短期間で英語力を向上させることのできる、英語コーチング『プログリット(PROGRIT)』を提供する株式会社プログリット。短期間で急拡大した企業で、創業時から行われてきた社内コミュニケーション術とは?副社長の山碕様にお話を伺いました。

サマリー
目次
- 株式会社プログリットとは
- 情報が見えるようにする重要性とそれを実現するQiita Team
- 総業当初から使っている
- 導入は早ければ早いほどいい
- 具体的な使い方
- 読書感想文としての使い方
- カウンセリング→コンサルの共有の使い方
- 他のツールと比べてどうか
今回のインタービューに答えていただいた方

山碕 峻太郎(やまざき しゅんたろうShuntaro Yamazaki
株式会社プログリット 取締役副社長COO
株式会社プログリットとは
ーーQiita Team
御社の事業を改めてご説明いただけますでしょうか?
ーー山碕
弊社は2016年の9月に創業し、「世界で自由に活躍できる人を増やす」をミッションに掲げている会社です。
具体的には『プログリット(PROGRIT)』という英語コーチング事業を行っています。ティーチングではなくコーチングなのは、「その方に合ったカリキュラムの作成」と「毎日のサポート」で効率的な英語学習と学習時間の確保を実現するためです。
2020年現在、東京・大阪・名古屋・横浜で12校舎開校しています。
ーーQiita Team
今後の展望についてお聞かせください。英語以外にも事業展開の予定はあるのでしょうか?
ーー山碕
現在学習計画アプリとプログリット受講者様向けアプリの二つを開発しており、夏までにローンチしようとしています。
ーーQiita Team
そこでエンジニアさんや外注さんと協力して事業を急拡大させているのですね。
ーー山碕
そうですね。また、英語学習以外の領域への展開も検討しています。
今社内で1人、業務委託で8人のエンジニアさんに協力していただいているのですが、今後さらに積極的に採用していきたいと思っているので、ぜひエンジニアの方は弊社に参画していただけると有難いです。
情報が見えるようにする重要性とそれを実現するQiita Team

創業当初から使っている
ーーQiita Team
2016年9月21日からQiita Teamをお使いいただいているのですが、導入に至った経緯をお聞かせいただけますか?
ーー山碕
弊社は私と代表の岡田の2人で共同創業し、今3年半くらい経過したのですが、最初の7ヶ月半くらいはずっと2人だけでやっていました。2人の問題を解決するのに導入したのが始まりです。
ーーQiita Team
「情報共有は3人から」と言われますが、なぜ2人の段階でそういったツールを使うことになったのでしょうか?
ーー山碕
それぞれが何をしているのか把握して、信頼感を高めるためですね。信頼って、お互いが何をやっているのかを共有し、お互い知り合うことで生まれると思うのです。結局「あの人が何をやっているのかわからない」ということから、いろいろな感情が生まれてしまうんですよね。でも、それが逆に分かっていると理解が進む。後は、自分たちの成長をデイリーで振り返ることで、PDCAのサイクルを早くしていきたいという意図があり導入しました。
導入は早ければ早いほどいい
ーーQiita Team
最初はそこからのスタートだったのですね。非常に良い使い方をしていただけていると感じています。
ーー山碕
こういうツールの導入は、早ければ早いほど良いと思っているんですよ。なぜかと言うと、人数が増えるほど、新しいものを導入することに対するいろいろな意見が出てきます。でも、人数が少ない時に導入すれば、これが当たり前になり、呼吸するように使える。当たり前を作るのが一番難しいですから。
ーーQiita Team
おっしゃる通りですね。
ーー山碕
もし今導入するとしたら、160人に今からQiita Teamの日報の書き方を説明しなければいけない訳ですよ。これはさすがに大変ですよね(笑)
具体的な使い方

