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ルールを作らなくてもちゃんと使える。自由な情報共有の場としてQiita Teamが機能する食べログ(カカクコム)の事例

使ったことがない人はいないのではないかというくらい、私たちの生活に密着している価格.com食べログなどのサービスを運営する株式会社カカクコム

今回は、Qiita Teamを活用いただいている食べログのエンジニアチームの皆さんにインタビュー。気軽に情報共有できる場としての活用方法をご紹介します。(※本記事は2019年9月12日に公開された記事です)

インタビューにご協力いただいたみなさま

佐藤立明(さとう たつあき)Tatsuaki Sato

株式会社カカクコム 食べログ システム本部 システム開発2部 部長

大石司(おおいし つかさ)Tsukasa Oishi

株式会社カカクコム 食べログ システム本部 システム開発2部 DevOpsチーム シニアテックリード

内藤崇裕(ないとう たかひろ)Takahiro Naito

株式会社カカクコム 食べログ システム本部 システム開発1部 マイクロサービス化チーム エンジニア

おすすめの情報共有ツール「Qiita Team」

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Qiita Team(キータチーム) は、誰でも「かんたん」に読みやすい記事が書ける、社内向け情報共有サービス。チームのコミュニケーションを活性化し、ともに成長し合える場をご提供します。登録実績6,278社!!

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Wikiよりライトに、有益な情報を共有したい。そこにハマったのがQiita Team

今回インタビューさせていただくのが食べログさんの部署ですが、改めて御社の現状や今後の方向性を教えてください。

弊社では「Life with -生活とともに-」をミッションに掲げ、生活に密着した幅広い分野で日々の暮らしが豊かになるようなインターネットサービスを展開しています。1997年の創業以来、ショッピングやグルメ、また旅行、不動産、求人などへと、事業領域は継続的に拡大しています。

私が所属している食べログは、「失敗しないお店選び」をコンセプトとする、レストラン検索・予約サイトです。食べログでは、ニーズや好みに合わせたお店探しがより便利になるように様々なサービスを提供しており、近年ではネット予約事業の拡大に力を入れています。

部署はサービスごとに分かれているのでしょうか?また雰囲気は結構違ったりしますか?

そうですね。サービスごとに部署が分かれていますし、中途採用も部署ごとに行うなど、雰囲気もかなり違うと思います。開発言語やシステムも違いますが、もちろんサービス間での人事異動もありますし、ベースにあるカカクコムの軸というか、文化などは共通しています。

今回はQiita Teamの活用事例ということでお時間いただいていますが、こういった新しいツールの導入も部署ごとで決めていらっしゃるのですか?

基本的にはそうですね。

ありがとうございます。では、QiitaTeamのような情報共有ツールを導入しようと思ったきっかけを教えてください。

最初は、もっと気軽に情報を共有できて、社内のどんな人でも閲覧できる場所がほしいと思ったのがきっかけです。もともと社内のドキュメント共有ツールとしてWikiはあったのですが、わりと敷居が高くて。ちゃんとした情報をストックして、必要に応じて都度編集して…という比較的フォーマルな場所でした。

でも、もうちょっと気軽に技術の話とかポエム的なものでも、投稿できたらいいんじゃないかと。食べログの部署には130人もエンジニアやデザイナーがいるので、それぞれ自分が面白い・有益だと感じたものを共有して、なんとなく人となりを知れたらいいなと思いました。

そこからどのようにツールを選定していったのでしょう?結構ほかのツールの無料トライアルとかも試されましたか?

選定の際には、有志を募って一部のメンバーで色んなサービスを使わせていただきました。その中でQiita Teamを選んだのは、もともとQiitaを使っていて慣れている人が一定数いたのと、なによりセキュリティ要件を満たせたのが大きかったですね。

弊社の要件として、「二段階認証」と「会社のメールアドレスのアカウントで利用」というのがありました。個人のメールアドレスを使っているQiitaアカウントは使っちゃだめですよってことです。

Qiita Teamをトライアルしたとき、二段階認証を設定しているかどうかは管理画面で確認できましたが、各ユーザーが会社のメールアドレスでアカウントを使っているかどうかはわからなくて。そこで御社に「これ何とかならないですか?」とお願いしたら、次の日には会社のメールアドレスでログインしているかどうかがわかるアイコンがつくようになって、すごく助かりました。

情報セキュリティの部署に聞かれても、その画面を見せればちゃんとチェックしていると示せる。安心して快適に使えます。

ルールは決めない。自由な場として提供したからこそ活性化した

現在はどのように活用していただいているのでしょうか?

