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お役立ちハウツーから議事録まで!何でも投稿するのがnanapi流

大きな組織では社内のコミュニケーションが希薄になりがち。その問題を解決するには意図的に“場”を作ることが欠かせません。Qiita Teamを導入し、社内での利用拡大に成功した企業の事例をご紹介します。

おすすめの情報共有ツール「Qiita Team」

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Qiita Team(キータチーム) は、誰でも「かんたん」に読みやすい記事が書ける、社内向け情報共有サービス。チームのコミュニケーションを活性化し、ともに成長し合える場をご提供します。登録実績6,278社!!

Qiita Teamについて詳しく見る

インタビューのポイント

  • Qiita Teamを導入・浸透させるために導入者が“エバンジェリスト”になる
  • Qiita Teamの“自分たちらしい使い方”を見出して、理想的なチーム、コミュニケーションを生み出す

目次

  • 会社概要
  • 最新の利用状況
  • 導入初期に行ったこと
    • エバンジェリストが社内文化を作る
  • どんな情報を共有するか
    • 組織論や仕事論をポエムにする役員たち
    • 調査、レポート、事務関連……ストック型の活用法も
    • 話題になった投稿を再編集するケースも
    • タグで情報閲覧・検索がラクになる
  • 変化したこと
    • 互いのインプットに貢献し合える
    • 予期しなかった情報と偶然出会える贅沢
    • いい意味での緊張感も
    • 皆が読んでくれるから……モチベーションアップにも
  • さいごに

会社概要

今回ご協力いただいた企業:株式会社nanapiさま 利用人数:80〜90人 (2015年2月16日現在) ご利用開始年月日:2013年10月

最新の利用状況

和田さん: 役員を含めた正社員約45人、アルバイト約40人の90人くらいで使っています。職種別でいうとエンジニアが14人、デザイナーが6人、事業戦略室が7人くらい。前回のインタビュー時には、エンジニア8人、デザイナー3人、社長の計12人で使っていました。あれからすぐ 全社的な利用をスタートし、幅広い職種の社員が使うようになっています。 今では1日に15〜20件ほど投稿されるようになりました。

導入初期に行ったこと

エバンジェリストが社内文化を作る

和田さん: ただ導入するだけでも、「使いましょう」と指示するだけでもダメ。社員も何を投稿すればいいのかわからず、社内に浸透しづらくなります。最初は導入者がエバンジェリストになって、どう使ってほしいか見本を示すのがベストだと思います。初期の頃は僕が積極的に投稿をしていたので、一時期は僕のアイコンばかりがずらっと並んでいたことも(笑)。 導入者が率先して使い続けるなかで「じゃあ、その情報をQiita Teamに書いておいて」と、自然な形で社員を巻き込んでいけばいいのです。1ヶ月も続けていると、Qiita Teamに情報を書いていく“文化”が形成されます。全員同時に使い始めてもらうのではなく、エンジニアからデザイナー、続いてほかの社員という形で、利用者を徐々に増やしていくのがいいと思いますね。

遠山さん: とくに違和感もなく社内に浸透していった印象です。導入後の12〜1月くらいには、エンジニア以外の社員からの投稿も増えました。nanapiというサービス自体がMarkdownで書くので、皆にとっても抵抗がなかったのだと思います。過去の投稿を見るといい意味でゆるい内容のものも多く、何でも共有していいのかと理解し、気軽に投稿できるなぁと感じました。

三條さん: ほかのところに格納していたデータやレポートを、Qiita Teamに上げ直すくらいで、基本的に何の負担もなく使い始めましたね。

1度目のインタビューでもお話いただいた、CTOの和田さん

どんな情報を共有するか

組織論や仕事論をポエムにする役員たち

―具体的にどのような情報が投稿されているのでしょうか? 和田さん: 初期の頃から 何でも投稿される文化 がありました。たとえばゆるい投稿だと「アイスの食べ方」「コーンポタージュに入れると美味しいもの」など。ハウツー系の情報がアップされるのはnanapiらしい使い方だなと思います。 僕自身は昨年「作業と仕事についてもう一度考えよう」という内容で投稿しました。役員は組織のあり方や思想をポエムにすることが多いです。 上谷さん: 僕が思う理想的なブレストについて書いたポエムをこっそりあげると、いいねが15くらいつきました(笑)。社内でバズったほうだと思います。

調査、レポート、事務関連……ストック型の活用法も

和田さん: もちろんQiitaの特性を生かした 「ストック型」の使い方も多く見受けられます。現場のエンジニアは障害の原因や調査報告をあげていますし、事業戦略室もストック型の活用をしていますよね。 三條さん:調査や分析、レポートの結果、週報などを投稿しています。 ほかにも効果がよかった広告事例、新サービスを使ってみた感想、新入社員のプロフィールを共有するなど、いろいろな使い方ができますね。 上谷さん: 管理部もストック型の使い方をしています。彼らが作った プロジェクト は社内制度に関するもので、情報の充実度がすごい。各種申請書のリンク集やFAQまで揃っていて、そこにいけばいろいろ解決します。

