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『Think Root, Make MIRAI』をミッションに掲げ、Webサイト制作・システム開発・大規模サイト運用を行う株式会社ルート・シー(https://www.root-sea.co.jp/ )

このたび設立から20周年を機にビジョンを新たに策定し、マーケティングやUXに注力していく取り組みを始めたとのこと。ますます勢いづいている同社でQiita Teamが実際どのようにビジネスを支援しているのか話をお聞きしました。

おすすめの情報共有ツール「Qiita Team」

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Qiita Team(キータチーム) は、誰でも「かんたん」に読みやすい記事が書ける、社内向け情報共有サービス。チームのコミュニケーションを活性化し、ともに成長し合える場をご提供します。登録実績6,278社!!

Qiita Teamについて詳しく見る

インタビューいただいたみなさま

澤田 早苗(さわださなえ)Sanae Sawada

株式会社ルート・シー 大阪Webソリューション事業部
UX/UIグループ デザイナー

佐古 沙也佳(さこさやか) Sayaka Sako

株式会社ルート・シー 大阪Webソリューション事業部
UX/UIグループ フロントエンド・エンジニア

高濱 真実(たかはままみ)Mami Takahama

株式会社ルート・シー 大阪webソリューション事業部
Directionグループ ディレクター

それぞれの仕事を『見える化』するQiita Team

今回はQiita Teamの活用事例にご協力いただきありがとうございます。早速ですが、Qiita Teamはいつから導入されたのでしょうか?

導入したのは2014か2015年です。

まずは制作チームで試しに導入をして、「効果が出てるよね」という声があったので、リーダーから上の方にあげてもらって全社展開しました。

なぜQiita Teamの導入に至ったのでしょうか?

それぞれの仕事を『見える化』したかったというのがあります。エンジニア、デザイナー、ディレクター、営業など、職種が違ってしまうとそれぞれの仕事が見えづらい状況にあり、Qiita Teamで情報共有できる環境をめざしました

情報共有できる職場環境に向けた様々な工夫についてお話いただきました

投稿のハードルを下げるため日報テンプレート名を「日刊あなた」に。

最初にお試しされたときの感触はいかがでしたか。

お試し期間として長めに様子を見ていましたが、順調に記事の投稿があり、浸透していきました。「最初はみんなに書いてもらうこと」がポイントだと考えていたので、誰でも書きやすい日報を投稿してもらいました。

Qiita Team導入以前から、日報を書く文化はあったのでしょうか。

入社して試用期間である3カ月間は日報を書くのですが、全社的に書く文化はありませんでした。そのためQiita Teamに投稿する日報は、業務報告に限った堅めの内容だけでなく、「今日こんなことがありました」、「この人に助けてもらった」など、カジュアルな内容も含めて書いてもらうようにしました。

コミュニケーションを意識しながら、SNSのように投稿してもらって、記事を書くハードルを下げる配慮をしたのが良かったのだと思います。

なるほど。チームとしてQiita Teamの活用が盛り上がるような施策はされたのでしょうか。

スタートの頃はQiita Teamプロジェクトとして、全員の日報を見たり、積極的にコメントをつけていました

それが実際に投稿数の増加につながったわけですね。

日報というと堅苦しくなるので、カジュアルに書いてもらうために「日刊あなた」という日報のテンプレートを作りました。Qiita Team導入以前からWikiで共有していた案件情報などは、Qiita Teamにすべて移行して運用しました。

「日刊あなた」という響きが新しいですね。仰々しくないですし。

入りやすさなどを色々考えてそうなりました。

入社してQiita Teamを見て思ったのが、ネーミングセンスがすごいいいなって。気軽に使いやすいし、書いてる人もくすって笑えるような。

日報を書いてもらいやすくするために特にテンプレートの項目は工夫しました。例えば、他のメンバーから悩みごとについてアドバイスをもらいやすいようにしたり、学びを書いてもらうといったものです。悩みごとをアドバイスしてもらうことでチームワークが高まりますし、日々、学んだことを書くことで1歩ずつ成長している実感も得られるようになりました。

活用されるために、特にテンプレートを工夫したと語る佐古氏

御社なりの日報のルールは何かありますか?

うちではチームごとにルールを決めて、ゆるくやっていますね。書きたくなったら書いてるという感じで、強要することはありません。いろいろな仕事のスタンスがあるので。

Qiita Teamに投稿することに対して、評価項目としている会社さんもあるようですが、それもないということでしょうか。

目標として記事を何本書くというのは、人によってはあると思いますが、それ以外はないですね。

私も好きなタイミングで好きなことを書いています。

上層部の方も日報を書いているので、積極的にリアクションしたりコメントしてくれます。

会社の上層部の方が積極的にリアクションしたりコメントをくれるそうです

役員層で決めてる進捗をふんわり教えてくださったり。東京のCMOは、必ず毎日みんなの日報にいいねを押してくれます

Qiita Teamなどの新しいツールを導入することに抵抗を感じる方はいらっしゃいましたか。

そうですね。チームの中ではツールが増えていくことに懸念を持つ人もいました。導入時には、「Qiita Teamにはこういうメリットがありますよ」と1人ずつ話して共有していきました。

Qiita Team導入の目的を共有してフォローしたということですね。

はい。ただ、最近ではみんながQiita Teamに記事を書く文化ができていますので、入社された皆さんにはすぐ書いてもらっています。

仕事の見える化をきっかけに、ノウハウの共有、モチベーションの向上を実現。地理的・心理的な距離も近くなる。

導入によって得られた1番の効果というのは何でしょうか?