とにかく自由な場として使っています。ルールは基本的に「フルオープンであること」くらい。特定の人のみしか閲覧できないとか、そういう制限がある場にはしたくなかったので、そこだけは決めました。それ以外に「こういうことを書いてください」といったお願いは一切しなかったですね。

それよりも「自由に書いてほしい」という気持ちが強くて。みんなに任せるというか、場を用意したので好きなものを書いていいですよというスタンスで提供しました。

かなり自由度が高いですね。

ただ、いきなりそう言われても書きづらいと思うので、最初は僕も書いたし、積極的に書いてくれそうな人を巻き込んで、記事が投稿されるように動きました。あとは、記事が書かれたら”いいね”を必ず押したりコメントを書いたり、ちゃんと反応するようにしていました。

そのうち、何もしなくてもみんなが毎日十数件は記事を投稿しているような状況になってきて、今に至ります。

それだけ自由なのに、ちゃんと毎日投稿されるっていうのはすごいですね。実際どんな内容の投稿が多いのでしょうか?

書く内容にルールはないのですが、誰かに見てほしい、有益そうな軽めの情報を書いている人が多いです。Wikiに書くほどのことではないけど、ちょっとみんなに教えたいみたいなもの。例えば、「イベントに行ってこういうもの見てきました」とか「最近こういうのを勉強して面白かった」とか。あとは毎日定点観測のようなものをずっと書いてくれている人もいます。本当に個人の日記のようなものを書いている人はほぼいないですね。

あとはテクニカルな話題だと、障害調査の流れとかは結構多く共有されています。軽い障害があったとしても、どうやって障害対応したらいいかわからない、どこから手を付けようか迷うケースもあって。こういうのってマニュアル化がしにくい部分なんですよ。でも、「実際にこんな障害があって、こうやって調査して直しました」というのが書かれていると、その経験を疑似体験できます。

確かに、障害が発生したときにどういう順番でどこを見ていくかって、経験がないと分からない。そこでメンバーの投稿を参考にさせてもらうことはあります。

一定期間使ってみて、機能面や使いやすさはいかがでしょうか?

Qiita Teamはすごく書き味がいいので、結構思った通りに書ける。プレビューもすぐに見られて、非常に便利に使わせてもらっています。

機能面の過不足は全く感じていないです。Qiita Teamは「こっちが使いたいように使える自由さ」があるのがいいですよね。

エンジニアは縛られるのが嫌いな人が多くて、僕自身「このツールをこう使ってください!」と押し付けられるのは嫌です(笑)。ルールがなくてもちゃんと使えるところは、エンジニアの特性に合っていると思います。

Qiita Teamの投稿が、メンバーに興味を持つきっかけに

導入理由に「メンバーのことをもうちょっと知れたらいいな」というのがあったと思いますが、その点はいかがですか?

仕事上で接点がない人のことを、記事を通して知れるのはすごくいいなと感じています。

例えば、僕はバックエンド寄りのエンジニアなのですが、部署内にはフロントエンド専門の方とかもいて、そっち方面の言語にかなり詳しかったりするんです。そういう方の記事を通してフロントエンド界隈の最新情報に触れられたり、どんな部分に興味を持っているのかを知れたり、面白いです。

実際、面白い記事を書いている人がいると、自然とその人に興味が湧きます。エンジニアだけじゃなくデザイナーもQiita Teamを使っているのですが、普段どういうカンファレンスに出ているとか、そういう情報を見るのも興味深いです。

たしかに興味深いですね。では最後に、これからQiita Teamを導入する企業、またはチームへ使い方のアドバイスをいただければ幸いです。

それぞれの会社の文化などもあるので一概には言えませんが、エンジニアがメインのチームで使うなら、あんまりガチガチにルールを固めないほうが良いんじゃないかなと思いますね。特にLinuxとかOSS系のエンジニアは、縛られるのが嫌いな人が多いと思います。

「◯◯を共有しましょう」とルールを決めた方が使いやすい場面ももちろんあるとは思いますが、今の弊社のQiita Teamにはとにかく多種多様な情報が集まっていて、それを確認できるのがとても面白いんです。導入当初の投稿から最新の投稿までを時系列で見ると、色んなことを考えている人がいるんだな、というのが見えてきて、視野が広がったり、いい刺激をもらうことができたりして、斬新なアイデアが浮かんだりすることもよくあるんですよ。これってルールが無いからこそ実現できていることであり、とても素晴らしいことだと思っています。

気軽に投稿できる場さえあれば自然と情報が集まってくるのは、御社の風通しのいい社風などのベースもあるのかもしれませんね。そういうオープンな文化、集まっている優秀で個性的なエンジニアの特性にフィットすると、ルールの無い自由な場が自然と活性化していき、いいコラボレーションが生まれていくんだろうな、と思いました。本日は、取材へのご協力ありがとうございました!