読書感想文としての使い方
ーーQiita Team
他社と比較すると、記事投稿数も42,150記事とトップレベルに入ってきています。具体的にはどんな投稿をされているのでしょうか?
ーー山碕
日報、お客様との同席レポート、担当生徒の振り返り、学んだこと、お客様からのフィードバック、そして読書感想文、主にこの6つですね。各部門長は週報を書いています。
最初の方は些細なことも結構書いていますね。一番最初の投稿なんか……「チラシ配りは想像以上に受け取ってくれない」って書いています(笑)
ーーQiita Team
読書感想文はQiita Teamでは結構珍しい使い方なのですが、課題図書のようなものがあるのですか?
ーー山碕
課題図書ではなく、読書感想文を提出すれば会社が書籍代を出すことになっています。特に文字数の指定はなく、「目的」「本から学んだこと」「日々の行動に生かしたいこと」「その他」の4つの項目について書いてもらっています。仕事上のスキルアップにつながる書籍だったり、その人の課題解決につながるものであればなんでもOKです。
カウンセリング→コンサルの共有の使い方
ーーQiita Team
他に何か特別な使い方をされていますか?
ーー山碕
カウンセラーからコンサルタントへの引き継ぎとして使っていた時期もありました。まずカウンセラーがお客様からの初めて電話を受けた段階で、何を会話したのかコンサルタントに引き継ぎます。それを元にコンサルタントが戦略を考え、お客様との面談を1回目、2回目、3回目と記述して、ナレッジ共有兼自分のメモ代わりとして使っていました。
担当した生徒さんの卒業式のタイミングでも、振り返りをQiita Teamに記入しています。校舎ごとにフォーマットもカスタマイズしており、ちょっとずつ変わっていますね。
ーーQiita Team
社員が3人、4人と増えていくにつれ、ルール変更などはあったのでしょうか?
ーー山碕
大きな変化でいうと、昨年10月に弊社が定めたミッションである「FIVE GRIT」の体現にQiita Teamがかなり役立ちました。今までは日報という形でその日の振り返りを書いていたんですが、今は「本日のFIVE GRIT」というフォーマットに変更をして、5つの指針のどれかを体現している人がいたら書くというフォーマットに一新しました。
参考 : 【FIVE GRIT】
- Customer Oriented – 顧客起点で考えよう 顧客起点で物事を考え、行動します。
- Go Higher – 高い目標を掲げよう 高い目標を掲げる勇気を持ち、その目標に挑戦します。
- Own Issues – 課題を自ら解決に導こう 課題に対して当事者意識を持ち、解決に導きます。
- Respect All – 互いにリスペクトし合おう 仲間を尊重し、思いやりのあるコミュニケーションをします。
- Appreciate Feedback : フィードバックに感謝しよう すべてのフィードバックに感謝し、より良い価値を創造します。
他のツールと比べたときのいいところ

ーーQiita Team
他のツールと比較した時に、Qiita Teamを選んでいただけたポイントって何だったのでしょうか?
ーー山碕
僕は正直なところ、日報ツールはシンプルなものが一番良いと思っています。Qiita Teamは“投稿”ボタンのみでとてもシンプルですよね。マニュアルを読まなくてもいきなり使えるのが良いです。
弊社の方針として、人事の情報以外、例えばP/L、B/Sなんかも全部情報をオープンにしているんですよ。社員全員に当事者意識を持ってもらうには、私や岡田と同じだけの情報を持っていないと、考えが狭くなってしまう。それぞれの人たちが今どんなことをやっているか、どんな感情で仕事をしているのか、を共有することが、お互いの信頼関係を築くためには大事だと思っています。
ーーQiita Team
本日は貴重なお話をありがとうございました。
まとめ

今後は労働集約でなく、人とテクノロジーを融合したサービス展開をしていくとのお話を伺うことができました。転換期に来ているプログリット様ですが、今後もQiita Teamでの情報共有を継続していただけるとのことです。今後の益々のご発展を楽しみにしています!