- 「仕事の振り返りのフレームワークを知りたい」
- 「仕事の振り返りの方法を知りたい」
このように、仕事の振り返りに課題を持っていたり、適切に振り返りをして、業務に落とし込みたいと考えている人は多いのではないでしょうか?
仕事の振り返りの最大の目的は、良かった点や課題点を可視化し、それらを次の行動につなげることです。振り返りが行われないと、プロジェクトで得られた結果のみが残り、成功した理由や失敗の原因が不明確になる恐れがあります。
この章では、仕事の振り返りで役立つ9つのフレームワークを紹介します。それぞれが異なるニーズや状況に応じて選択できるように設計されており、自分の業務やチームに最適な方法を見つけることができるでしょう。ぜひ、ご覧ください。
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仕事の振り返りに使えるフレームワーク9選
この章では、仕事の振り返りに役立つフレームワークを9つ紹介します。
- YWT
- KPT
- PDCA
- 4行日記
- KPTA
- タイムライン
- FDL
- ワールドカフェ
- Star fish
それぞれのフレームワークは、異なるニーズや状況に応じて選択できるように設計されています。各フレームワークの特徴と利点を理解し、自身の業務やチームに合う最適な方法を選択しましょう。
YWT
まずはじめに、YWTについて解説します。
YWTとは?
YWTとは、「やったこと(Y)、わかったこと(W)、次にやること(T)」の3つのステップに焦点を当てた振り返り方法です。この手法は、特に行動指向であり、具体的な成果と学びに基づいて未来の行動を計画することに重点を置いています。個々の業務や特定のプロジェクトの進捗を素早く評価し、次のアクションプランを立てるのに適しています。
YWTのポイント
YWTを実施する際は、次のようなポイントを意識して進めましょう。
- やったこと(Y):完了したタスクや行動を明確に挙げます
- わかったこと(W):その結果から得た学びや気付きを洗い出します
- 次にやること(T):学んだ点をどのように次のアクションに活かすかを具体的に計画します
このアプローチは、時間を効率的に使いたい個人や小規模なチームでの活動に適しており、短時間で効率的な振り返りを行いたい場合に最適です。また、具体的な行動に焦点を当てるため、次の一歩を具体的に計画しやすくなります。
KPT
次は、KPTについて解説します。
KPTとは?
KPTとは、「Keep(継続すること)」「Problem(問題点)」「Try(試すこと)」という3つの要素から構成されています。このアプローチは、プロジェクトや業務の進行中に生じた成功体験や課題、未来の改善策を特定するのに適しています。
KPTのポイント
KPTを実施する際のポイントは次のとおりです。
- Keep(継続すること):現在のプロセスや活動の中で良いと思われる点を挙げます
- Problem(問題点):業務の過程で直面した問題や課題を特定します
- Try(試すこと):特定した問題を解決するために、今後試すべき新しいアイデアやアプローチを提案します
この手法は、特に問題解決を重視するビジネスパーソンや、効率的なプロセス改善を目指すチームに有効です。プロジェクトや業務の現状を評価し、改善点を明確にし、次のステップへの具体的なアクションプランを策定するのに役立ちます。
PDCA
次は、PDCAについて解説します。
PDCAとは?
PDCAとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Act(改善)」という4つのステップで構成されるフレームワークです。PDCAは、目標を設定し、それを達成するための具体的な手段を計画・実施し、その結果を評価してさらに改善するための継続的なプロセスを提供します。このフレームワークを通じて、計画された目標に対する進捗を定期的に確認し、必要に応じて計画を修正することが可能になります。
PDCAのポイント
PDCAサイクルを効果的に実施するためのポイントは以下の通りです。
- Plan(計画):目標を設定し、その達成のための計画を立てます
- Do(実行):計画に基づいて実際のアクションを行います
- Check(評価):実行した結果を評価し、目標達成度を分析します
- Act(改善):評価から得られた洞察に基づき、次の計画に反映させる改善策を策定します
PDCAは特に、長期的な目標達成に向けた戦略的なアプローチが必要な場合や、継続的な業務改善を目指すチームに適しています。このフレームワークを通じて、効率的な計画立案、実行、評価、改善のサイクルを確立することができます。
4行日記
次は、4行日記について解説します。
4行日記とは?