それぞれの仕事が『見える化』したのが大きいと思います。Qiita Team導入前はそれぞれが何をやったのか、どういう課題があってどう解決したのかが、見えにくかったんです。

仕事が『見える化』したのが大きいと語る澤田氏

でも、日報があることで「案件でこういう技術を導入しました」、「お客さんからこういうフィードバックをもらいました」など、営業やディレクターが共有してくれるようになったんですね。

私たちは制作に携わっているので、「自分たちの作ったものがちゃんと役にたったんだな」と、喜んでもらえていることが見えるようになり、モチベーションが上がりました。また、距離の話だと、東京オフィスと大阪オフィスのコミュニケーションが近くなりましたね。

それで一体感が得られるようになったんですね。

それぞれの日報で好きなことも書いてあったりするので、「この人はこういうのが好きなんだ」、「お子さんがいるんだ」とか、心理的な距離も縮まった感じがします。

デザインの良し悪しについてもQiita Teamで聞いています。「こっちの方が好き」とか、「こっちのほうがトレンド」など意見をもらえます。

それはデザイナーチーム内だけで行われるんでしょうか。

いえ、全社ですね。職種に関係なく、デザインの好きな人で「これが面白かった」などコメント欄で盛り上がることもあります。

先日、デザイナー主導で好きなデザインを持ち寄って語るランチミーティングをしたんですけど、それをQiita Teamの記事にまとめて全社展開をしたんですね。

ミーティングに参加していない人や東京オフィスの人でも、記事を見て「今こういうデザイントレンドなんだ」、「こういうデザインはこうつくるのか」など、デザインについて知ってもらえる機会ができて、いい取り組みになっています

そういった専門性のある知見を共有することにQiita Teamは役立っていますね。

例えばディレクターがお客様にご提案するときに、エンジニアやデザイナーがQiita Teamに書いた日報やメモを見て回答できることもあります。制作担当以外の人たちもクリエイティブなノウハウに関して興味を持って読んでくださるので、クローズドにする必要がないんです。

インデックスページをつくって記事を探しやすくする

Qiita Teamにご満足いただいているということですが、いま何か課題はお持ちでしょうか。

毎日みんなが日報を書くので、タイムラインが日報で埋め尽くされるんですよね。分かっている人は、タグを使って検索するんですが、記事のタイトルがシンプルすぎるので、検索すると他の記事もヒットしてしまいます。もう少し独自のタイトルをつけるようにして検索のしやすさを上げていきたいと考えています。

御社の場合、記事数が12000とかなり多いですよね。検索の使い方を入社のタイミングで教えたりはしてるんでしょうか。

そうですね。やり方を教えてます。タグや検索クエリの使い方の記事を書いて、見てもらったり。

ただ、最初に教えてもらっても、検索するのは難しいですね。案件に関わる情報とは、日報の中に出てきたり、そのほかのドキュメントにいっぱいあったりして。

個人によって、タグ付けのキーワード選定が変わってきちゃうってのもあります。

案件情報は一応テンプレートで作れるようになっているんですけど、タグも勝手につくんですよ。それをもうちょっと周知したほうがいいのかなって思います。

記事を探しやすくするために、インデックスページを作る方法もあります。以前、私が所属していたセクションでは、インデックスページを1記事つくって、そこにどんどん関連記事のリンクを貼って、新しい人が入ってきたら、そのインデックスページを見るように伝えていました。

実際のインデックスページをご紹介いただきました。このようなインデックスページにより記事の遷移が効率よくなるのでお勧め(澤田氏)

インデックスページをつくると、万が一、その部署で作業が賄いきれないときに、インデックスページを見せて「これを参照してください」と他部署にお願いができます。レギュレーションに関するような制作ガイドラインなども、もともと紙だったのを転記して、いつでも誰でも見られるようにしてます。

インデックスページのような記事情報の一覧があると、記事を探す手間が減ってお勧めです。

ちなみにほかツールとの使い分けはどのようにされていますか?

Qiita Teamにはストックしておきたい情報、ノウハウをまとめています。他のツールではYammerを使っていて、流れていってもいい情報と切り分けていますね。

私本当にQiitaが大好きで。エンジニアなのでコードとか書くのに優れてるし、使いやすくて便利だし、共有しやすいので。

HTMLに慣れているからマークダウンが書きやすいですしね。Rのデータフレームも埋め込めるし、絵文字もあるし、レスポンシブにもできるし使っていて楽しいです。絵文字もかわいいし。

真面目になりすぎない、気軽に書けるテンプレートを用意する

成功されているユーザーさんとして、Qiita Teamを社内に浸透させるためのアドバイスはありますか?

真面目に使いすぎないことですね。堅いドキュメントを書くような方法だとしんどくなってしまうと思います。ただあまりにもフランクになりすぎて、何でも書いていいとなってしまうのも、後々で困るかもしれないですね。誰かがリーダーシップをとって、お手本になって書いてくといいのではないでしょうか。

日報ではなく「日刊あなた」っていうユニークなネーミングのテンプレートがポイントだと思います。テンプレートは書く人は項目に沿って書けばいいし、見る人も何をやったのか、どこに困っているのかが分かりやすいです。

それから「書いてあることを否定しない」ことも重要です。全肯定する必要はありませんが、かといってダメだよとは絶対言わない。書くハードルを下げるためにそれは意識していくとよいのではないでしょうか。

ありがとうございました。

<構成 ライター 飯田 萌、編集 佐伯 幸治 >