社内表彰の取り組み事例7選|賞の設け方のポイントも3つ紹介

「社内表彰の事例を知りたい」「どんな社内表彰があるのか知りたい」これから社内表彰を自社に取り入れようと思っている人の中にはこのような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?

ビジネスにおいて、社内表彰は従業員のモチベーションを高め、優れた業績を讃えるために重要な役割を果たします。社内表彰を行わない場合、努力をしていても日が当たらず社員の中には、「何をやっても評価されないからやる気が出ない…」と業務効率の低下につながる恐れがあります。

そこでこの記事では、今からでも自社に合った取り組みができるように、ユニークな社内表彰制度の事例を紹介します。また、効果的な社内表彰の賞の設け方のポイントなども取り上げます。ぜひ参考にしてみてください。

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社内表彰とは

社内表彰は、従業員の優れた業績や行動を公式に認め、表彰する制度です。この取り組みは、社員のモチベーションを高め、職場の士気を向上させる効果があります。これには「特定のプロジェクトでの成果」「チームワークやリーダーシップの発揮」「新しいアイデアの実現」「顧客満足度の向上」など、様々な業績が含まれます。

また、経営者やリーダーにとって、社内表彰は従業員の努力と成功を可視化し、他の社員にも良い影響を与える手段となります。社内表彰は従業員の業務に対する熱意を育み、組織全体の生産性向上に寄与する大切な要素です。

社内表彰制度のユニークな取り組み事例7選

この章では、社内で実施されているユニークな表彰の取り組み事例を7つご紹介します。

  • 「ベスト日報」を選出する賞
  • 「サンクスカード」を贈り合う
  • 従業員同士でボーナスを贈り合う制度
  • 感謝されるとポイントが貯まる
  • 影の功績を称える賞
  • 自主的な挑戦を称える賞
  • 表彰内容を自由に変える

これらの事例は、従業員のやる気を引き出し、チームワークを促進するためのアイデアです。従業員の士気を高め、企業の成功につなげるためにも参考にしてみましょう。

「ベスト日報」を選出する賞

中古車販売を行う大手企業F社では、従業員の日々の業務を共有し、社内コミュニケーションを促進する「ベスト日報」制度を採用しています。この取り組みでは、エンゲージメントプラットフォームを利用して、従業員がツール上で日報を共有できるようにしています。

この日報では、ただ業務を報告するのではありません。その日の業務で感じたことや困ったことを率直に表現することが奨励されています。これにより、日報を通じて同僚や上司がお互いをより深く理解する機会が得られます。

また、ベスト日報は毎日投稿される日報の中から特に感銘を受けた日報を選び、評価します。選考は社長、部門責任者、総務チームによって行われます。この制度は、日報の質を高め、社内コミュニケーションを深めるのに役立っています。

「サンクスカード」を贈り合う

旅を軸にしながらイベント事業やメディア事業を展開するT社では「サンクスカード」を贈り合う取り組みを実施しています。このカードは、業務中に会社の行動指針に沿った行動をとった人を称賛するために使われます。

当初は、感謝の気持ちを伝えるために「サンクスカード」を利用していました。しかし、感謝の行動を細かく記録する必要があり、本質的な感謝が認識されにくい問題がありました。そこで、サンクスカードを「コンパスカード」と改名し、決められた行動指針に沿った内容を表彰する方針に変更し、運用を開始しました。

コンパスカードの導入によって、社員はどのような行動が評価されるかが明確になり、行動指針に基づいた行動が促進されています。この取り組みは、従業員のモチベーションの向上はもちろん、会社の行動指針の理解と浸透を深めるのに効果的です。

従業員同士でボーナスを贈り合う制度

従業員同士でボーナスを贈り合う制度もあります。一般的には、英語の「peer(仲間)」と「bonus(報酬)」という言葉を合わせたピアボーナス制度と言います。このシステムは、まず従業員が会社のコミュニケーションプラットフォームを利用して、感謝や評価を示したい同僚に感謝の気持ちを込めてメッセージを送ります。

そして、送られたポイントや感謝のメッセージを一定期間ごとに集計します。集計したものをランキング形式で発表し、最終的には報酬に換算し、対象者に支払われる仕組みです。従業員はピアボーナス制度を通じて、互いの貢献や成果を認識し、肯定的なフィードバックを与える文化が醸成されるでしょう。