4行日記とは、「事実」「感じたこと」「学んだこと」「次にすること」という4つの要素に基づく振り返り手法です。このアプローチは、日々の業務や経験から直接的な学びを得て、それを将来の行動計画に結びつけることに焦点を当てています。4行日記は、日々の業務の中での小さな成功や失敗を素早く振り返り、それを将来の改善につなげるのに役立ちます。
4行日記のポイント
4行日記を効果的に実施するためのポイントは次のとおりです。
- 事実:その日に起きた具体的な出来事や活動を客観的に記述します。
- 感じたこと:その出来事に対して抱いた感情や反応を表現します。
- 学んだこと:その経験から得た教訓や気づきを明確にします。
- 次にすること:学んだことをどのように次の行動や計画に活かすかを具体的に記述します。
この手法は、日常の小さな出来事から具体的な洞察を得たいビジネスパーソンや、自己成長を目指す人に適しています。4行日記を通じて、自身の行動や思考のパターンを理解し、より効果的な行動計画を立てることができます。
KPTA
次は、KPTAについて解説します。
KPTAとは?
KPTAフレームワークは、「Keep(続けるべきこと)」「Problem(問題点)」「Try(試みるべきこと)」「Action(実行すること)」という4つのステップに基づく振り返りの手法です。このアプローチは、プロジェクトや業務の現状を評価し、改善策を見つける上で、実行可能なアクションに重点を置いています。
先述したKPTとKPTAの主な違いは、KPTAが振り返りの過程で得られたアイデアや解決策を実際の行動に移すことを強調している点です。KPTが現状の分析と将来の改善に焦点を当てるのに対し、KPTAはそれらの改善策を具体的なアクションプランにまで発展させることを目的としています。
KPTAのポイント
KPTAを実施するためのポイントは次のとおりです。
- Keep(続けるべきこと):現在のプロセスや活動の中で効果的だった点を挙げます
- Problem(問題点):業務遂行の過程で直面した問題や課題を特定します
- Try(試みるべきこと):特定した問題に対し、今後試すべき新しい方法やアイデアを提案します
- Action(実行すること):Tryで提案されたアイデアを具体的な行動に落とし込み、実行計画を策定します。
この手法は、特にアクション指向であり、振り返りから得た洞察を具体的な改善行動に繋げることを重視します。KPTAを用いることで、チームは具体的な課題解決策を見つけ、実際の行動に移すことが容易になります。
タイムライン
次は、タイムラインについて解説します。
タイムラインとは?
タイムラインは、プロジェクトや特定の期間における出来事を時系列に沿って振り返る手法です。このアプローチでは、開始点から終了点までのライン上に重要な出来事、成功体験、課題などをマーキングします。タイムラインを用いることで、プロジェクトの流れや進展の様子を視覚的に捉えることができ、特定の時点での成功や失敗の理由を理解するのに役立ちます。
タイムラインのポイント
タイムラインを利用するためのポイントは次のとおりです。
- タイムラインの作成:プロジェクトの開始から終了までの主要な出来事を時系列に並べます
- 重要なイベントのマーキング:成功した出来事や直面した課題など、特筆すべきポイントをタイムライン上にマークします
- 分析と洞察:タイムラインを通じて、プロジェクトの流れや変化点を分析し、それらが全体の成果にどのように影響を与えたかを考察します
- 改善策の検討:得られた洞察を基に、今後のプロジェクトでの改善点や新たな戦略を検討します。
タイムラインの活用は、特にプロジェクトの進行過程や様々な出来事の相互関係を明確に理解し、それを基に具体的な改善策を導き出したい場合に有効です。この手法は、プロジェクトの全体的な流れを俯瞰して分析したいチームや個人に特に適しています。
FDL
次は、FDLについて解説します。
FDLとは?
