
「オシャレで読まれやすい社内報はどうやって作れば良いのだろう……」
「デザイン的に優れた社内報の制作方法が知りたい」
という思いを抱えている社内報の担当者は多いのではないでしょうか?
読まれる社内報を作るためには、内容はもちろんのこと、デザインやレイアウトにも気を使う必要があります。ただし、デザインやレイアウトについては、専門的な知識やノウハウが必要になる場合もあるのが悩みの種でしょう。
そこで今回は優れた社内報を作るために知っておきたいデザインの特徴と注意すべきポイントを解説していきます。社内報制作を効率化させるための手段も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
優れた社内報のデザインの3つの特徴
多くの読者に読まれる社内報を作るためには、必ず抑えておきたい3つの特徴があります。社内報担当者は、まずは下記3点についてしっかりと理解しておきましょう。
- ターゲットに合わせたデザインにする
- 伝えたい目的を考えたデザインにする
- 自社のブランドイメージを考慮する
ターゲットに合わせたデザインにする
読まれる社内報を作るためには、ターゲットに合わせたデザインにすることが大切です。
社内報を制作する初期のステップとして、まずはターゲット=読者を定めます。ターゲットの例は次の通りです。
- 若手社員
- 中堅・ベテラン社員
- マネージャー・役員クラス
- オフィスで働く従業員
- 工場や店舗スタッフ
- 子会社や社員の家族を含むすべての関係者
例えば、マネージャーや役員クラス向けの場合、テキストや図表を多用した読みでのある社内報が好まれるでしょう。業績報告や事業計画、業界ニュース、対談やトップインタビューなどの経営に関わる企画が中心になるため、ビジネス誌や専門紙のようなイメージで作ると読み手のニーズとマッチします。
一方、若手社員向けや現場スタッフ向けの場合、文字が多すぎるデザインだと手に取ってもらえない可能性があります。堅い文章に馴染みのない若手や現場仕事で忙しいスタッフは、休憩時間や移動時間などの隙間時間を利用して、斜め読みする人が多い傾向にあります。その場合には、ポップなデザインを心がけたり、写真・図版などを多用するなど、視覚に訴えるデザインを取り入れると良いでしょう。
他にも社員の家族や関連会社のスタッフなど、読者の立場やニーズを把握した上で、デザインを決める必要があります。そのためにも、まずは社内報のターゲットを明確に定める必要があるでしょう。
伝えたい目的を考えたデザインにする
企画ごとに、伝えたいメッセージや内容を明確にすることも重要です。その目的を達成するために適したデザインを採用しましょう。
例えば、業績報告の記事で重要になるのは、売上、利益、対前年比、達成率などの数字です。数字は、表やグラフを使ってビジュアルで表現したほうが読み手にとって理解しやすいでしょう。
社員紹介では顔写真を大きく入れたり、サークル紹介やイベント報告などの記事では写真をたくさん配置するなど、読者に喜ばれる要素を取り入れることを考えてデザインしましょう。
自社のブランドイメージを考慮する
社内報はインナーブランディングを促進するためのツールとしても有効です。そのため、自社のブランドイメージに合ったデザインを採用することが重要になります。
インナーブランディングとは、社員に向けて企業理念やビジョンを浸透させることで、商品やサービスの価値を理解してもらう取り組みでもあります。インナーブランディングを実行することで、企業への理解が高まり、商品・サービスの品質向上に繋がります。その結果、顧客満足度や社員自身のモチベーションアップも期待できるのです。
ブランドイメージは、企業によって異なります。例えば、新しい分野や最先端のテクノロジーを提供している企業では、「創造性」や「先進性」などが伝わるデザインを採用するのが良いでしょう。また、製造業や士業などの場合には、「安心感」「誠実」「質実剛健」などが表現できると、社員に対するブランドイメージの浸透が促進できるでしょう。
社内報をデザインする際に注意したい5つのこと
魅力的な社内報を作るためには、デザイン面で守るべきポイントがあります。ここでは、社内報の担当者が注意したい5つの点を解説していきましょう。
- 視線が自然に流れるようにレイアウトする
- 見出しやタイトルにインパクトを出す
- ある程度の余白を入れる
- 全体に統一感を出す
- Web社内報なら動画を使う
視線が自然に流れるようにレイアウトする
社内報を手に取った読者がどのような流れで視線を動かすかを考えて、テキストや図版をレイアウトしましょう。紙媒体とWeb媒体で視線の動きは異なります。両者の特徴は次の通りです。
- 紙媒体:左上→右→左下→右(Zの法則)
- Web媒体:左上→右、下に視線を下げて、同様に左→右(Fの法則)
また紙媒体の場合には、右開きの冊子は右から左、左開きの冊子は左から右に視線を動かします。
さらに、人の視線は大きいものから小さいものに移動するので、読者に特に訴えたいメッセージや内容があれば、テキストや写真を大きくして誘導することなどもできます。