感謝されるとポイントが貯まる

テレビ番組制作を手掛ける株式会社Kでは、社内の表彰システムの一部として、独自の「ありがとうポイント」制度を実施しています。この制度では、社員が社内のコミュニケーションプラットフォーム上で互いに感謝の意を表すとポイントが蓄積されます。蓄積されたポイントは、特定の期間が経過すると、サイコロチャレンジなどの特典と交換できるようになっています。

また、同社では「ハッピーニュース」という取り組みも行っています。これは、特に活躍している社員を取り上げるコンテンツです。新しい役職や、大きな仕事を任されるようになった社員にインタビューし、そのストーリーを社内で共有します。とくに新入社員にとっての目標やモチベーションになるようなコンテンツを目指しています。

このように、感謝の気持ちを形にする「ありがとうポイント」や、社員の成長と貢献を称える「ハッピーニュース」は、社内の連帯感を高め、社員一人ひとりの努力と成果を可視化する効果的な方法なのです。

影の功績を称える賞

あるIT企業では、影の功績を称える賞として、普段目立たないが重要な役割を果たす人を表彰する「CA BASE AWARD」を設けています。この賞は、年に一度開催される全社表彰式で、優秀なエンジニアやクリエイターに贈られます。

この目的は、通常見過ごされがちなエンジニアやクリエイターの仕事に対して貢献を全社的に讃えることにあります。この賞はエンジニアの提案によって生まれ、多様な職種にわたる社員のモチベーションを高める独自の取り組みとして機能しています。

このような制度は、社内の隠れた才能や努力を可視化し、適切な評価を行うことで、社員の自己実現を促進します。また、日々の業務では目に見えにくい貢献も重要であるというメッセージを社内に伝え、より多くの社員が自身の仕事に誇りを持つことを奨励しています。

自主的な挑戦を称える賞

ある大手コンビニチェーンでは、社員の自発的な取り組みと業績向上に貢献する行動を讃えるため、「自律型挑戦大賞」という表彰制度を設けています。この賞は、社員独自のアイデアと努力で実現した改革や業務改善を評価するために創設されました。

この制度は後に、業務の枠を超えて全社的な視点で革新を行うことを奨励しています。社員からの提案は企業全体で共有され、それによって社員のやる気を促し、会社全体の成長につなげています。このように、自主的な挑戦を称えることで、社員は自分のアイデアを実現する機会を得るとともに、会社全体の革新的な発展を促す役割を担える賞となっています。

表彰内容を自由に変える

ある製造業界の企業では、従業員のモチベーションと創造性を高めるために、毎月異なる基準で表彰する独自のシステムを採用しています。この制度は、「素晴らしいで賞」と名付けられ、毎月変わるテーマに基づいて社員の功績を評価します。

この取り組みの特徴は、表彰の対象が毎回変わるため、社員は常に新たな目標に向かって努力することができる点です。会社の業績とは直接関連しなくとも、組織の成長に寄与した社員を選出し、賞を与えることで、個々を評価します。

この制度は、社員が自立心を持って働くことを促し、マンネリ化した表彰制度の活性化に貢献します。社員一人ひとりが自分らしい働き方を見つけ、全員が表彰される可能性を秘めていることが、表彰内容を自由に変える制度です。

社内表彰の賞の設け方3つのポイント

この章では、社内表彰の賞を設ける際の3つのポイントについて解説します。社内表彰制度を成功させるためには、一貫した選考基準の設計が欠かせません。この制度は会社の方向性を伝える手段であり、以下の点に着目して設計することが重要です。

  • 誰が見ても公平な基準を設ける
  • 企業理念に即した賞を設ける
  • 職場の風土に合っている賞を設ける

効果的な社内表彰制度を構築するためには、公平性、企業理念との一致、職場の風土に合わせた賞の設定をしましょう。

誰が見ても公平な基準を設ける

社内表彰は、誰が見ても公平と感じられるように設計しましょう。評価基準や選考プロセスを透明化することで、全員が納得できる表彰制度を構築することができます。

公平な基準を欠いた表彰制度は、不公平感や不信感を生む原因になり得ます。また不透明な選考基準は、社員のモチベーション低下や内部の不和を招く恐れがあります。公平な基準を設けることで、社員は表彰制度を公正と感じ、自身もその基準に向かって努力する意欲が湧きます。これにより、健全な競争が促され、職場全体の生産性が向上します。例えば、業績の数値化や客観的な成果指標の使用、多角的な評価方法などが有効です。

