ここ数年で、リモートワークやテレワークという新しい働き方が浸透してきました。
これまでの働き方ではオフィスに出社し、紙媒体で資料、契約書などのやりとりをしていました。
しかし、2020年以降は、そのようなやりとりをオンラインで行うようになった企業も増えているのではないでしょうか。
リモートワークに移行する際によく耳にするのが「膨大なドキュメントやファイルデータをどう管理するか」という課題です。
そこで今「オンラインストレージ」の重要性が高まっています。
この記事では
- オンラインストレージとは何か
- オンラインストレージを導入するメリット
- おすすめのオンラインストレージサービス
を紹介します。
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オンラインストレージとは?
では、オンラインストレージとはどのようなものなのでしょうか。
オンラインストレージはデータの保管場所
オンラインストレージとは、オンラインのクラウド上にファイルを保存・共有することが出来るサービスのことです。
オンラインストレージを活用することで、データを記憶しておくための装置「ストレージ(DVDやCDなど)」を社内に置かず、クラウド(インターネット)上で記録・保存・運用が可能になります。
自動でファイルを更新し、常に新しい情報にアクセス、さらには複数人で共有することも可能である他、アクセス権限や編集権限を自由に付与・制限することができるため、リモートワークには欠かせないツールとなりました。
オンラインストレージの様々な活用方法
データやファイルを管理するとき、個人の場合は写真や動画を、会社の場合はPDFデータや音声データを端末・デバイスに直接保存していると思います。
情報共有をもっと便利に、もっと簡単に。
これらデータは、多くの容量を必要とする上、共有や管理にかなり多くの時間を要します。
こうしたデータを、オンラインストレージで一括管理すれば、使っている端末の容量は軽くなり、複数の端末からデータやファイルにアクセスが可能になるため、より便利に。より効率的に情報共有ができるようになります。
ただし、注意しなければいけないのは情報漏洩。データやファイルをはじめとする情報へのアクセス性が増すということは、それだけ情報漏洩やセキュリティリスクが高まるということでもあります。
オンラインストレージを導入する際は、情報漏洩に細心の注意を払いましょう。
自動バックアップで事故防止
また、多くのオンラインストレージにはバックアップ機能があります。
端末の故障が起きて、PCに入っているデータを取り出せないときも、慌てる事はありません。
また、会社のプロジェクトチームでデータ・ファイルを共有できるため、複数人が同時にアクセス編集することができます。
オンラインストレージのメリット
オンラインストレージには、多くのメリットがあります。
- ファイルを一括で管理できる
- ネット環境があればどこでもアクセスできる
- 複数人が同時編集できる
- サーバーを管理する必要がない
- 自動で更新される
- バックアップ機能があり、データがすぐに取り出せる
- アクセス権を制限できる
- 低コスト
- リモートワークを推進できる
オンラインストレージを活用することで、これまでは紙媒体で直接やりとりが必要だったことが、オンライン上で解決します。
企業にとっては、これまで会社に出社しないとできなかった経費精算や契約書処理が以前よりも時間をかけずに行えるのでコストが大幅に削減されます。
従業員も同様にムダな労力が減るので、仕事へのストレスが減るでしょう。
通勤時間や資料・データの共有にかかっていた時間が別のことに使えるため、会社全体の生産性がアップすること間違いありません。
オススメのオンラインストレージ10選
では、そんなオンラインストレージはどんなサービスがあり、どれを導入すればいいのでしょうか?
ここからは、10のオススメのオンラインストレージサービスをご紹介します。
1.Google Drive

Google Driveは、オンラインストレージの王道です。
個人では無料で利用できます。(15GBまで)
また、ビジネスプランでは、1ユーザあたり600円でGoogleが提供しているアプリを共有することができます。
GmailやGoogleカレンダーはとても身近な存在ではないでしょうか。
Googleドキュメント・Googleスプレッドシートは、リアルタイムで同時編集することができます。そのため、プロジェクトメンバーが1つのシートで業務を進めたい場面でも最適です。
あらゆるニーズに対応しており、多くの企業で導入されているオンラインストレージサービスです。
個人用プラン/無料(15GB)〜
G Suite Basic/1ユーザー月額600円〜
2.OneDrive

