、相手の気持ちや価値観を尊重することが基本です。

反抗的な部下を放置することは、上司と部下だけでなく、チーム全体のパフォーマンスも低下させます。当事者が退職してしまったり、他の優秀な部下たちがチームを離れてしまう原因にもなりかねません。マネジメントを任されている上司は、問題が大きくならないうちに、適切に対処することが肝要です。