FDLは、「Fun(楽しいこと)」「Done(完了したこと)」「Learn(学んだこと)」の3つの要素に基づく振り返り手法です。このアプローチは、プロジェクトや業務を通じて得たポジティブな経験や達成感、そして学びに焦点を当てます。FDLは特に、チームのモチベーションを高めることと、継続的な学習を促進することを目的としており、楽しみながら効果的に振り返りたい状況に最適です。
FDLのポイント
FDLを効果的に実施するためのポイントは以下のとおりです。
- Fun(楽しいこと):プロジェクトや業務で楽しんだことやポジティブな経験を振り返ります
- Done(完了したこと):期間中に達成した具体的なタスクや目標を確認します
- Learn(学んだこと):これらの経験から得た教訓や学びを明確化し、今後の改善に活かします。
FDLは、特にチームの士気を高めたい場合や、楽しい雰囲気の中での学びを重視するチームに適しています。この手法を用いることで、チームはプロジェクトの成功体験を共有し、それを通じて学びと成長を促進できます。
ワールドカフェ
次は、ワールドカフェについて解説します。
ワールドカフェとは?
ワールドカフェは、Juanita BrownとDavid Isaacsによって1995年に開発された対話手法です。このアプローチは、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、少人数のグループに分かれて自由な対話を行います。
これにより、参加者全員の意見や知識を集めることが可能です。具体的には、参加者を4〜5人ずつのグループに分け、テーブルごとにテーマを設定して対話を進めます。一定時間が経過した後、テーブルのメンバーを入れ替え、対話を繰り返し行います。この手法は、十数人から1,000人以上の大規模なグループでも実施可能であり、大企業でも導入しやすい特徴があります。
ワールドカフェのポイント
ワールドカフェを実施するためのポイントは以下のとおりです。
- リラックスした雰囲気の創出:カフェのようにオープンでリラックスした空間を作り出すことが重要です。これにより、参加者は自由に意見を交換しやすくなります。
- テーマの設定:各テーブルには話し合うための具体的で関連性の高いテーマを設定します。これにより、議論の焦点を明確にし、生産的な対話を促進します。
- メンバーのローテーション:一定時間ごとにテーブルのメンバーを入れ替えることで、新たな視点やアイデアが生まれやすくなります。
- 多様な意見の収集と共有:各グループでの議論から得られたアイデアや洞察を全体で共有し、さらなる意見の交換を促進します。
ワールドカフェは、特にアイデアの創出や意見交換を重視するチームや組織に適しています。この手法を用いることで、参加者は新たな視点を得ることができ、組織全体の創造力と協働を促進することが可能になります。
Star fish
最後に、Star fishについて解説します。
Star fishとは?
