最終更新 2023年4月13日

インストール不要のローカルWikiを無料で自作する方法と注意点

wiki(ウィキ)と聞くとWikipediaを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

世界最大のwikiはWikipediaです。そもそもwikiとは不特定多数の人が共同で編集するウェブサイト・知識データベースのことを指します。

ローカルWikiとはその名の通り、地域コミュニティの掲示板またはポータルサイトのような知識データベースのウェブサイトのことです。

ローカルWikiはその地域コミュニティの人たちが共同で編集して地域情報やニュースを配信することが主な役割です。

最近では各市区町村のWebサイトがあるので影を潜めていますが、ジモティーなどのサービスはローカルWikiをもっと使いやすくしたWebサービスですね。

ローカルWikiは各市区町村よりもさらに小さな地域単位・集合住宅などのコミュニティでのニッチな情報を蓄積するという目的で今でも使われています。

ひと昔前は当たり前のように存在した回覧板のほとんどはローカルWikiに取って変わった印象がありますね。

これを聞いて「自分の地域でもローカルWikiを立ち上げたい」と考えている人もいると思います。

この記事ではインストール要らずで簡単にローカルWikiを構築できるサービスを紹介します。
最後まで読めば、誰でもローカルWikiを立ち上げることができるようになるでしょう。

ローカルWikiをゼロから立ち上げる時の注意点

ローカルWikiを立ち上げる前に検討しておきたいのが「コスト」です。

コストとひとくちに言ってもお金だけがコストではありません。

たとえば、ローカルWikiを一度立ち上げたら誰かがメンテナンスをしなければならないのでメンテナンス管理コストがかかります。

それに加えてサーバー代やドメイン代なども毎年費用がかかります。

サーバー代は安く見積もれば月々500円、年5,000円程度がボリュームゾーンでしょう。

意外とゼロからローカルWikiを立ち上げるのはコスパが悪いかもしれません。

そんな時に導入を検討したいのが「LocalWiki」というサービスです。

LocalWikiは非営利団体が運営しているオープンソースの完全無料でローカルWikiを作れるサービスです。

LocalWikiの日本語公式サイト内の「LocalWikiをあなたのコミュニティに導入しよう」から簡単にあなたの地域だけのwikiが作成できます。3分で作れます。

まずはあなたの地域を追加しましょう。範囲はどれだけ小さくても構わないらしいです。

次にアカウント作成画面に遷移するので必要項目を入力しましょう。

最後の「Do NOT fill out this form unless you’re a s-p-a-m-m-e-r」は「あなたがスパマーじゃないならこの項目は入力しないでください」という意味なので空欄のままログインボタンをクリックしてアカウント作成を完了しましょう。

アカウント作成が完了すると、以下の画像のような私が作成した川崎市中原区のwikiが新規作成されます。

ちなみにこの記事を読んだ中原区の方がいれば是非1人で飲みに行ける居酒屋の情報を追加してくださいね。

※私が作成したLocalWikiの中原区のページはこちら

LocalWikiを導入するだけで無料でしかも3分程度でローカルWikiが作れてしまいました。

ですが、このLocalWikiではページの非公開やユーザー同士の交流をする機能などがなかったり、多少英語がわからないと使いこなせないので、集合住宅などで使うのにはあまり適していないです。

泥棒にマンションや集合住宅の情報が渡ってしまう可能性もあるので注意が必要ですね。

ページの非公開や公開を切り替えることができるサービスを自作することも可能ですが、やはりウェブサイトのメンテナンスコストがかかってしまいます。

そこでおすすめしたいのがクラウドWikiサービスです。

企業などで使われているクラウド型のwikiサービスは地域コミュニティやサークルなどの情報を共有・蓄積するのにも適しています。

クラウドと聞くとお金がかかるサービスのように思えるかもしれませんが、実は特定の条件を満たすと無料でずっと使えたり、無料トライアルをすることもできる上にメンテナンスは運営会社が行うので前述したサーバー代やドメイン代がかからないのことも魅力的です。

たとえば、クラウドWikiサービスだとページごとに公開/非公開を切り替えることができるので外部の業者の方々との一時的な連携も簡単になります。

※以下はクラウドWikiサービスでQiita Teamというサービスの画面の一例です。

まとめ

ローカルWikiは地域コミュニティを活性化させる手段としても有効です。

ぜひLocalWikiやクラウドWikiサービスを活用してローカルWikiを立ち上げてみてはいかがでしょうか?

Qiita Teamで情報共有をはじめよう