情シスとは?社内SEとの違い、仕事内容、求められるスキルを徹底解説

企業のITインフラを管理する「情シス(情報システム部)」という部門をご存知でしょうか?情シスは、情報システム全般の運用を担当し、IT機器の管理や社内システムの維持を行う部門です。近年、特にリモートワークの普及やSaaSの導入が進む中で、その役割が広がっています。

この記事では、情シスの意味や仕事内容、社内SEとの違い、さらに求められるスキルについて解説します。情シスについての理解を深め、ビジネスの現場で活用しましょう。

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情シス(情報システム)とは

情シス(情報システム部)は、企業のITインフラを管理し、情報システム全般の運用をサポートする部門です。リモートワークの普及やSaaSの導入が進む中で、その役割は拡大しています。

例えば、OrangeOne株式会社が行った情シスの実態に関する調査によると、情シス担当者の約7割が人手不足を感じていることが明らかになりました。さらに、半数以上が今後の人員増加の予定がないと回答しており、情シス部門は慢性的な人手不足に直面しています。

(出典:「情シスの実態」調査実施〜問い合わせ対応で手いっぱい!?情シス部門の約7割は「人手不足」で「疲弊状態」|OrangeOne株式会社

この調査では、情シス業務の多くが問い合わせや障害対応などのノンコア業務に費やされていることも示されています。このため、コア業務に十分な時間を割けない状況が見受けられます。情シス部門の役割を果たすためには、人材の確保と業務効率化が求められています。

情シスの役割

情シスの役割は、企業のITインフラを支えることです。具体的には、サーバーやネットワークの運用・管理、システムの導入・メンテナンス、セキュリティ対策を行います。

さらに、社内のITサポートとして、社員からの問い合わせやトラブル対応(ヘルプデスク業務)も担当します。これにより、企業全体の業務が円滑に進むよう支援しています。

社内SEとの違い

情シスと社内SEは似ていますが、役割が異なります。情シスは、企業全体のITインフラの管理や運用を担当し、ネットワークやサーバーの維持、システムのセキュリティ対策などを行います。

一方、社内SEは特定のシステムやプロジェクトに集中し、システムの設計・開発、運用保守を行います。情シスが広範囲なIT管理を担うのに対し、社内SEは専門的な技術サポートを提供する役割があります。このように、両者はそれぞれの専門分野で企業のIT環境を支えています。

情シスの仕事内容

この章では、情シスの具体的な仕事内容を以下の4つの項目に分けて解説します。

  • IT機器の運用・管理
  • 社内システムの開発・管理
  • ヘルプデスク業務
  • IT戦略の策定・実行

それぞれの仕事内容について詳しく見ていきましょう。

IT機器の運用・管理

情シスの役割の一つに、IT機器の運用・管理があります。これは、企業内のパソコン、サーバー、ネットワーク機器などの管理を含みます。

これらの機器の安定運用を確保するために、定期的なメンテナンスやアップデートが必要です。また、故障時には迅速に対応し、業務への影響を最小限に抑えることも求められます。情シスがIT機器の管理を行うことにより、企業のIT環境を安定的に保ちます。

社内システムの開発・管理

社内システムの開発・管理も情シスの業務です。企業の業務プロセスに合わせたシステムの設計・開発を行い、既存のシステムの改善や新規導入をサポートします。

これには、業務効率化やコスト削減を目的としたシステムのカスタマイズ、データベースの管理、セキュリティ対策の強化などが含まれます。また、ユーザーからのフィードバックを元に、システムの改良やバグ修正も行います。

ヘルプデスク業務

ヘルプデスク業務は、社員からのIT関連の問い合わせに対応する役割です。情シスは、ソフトウェアの使い方やトラブルシューティングの支援、パスワードのリセットなど、多岐にわたるサポートを提供します。

情シスは、社員からのIT関連の問い合わせやトラブルに対応することで、ITツールの利用をサポートし、業務の中断や遅延を最小限に抑えます。ヘルプデスク業務は、情シスが社員と直接コミュニケーションを取る機会でもあり、現場のニーズを把握する場となります。

IT戦略の策定・実行

情シスは、企業のIT戦略の策定・実行も担当します。これは、企業の長期的なビジョンに基づき、ITインフラの最適化や新技術の導入計画を立てることを意味します。具体的には、IT投資の予算策定、リスク管理、プロジェクトのスケジュール管理などが含まれます。

情シスに求められること

この章では、情シスに求められるスキルについて解説します。情シスは、ITインフラの運用・保守だけでなく、さまざまなスキルを駆使して企業全体のIT戦略を支えます。ここでは、特に代表的な3つのスキルについて説明します。

  • ヒアリングスキル
  • マネジメントスキル
  • プレゼンテーションスキル

ヒアリングスキル

情シスに求められるスキルの一つに、ヒアリングスキルがあります。ヒアリングスキルは、現場の声を正確に把握し、ニーズに応じたシステムを提供するために不可欠です。

社員や他部署が抱える問題や要求を聞き出し、それをITソリューションに反映させることで、業務効率化を実現します。例えば、新システムの導入時に、実際に利用する社員の意見をしっかりと聞き取り、要件に沿ったシステム設計を行うことで、使いやすいシステムを提供することができます。

マネジメントスキル

情シスには、プロジェクトの進行を円滑に管理するマネジメントスキルも求められます。スケジュール管理やリソース配分、リスクの予測と対策を行うことで、ITプロジェクトを円滑に進めることができます。

例えば、システム移行プロジェクトでは、多くの部署や関係者との調整が必要です。適切なマネジメントスキルにより、プロジェクトの進捗を確実に把握し、問題発生時には迅速に対策を講じることができます。これにより、プロジェクトの遅延や予算超過を防ぎ、計画通りに進めることが可能です​。

プレゼンテーションスキル

プレゼンテーションスキルは、提案や報告を効果的に行うために必要なスキルです。情シスは、経営層や他部署に対してシステム導入の意義や効果を説明する場面が多くあります。この際、専門的な内容を分かりやすく伝える能力が求められます。

例えば、新しいセキュリティ対策の提案では、具体的な利点を明確に説明し、理解と協力を得ることが必要です。プレゼンテーションスキルを高めることで、プロジェクトの承認を得やすくなり、企業全体のITリテラシー向上にも寄与します。

まとめ

この記事では、情シスの意味や仕事内容、社内SEとの違い、求められるスキルについて詳しく解説しました。

情シスは、IT機器の運用・管理、社内システムの開発・管理、ヘルプデスク業務、IT戦略の策定・実行など、多岐にわたる業務を担当します。これらの業務を円滑に進めるためには、ヒアリングスキル、マネジメントスキル、プレゼンテーションスキルなどが求められます。情シスの役割を理解し、適切なスキルを身につけることで、企業全体の生産性と競争力を高めることができます。