企業理念に即した賞を設ける

社内表彰の賞の設け方のポイントには、企業理念に即した賞を設けることも含まれます。企業理念と連動しない賞を設けると、社員は自分たちの仕事が企業の方向性とどのように関連しているかを見失う可能性があります。その結果モチベーションの低下や目標達成に対する意欲の減退に繋がる恐れがあります。

しかし企業理念に沿った賞を設けることで、従業員は自分の行動が会社のどのようなことに貢献しているかを理解しやすくなります。例えば、顧客満足を重視する企業であれば、顧客からの高い評価を得た社員を表彰することが効果的です。また、イノベーションを推進する企業であれば、創造的なアイディアや新しい取り組みを行った社員に注目すると良いでしょう。

職場の風土に合っている賞を設ける

社内表彰の賞を設ける際、職場の文化や風土に合わせることもポイントです。各職場には独自の特性や価値観があり、それに合致した賞を設けることで、社員の参加意欲を高めることができます。

職場の風土に合わない賞を設けると、社員間で賞の意義が十分に理解されず、表彰制度への関心が薄れる可能性があります。よって、職場の風土に合っている賞の設定は、社員がより関与しやすく、組織全体にポジティブな影響を与えるため、欠かせないポイントです。

効果的に社内表彰制度を行う4つのポイント

社内表彰制度は、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。この章では、効果的な社内表彰制度を実施するための4つのポイントを詳しく解説します。

覚えやすいネーミングにする

表彰制度は、インパクトがあり覚えやすいネーミングにしましょう。魅力的な賞の名前は社員の関心を引きます。また創造性とオリジナリティ溢れるネーミングは、制度への注目度を高めます。社内の表彰制度の存在を浸透させるためにも、覚えやすいネーミングをつけることがポイントです。

導入の目的を明確にする

効果的に社内表彰制度を導入する際は、導入の目的を明確にすることもポイントです。目的が不明確な場合、社員は表彰制度の背景や意図を理解できません。その結果、制度に無関心になることがあります。

また目標が曖昧だと、制度の運用方針や評価基準の設定が困難になり、表彰制度の効果が薄れる可能性があります。明確な目的は、社員が制度の意義を理解し、目標に向かって努力するための明確な指針です。

社員が喜ぶ褒賞にする

社内表彰制度における褒賞は、社員が実際に喜ぶものであることがポイントです。褒賞は金銭的なインセンティブだけに留まらず、キャリアアップの機会、研修参加など、多様な形態が考えられます。社員が自分の業績が認識され、評価されていると感じることで、モチベーションの向上につながります。

褒賞が社員の期待や関心に合っていない場合、制度への興味や参加意欲は低下します。したがって、社員一人ひとりが価値を感じる褒賞を検討し、制度を活性化させることがポイントです。

日の当たらない部署も参加できる制度にする

社内表彰制度を行う際は、全ての部署やチームが公平に参加できるように配慮することがポイントです。通常、表彰の対象となりやすいのは成果が目に見える部署や活動です。

しかし、日の当たらない部署が参加できない制度は、組織内の不均衡や不公平感を生じさせる可能性があります。目立たない部署や地道な業務を行っているチームも同様に評価できる体制を整えましょう。例えば、バックオフィスやサポート業務など、会社運営には欠かせないが表舞台に出ることの少ない部署の業績も適切に評価することで、社内全体の士気と一体感が向上します。

まとめ

社内表彰は、従業員のモチベーションを高め、企業文化を豊かにする強力な制度です。本記事では、これから社内表彰を自社に取り入れようと思っている人に向けて、社内表彰の基礎や各企業のユニークな社内表彰制度の事例などを網羅的に紹介しました。

これらの事例やポイントから、自社の文化や状況に合わせた最適な表彰制度を設計することが、従業員と組織の両方にとって有益です。ぜひこの記事を活用してください。