OneDriveは、Google Driveと並ぶ、言わずと知れたオンラインストレージサービスです。
最大の特徴はMicrosoft社が提供しているWord、 Excel、PowerPoint など多数の企業が利用しているアプリと連携していることです。
OneDriveを導入することで、 社内の業務だけでなく、他の企業とのやりとりもスムーズになるでしょう。
無料プラン/5GB
有料プラン/月額249円(5GB)〜
3.セキュアSAMBA

セキュリティ対策が万全なセキュアSAMBAは、 法人向けのオンラインストレージです。
多数のプランが提供されているため、 導入したい会社のデータ量に応じたプランを選択することができます。
さらに、データへのアクセス権限の設定を詳細にできることも特徴です。
3名以下で利用できる無料プランもあります。
オンラインストレージ導入を検討している企業は、ぜひ試してみても良いかもしれません。
無料プラン/5GB(3名まで)
有料プラン/月額5,000円(100GB)〜
*初期費用は別途 10,000~
4.Dropbox

パソコン操作が苦手な人が多くいるなら、Dropboxがオススメです。
Dropboxは、わかりやすいデザイン設計のため、慣れない人にも簡単に利用できます。
そのシンプルさから、利用者数は全世界で5億人以上です。
安心して利用できることは、何より圧倒的な実績が証明してくれています。
無料プラン/2GB
有料プラン/月額1,000円(1TB=1,000GB)〜
5.PrimeDrive

PrimeDriveは ソフトバンクのデータセンターからのサービスを使っているため、万全なセキュリティー対策がなされています。
また、 ユーザーのアクセス権を柔軟に編集できます。
どのプランでも10,000ユーザーまで登録することができ、大企業にもオススメのサービスです。
12,000(1GB)〜
*初期費用 30,000 別途
6.box

法人向けに作られたサービスであるboxは、容量の多さが最大の特徴です。
550円で100GB利用でき、大変コスパが良いオンラインストレージです。
セキュリティーシステムの高さにも定評があり、世界で70万社近くの企業が利用しています。
無料プラン/10GB
有料プラン/月額550円(100GB)〜
7.MEGA

MEGAは、 無料プランでも50GBまで利用することができるのが特徴のサービスです。
そのため、写真や動画などのデータが多い個人の方には特にオススメです。
また、データを自動でアップロードする機能が付いているためうっかりデータを消してしまった!という時も安心できるサービスです。
無料プラン/50GB
有料プラン/月額4.99ユーロ(400GB)~
8.Fleekdrive

Fleekdriveは、 同時編集や共同作業に最適なオンラインストレージです。
Google Driveと同じように、複数のユーザが同時にファイルにアクセスし編集することができます。
さらに、ファイルにを「評価」する機能が付いており、見た人がすぐにフィードバックできるようなシステムです。
まさに、リモートワークに適したサービスでしょう。
月額550円〜
9.KDDI ファイルストレージ

KDDIが提供しているサービスです。
3つの料金プランが設定されており、会社に最適なプランを選ぶことができます。
リモートワークが広がることで、セキュリティリスクを心配する企業が増えています。そんな方は、KDDIが自信を持つセキュリティ機能を備えたKDDI ファイルストレージの導入を検討してみてください。
69,800円(10GB)〜
*全ユーザーの総額
10.iCloud Drive

最後に、個人向けのオンラインストレージサービス・iCloud Driveをご紹介します。
Apple製品を利用している人なら誰でも使ったことがあると思います。
ご存知の通り、iPhoneやMacのデータを保存しておくためのサービスです。
5GBまで無料で利用できるため
「オフィスでやり残した業務を、帰りの電車で少しだけやりたい」という方は、データを一部だけiCloud Driveに移して作業ができます。
※ただし、情報漏洩にだけはご注意ください!
無料プラン/5GB
有料プラン/月額130円(50GB)~
自分のチームにあったツールを導入しよう
ご紹介してきたように、オンラインストレージの導入には次のようなメリットがあります。
- ファイルを一括で管理できる
- ネット環境があればどこでもアクセスできる
- 複数人が同時編集できる
- サーバーを管理する必要がない
- 自動で更新される
- バックアップ機能があり、データがすぐに取り出せる
- アクセス権を制限できる
- 低コスト
- リモートワークを推進できる
また、たくさんのサービスやプランが提供されています。
多くのユーザーが利用することに適しているサービスから、シンプルなデザインがウリのサービスまで、様々です
自分のチームの特徴や、従業員の働き方に合わせて最適なオンラインストレージを導入し、業務の効率化を図りましょう。