様々な投稿が話題に

―社内で話題になった投稿にはどのようなものがありますか? 和田さん: 今Qiita Teamを見ると 「最寄りの銀行・郵便局まとめ」 がバズっているようです。今日一番いいねを稼いでいる投稿ですね(笑)。 すこし前の事例ですが、自分は読書が苦手で困っていると投稿した社員がいました。その悩みに対してたくさんアドバイスが寄せられ、盛り上がったことがあります。 後日、悩みとアドバイスをとりまとめて再編集するような形で投稿した社員もいましたね。面白い使い方だと思います。 上谷さん: デザイナーが 他社サービスのUIを研究し、考察を含めてまとめた投稿 も結構な数のいいねがついていました。

タグで情報閲覧・検索がラクになる

―投稿時に工夫していることはありますか? 和田さん: タグをつけて投稿すること。昨年末に2ヶ月ほどかけて、nanapiをCakePHPからRuby on Railsに移行するなかで、Railsに関する技術情報や議事録にも、共通のタグをつけて管理していました。100個くらいRails関連の投稿がありますが、まとめて見直しやすくなりますね。

「調査や分析、レポートの結果、週報などを投稿しています。」と事業戦略室の三條さん (写真奥から2番目)

変化したこと

互いのインプットに貢献し合える

―以前は別のツールを使われていたと思いますが、Qiita Teamを使い始めてどのようなことが変わりましたか? 三條さん: これまで使っていたツールは、作成したレポートのURLを発行後、必要な人だけに送る仕様でした。上司に報告したり、チームや全社に共有したりすることはできなかったのです。一方、Qiita Teamは投稿すれば全社に共有できるので、僕たち事業戦略室の作るレポートが、エンジニアやデザイナーなど他職種のメンバーのインプットにもなり、業務に役立ててもらえるようになったことが大きいですね。 シンプルで使いやすく、Markdownで書ける点も気に入っています。何か資料を作るときでも、僕が1つだけ例を記して共同編集にし、アルバイト社員に共有すれば、あとはお任せすることもできます。 情報伝達に齟齬が起きることもありません。「いいね」がつくバズ感もいいなと思います(笑)。

予期しなかった情報と偶然出会える贅沢

和田さん: これまでBacklogとWikiを使っていましたが、情報がタイムラインで流れてくる形ではないので、Qiita Teamとは情報の入り方や情報との出会い方がまるきり違うんですよね。 前者はある特定の情報を探している人に向けて情報が入ってくる形ですが、Qiita Teamはタイムラインを眺めていれば、自分が探そうとしていない情報との偶然の出会いがある。意識的に情報収集していない瞬間にも、時間軸で多様な情報と出会えるようになったのは大きな変化だと思います。

いい意味での緊張感も

上谷さん: 「議事録文化」が浸透したのはよかったのかなと。また、Qiita Teamに投稿すると「皆に見られている感覚」もあるので、それがいい方向に働いているのではと思います。 直接のコミュニケーションではなくても、Qiita Team上で共通言語が生まれることに対し、心地よさを感じている社員も多いはずです。実際にデザインや施策案があがってきたとき、僕自身コメント欄にフィードバックを書くこともあります。大事なコミュニケーションの一ラインとしてフル活用していますね。

皆が読んでくれるから……モチベーションアップにも

三條さん: イベントのレポートもたくさん投稿されるようになりました。確かに上司ひとりに向けてレポートを書くより、Qiita Teamに投稿して全社に見てもらえるほうが、モチベーションは上がると思うのです。意図しない相手からフィードバックがきたり、コメントをもらえたりするので、投稿し甲斐はありますね。 和田さん: Qiita Teamは役員や上司に対して「自分は今こういうことをやっています」とアピールできる有意義な場でもあります。組織の規模は拡大し続けていますし、役員クラスが常日頃から社員ひとりひとりと対面でコミュニケーションを図るのは、時間的・物理的に厳しい。 だからこそQiita Teamを通じて、皆がどんなことに取り組んでいるのか把握したいですし、細かい各論として俯瞰できるのはうれしいですよね。アウトプットしない人よりもする人のほうがトクだなと感じます。

さいごに

―Qiita Teamを導入してみてどんなところがよくなったか、お一人ずつお聞かせいただけますでしょうか? 和田さん: 社内に自身のアウトプットを公開することで、全員がハッピーになれる文化ができてきた手応えを感じています。Qiita Teamを使って、イケてる会社の文化を作ってもらえたらと思います。 上谷さん: 組織の規模が大きくなっていくと、どうしても層によってコミュニケーションに差が生じてしまうもの。Qiita Teamは上手い橋渡し役になってくれています。 遠山さん: 情報を投稿する側・情報を俯瞰する側が、情報を一元管理できるのがQiita Teamのいいところだと感じます。 三條さん: 全社に対して調査や分析をアウトプットし、情報を共有できる点が素晴らしいなと思います。自身の存在意義を示せる場として、これからも積極的にQiita Teamを活用していきます。 相澤さん: 先輩社員の知識を見て、常に勉強させてもらっています。業務外の分野の投稿も、自分のレベルアップに役立っていると感じています。

インタビューにご対応いただいた皆さま

(写真左から)

  • 遠山さん(リードエンジニア)
  • 三條さん(事業戦略室)
  • 和田さん(CTO)
  • 上谷さん(CCO)
  • 相澤さん(事業戦略室)

(取材協力:池田園子)