Star fishは、プロジェクトの評価を5つの異なる側面から行うフレームワークです。これらの側面は、「Keep Doing」(継続すること)、「More of」(さらに注力すること)、「Less of」(効果が少ないこと)、「Stop Doing」(辞めるべきこと)、そして「Start Doing」(次回から始めること)に分けられます。このアプローチにより、チームはプロジェクトの現状を総合的に分析し、改善すべき点を明確にすることができます。
Star fishのポイント
Star fishを活用するためのポイントは以下のとおりです。
- Keep Doing:現在行っている活動の中で効果的であり、今後も続けるべきものを特定します
- More of:効果があり、さらに注力すべき活動や戦略を特定します
- Less of:ある程度行っているが、期待した効果が得られていない活動を特定し、規模を縮小または改善策を検討します
- Stop Doing:効果がない、または逆効果の活動を特定し、中止することを検討します
- Start Doing:次のプロジェクトや業務で新しく始めるべき活動やアプローチを特定します。
この手法は、プロジェクトや業務の継続的な改善を目指すチームや個人に適しています。Star fishを用いることで、チームは現在の業務の効果を評価し、次のステップに向けての具体的なアクションプランを策定することができます。
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仕事の振り返りを行う際の4つのポイント
この章では、仕事の振り返りを行う際のポイントを4つに分けて解説します。
- 次回に繋げることを意識する
- 失敗した人に対して責めない
- 改善策を見出したら必ず実行する
- チームメイトの意見を尊重する
効果的な振り返りを実施することは、チームの成長と個々のスキル向上に不可欠です。このプロセスを正しく行うことで、過去の経験から学び、将来の業務への適用を図ることができます。ぜひ、押さえておきましょう。
次回に繋げることを意識する
仕事の振り返りを行うときは、次回に繋げることを意識することがポイントです。一般的に過去の成功や失敗をただ振り返るだけでは、その経験から何を学び、どのように改善できるかまで把握できず不十分です。
振り返りの主な目的は、過去の経験を次の行動に活かすことにあります。達成した目標とそうでなかった目標を明確に区別し、達成できなかった目標に対しては、次回の成功に向けて具体的な改善策を策定しましょう。このプロセスを通じて、過去の経験を次の業務に活かすことができるのです。
失敗した人に対して責めない
仕事の振り返りにおいて、失敗した人を責めることは避けるべきです。失敗に対して批判的な態度を取ると、チームメンバーは間違いを隠すようになり、率直な意見交換が行われにくくなります。これは、問題の早期発見と対処を妨げ、組織全体の成長を阻害することにつながります。
失敗を指摘する際には、非難ではなく建設的なフィードバックを心がけましょう。失敗は学びの機会と捉え、全員でその問題を肯定的に取り扱うことで、チームの結束力を高め、より強固な組織文化を築くことができます。
改善策を見出したら必ず実行する
改善策を見つけたら、それを実行に移すことは仕事の振り返りにおいて極めて重要です。改善策を実施することで、過去の課題を解決し、業務の効率化とチームの生産性向上が実現されます。また、改善策の実行はチームの学習と成長を促進し、次回のプロジェクトにおいて同様の問題を防ぐ効果があります。
改善点があってもそのまま放置してしまうと、過去のミスから学ぶことができず、同じ問題を繰り返す可能性があります。これは、長期的に見て、チームの士気の低下や生産性の損失を招きます。したがって、振り返りで見つけた改善策は、ただ議論するだけでなく、具体的なアクションプランに落とし込み、実行することがポイントです。
チームメイトの意見を尊重する
仕事の振り返りを行う際は、チームメイトの意見を尊重するようにしましょう。個々の視点から得られるフィードバックは、多角的な理解と総合的な改善策の策定に貢献します。
自分の評価で納得できないなどの意見があった場合でも、それらを拒絶せずに受け入れることが重要です。異なる視点や意見を尊重することで、チーム全体の洞察力と問題解決能力が向上します。
チームメイトの意見を尊重しないと、チーム内の信頼関係が損なわれることがあります。チームメンバーが自らの意見を開示しなくなると、重要な情報や視点が見落とされるリスクが高まります。仕事の振り返りをするときは、異なる意見を積極的に受け入れ、それらを総合的な改善のために利用することが、チームの成長と効果的な問題解決への鍵となります。
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まとめ
仕事の振り返りは一人で行うことも大切です。しかし、主観的になってしまったり、うまく考えが整理できない場合があります。そこで、フレームワークの活用が役立ちます。
本記事では、仕事の振り返りで代表的な9つのフレームワークについて解説しました。仕事の振り返りは、ビジネスパーソンにとって重要なプロセスです。適切な振り返りを行うことで、業務の成功要因と改善点を明らかにし、将来の業務に活かすことができます。ぜひ、先述したフレームワークを上手に活用してみてください。