いずれにしても、視線の動きに関する法則を逸脱した場合には、読者にストレスを与えることになり、社内報が読まれなくなるおそれがあります。そのため、視線が自然に流れるようなレイアウトを心がけましょう。
見出しやタイトルにインパクトを出す
読者を引きつけるためには、見出しやタイトルのデザインも工夫しましょう。ページを開いた時に強いインパクトを与えられるような、大きな文字や特徴的なフォント・カラーを使うのが効果的です。
見出しやタイトルが本文と似たような大きさであったり、フォントや色に違いがない場合、読者は何が重要なポイントなのかが分かりません。ページを開いた時に、単調な印象を与えるため、読み飛ばされるおそれがあります。
デザインのインパクトと同時に、見出し・タイトルに使う文言にも気をつけることで、読者を引きつけることができるでしょう。
ある程度の余白を入れる
ページ内に情報を詰め込みすぎないように注意しましょう。ある程度の余白を入れることで、読みやすくなり、伝えたいメッセージやポイントも強調できます。またバランスの良い余白を設けることで、洗練されたデザインを表現することもできます。
デザインの知識がなかったり社内報制作の経験が乏しい場合には、文字やイラストで余白を埋めたくなるかもしれませんが、必要な情報に絞って伝えることも重要です。
全体に統一感を出す
テーマカラーや使用するフォントにルールを設けて、社内報全体に統一感を出すことも意識しましょう。コーポレートカラーがある場合には、規定の運用ルールを遵守して、社内報にも適用しましょう。
奇抜な色やフォントを使うと、読者の目を引けると考えるかもしれませんが、実際には逆効果です。デザインが不統一だと、どこが重要な部分なのか、どこから読めば良いのかが不明瞭になります。一定のルールを設け、その中で違いを付けることで読みやすさが増し、ページ内での重要なポイントが強調されるのです。
Web社内報なら動画を使う
Web社内報を制作する場合には、動画コンテンツの活用も考えましょう。企画内容によっては、テキストや写真よりも動画のほうが伝わりやすくなります。
例えば、トップメッセージを動画で発信することで読者はより内容を理解しやすくなるでしょう。メッセージが頭に残るため、企業理念やビジョン、事業計画が浸透しやすくなるメリットもあります。
また、新商品・サービスの紹介でも動画コンテンツが力を発揮するでしょう。読者の中には部署が異なるため、自社商品・サービスについての理解や馴染みが薄い人もいるでしょう。動画であれば、隙間時間などに気軽に視聴できるので、より多くの読者にコンテンツを届けられます。
優れた社内報を作成するならテンプレートを活用するのもアリ!
多くの読者に読まれる社内報を制作するためには、ある程度の経験や実績、ノウハウが必要になります。そのため、経験の浅い担当者にとっては高いハードルに感じ、制作に不安を感じる人もいるでしょう。
そうした不安を解消するための有効な手立ての一つが、テンプレートの活用です。社内報のテンプレートは、デザインやレイアウトがあらかじめ決まっています。そのため、自分たちで社内報のフォーマットを考える必要がありません。手間や時間を削減できるため、担当者の負担も大きく軽減できるでしょう。
テンプレートを使えば、ここで紹介したような優れた社内報のデザインや注意点などを考慮した社内報が簡単に作れます。
また、テンプレートを使うことで、企画案を考えたり取材・執筆にあてる時間を確保できます。そうすることで、社内報の内容を充実させることもできるでしょう。特に社内報の制作に多くの人的リソースを割けない組織の場合、テンプレートの利用で多くのメリットを享受できるはずです。
オシャレな社内報や読みやすいレイアウトの社内報を作成したい担当者は、ぜひテンプレートの利用を考えてみましょう。
※参考記事
「社内報おすすめテンプレート5選!選ぶ時の3つのポイントについても解説」
まとめ
優れた社内報を作るためには、企画内容も重要ですが、レイアウトやデザインも同じぐらい大切です。ターゲットや伝えたい内容に合ったデザインを採用し、自社のブランドイメージも考慮しましょう。また、読者が読み進めやすいようなレイアウトや興味を引くデザインにすることも大事です。
オシャレで魅力的な社内報を作るためには、デザインの知識や制作全般に関するノウハウが必要になります。はじめて社内報の担当者になった人や、経験が浅い人にとっては難しく感じる部分もあるでしょう。社内報の制作で失敗したくない人にとっては、不安に感じるかもしれません。
そのような場合に選択肢に入れたいのが、テンプレートの活用です。テンプレートを使えば、デザインを一から考える必要がなくなるので、手間や時間を削減できます。その分内容を充実させることもできるでしょう。
例えば、Qiita Teamを導入すれば社内報のテンプレートもすぐに利用可能です。Qiita Teamはナレッジ共有ツールの利点を活かした、スムーズなコンテンツ作成・共有が魅力です。チームのコミュニケーションを活発化させる機能も多数搭載しているので、社内報制作に不安を感じている担当者の方は無料トライアルから利用を検討してみてはいかがでしょうか