株式会社VASILYのQiita:Team活用事例

株式会社VASILYのQiita:Team活用事例

株式会社ヌーラボが開催するプログラマーやデザイナー向けイベント「Geeks Who Drink in Tokyo」にて、「コラボレーションツールを介したチーム開発の事例共有」というテーマで株式会社VASILYのCTO今村さんにQiita:Teamの活用事例をご紹介いただきました。

その内容をこちらでご紹介します。

登壇者:株式会社VASILY CTO今村雅之氏

大学時代は学生向けポータルサイトの運営や情報システムの研究、ソーシャルネットワークシステムの研究などを行う。ヤフー株式会社に入社し、ビューティー、ファッション、XBRANDなどのシステム開発やサービス立ち上げを担当。2009年5月に株式会社VASILY立ち上げと同時に取締役CTOに就任。現在はCTOとしてiQONのサービス開発を支えている。

「Qiita:Teamをハックして成果を上げるための情報共有」

今回は、弊社でQiita:Teamを使ってどのように情報共有を行っているか、弊社ならではという視点と、CTOとしてどのようにしてエンジニアに使ってもらうかといったノウハウをご紹介します。

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5つの観点――「料金体系」「安全性」「運用の手軽さ」「ACL(アクセスコントロール:権限管理)」「クライアントソフトの存在」

まずQiita:Teamを選んだ理由からお話します。これには5つの観点があります。
「料金体系」「安全性」「運用の手軽さ」「ACL(アクセスコントロール:権限管理)」「クライアントソフトの存在」です。それぞれについてご説明していきます。

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料金体系
スタートアップでは「安いことは正義」です(笑)。価格が手頃であれば、決済が通りやすいので、導入もスピーディーに行えます。

安全性
社内で共有する情報には、機密事項など外部に漏えいすると問題になるドキュメントが含まれます。得体の知れない企業が提供しているサービスに自社のシステム情報などを記録する訳にはいきませんから、どういった企業がサービスを提供しているかは気にしました。

運用の手軽さ
スタートアップで人数が少ないので、サーバーのメンテナンスなどといった運用に人を割けられません。サーバーを自分たちで持つ必要がない、手軽に運用ができるSaaSタイプのものを選びました。

ACL(アクセスコントロール:権限管理)
「情報共有は全社的に推し進めたいけれど、全社員に見せられない情報もある」という状況は、必ず出てきます。入社した社員の人事情報などがそれにあたります。そういった情報をACLでうまく制限することで、情報共有を積極的に推し進められます。

クライアントソフトの存在
Qiita:Teamには、Markdownで記録ができて、Qiita:Teamと連携して簡単に投稿できる「Kobito」というソフトウェアがあります。このソフトウェアを利用することで誰でも手軽に情報共有ができます。

成果を上げるために情報共有する

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なぜ情報共有するのか。ただ単にやっているのではなく、成果をより上げるためという理由があります。「情報共有して、みんなでいい成果をたくさん出してきましょう」という想いがあります。

情報共有を積極的に進めていくために「会社で起こったことをすべて書く」というのを、経営層からマネージャーへ、マネージャーからメンバーへ、メンバーからアルバイトへといった流れで、トップダウンでやっています。

また業務に関すること、会社に関すること、すべての情報を全社員が閲覧できるようにしています。ACLは最低限にしか設定していません。

こうした施策の結果、弊社では情報共有が文化として根付いているので、ミーティングの終わりに「今日ミーティングで決まったことはQiita:Teamにまとめておこう」といった話が当たり前になっています。

日報、プロジェクト、コミュニケーションの促進など、多岐に利用

では実際にどのように利用しているのかお話します。まずは日報です。

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弊社では「日報という言い方がダサいからデイリーレポート、略してDR」と呼んでいるんですが(笑)、全員が必ず書かなければいけません。項目としては「今日やったこと」「嬉しかったこと」「困ったこと」の3つについて書くようにしています。

嬉しかったことでは、「誰々さんがこういうことをしてくれて嬉しかった。ありがとうございました」と感謝を伝えることで、相手に対していいフィードバックができます。困ったことでは、困りごとを書くことで、誰かがコメントでアドバイスをするなどして助けてくれる、助け合い文化の醸成につながっています。

次にプロジェクトでの利用です。

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プロジェクトを進める際には、チームメンバー間での認識の齟齬がないように、用意されたフォーマットに記載された事項に必ず記入することになっています。また「あの情報どこだっけ?」とか「アプリのエントリーポイントのAPI叩くのどこのURLだっけ?」みたいなことが、そのドキュメントを見れば分かるようになっています。

ほかには、ゆるやかなコミュニケーションを促すといった使い方もあります。人が増えてくると「あの人、誰だろう」とか「なんて呼べばいいんだろう」とか、ちょっとした疑問も出てきますので、名前、あだ名などを共有しています。

それ以外に、面白コンテンツみたいなものもあります。ちょっと変わった言い回しをするエンジニアがいて、彼の名言集が他の人によってまとめられています。例えば「健康のためなら死んでもいい」とか(笑)。

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エンジニアのアウトプット、インプットを支える

「エンジニアとしてどう成長していくか」という行動指針として、「エンジニアはこうあるべき」というのをマニフェストとして定めています。いくつかの指針があって、そのうちの1つにインターネットに貢献するというのがあります。

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これはインプットできたか、アウトプットできたか、という2つに分かれています。開発にはオープンソースを使っているので、エコシステムの一員としてどのくらい貢献できたか、という評価の軸として設けており、Qiita:Teamを使ってエンジニアのインプット、アウトプットを支援しています。

その1つが、毎週1回開催されるTechミーティングです。エンジニア間での情報共有を促進するもので、議事録もQiita:Teamでフォーマット化されています。弊社では社外への発信に取り組むためにエンジニができることとして、Techブログを毎週更新しているのですが、「誰がいつどのような内容を書くか」「各エンジニアがQiitaでどんな記事を書いたか」「勉強会での登壇の内容」などを、Qiita:Teamで報告しています。

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インプットを支えるために、Techミーティングの議事録のコメント欄にその週に話題になった記事をみんなで貼っています。これを週に1回、金曜日にみんなでランチしながら記事の内容について会話することで、インプットを共有しています。

またQiita:TeamにはいろいろなAPIが提供されていますので、弊社ではエンジニアが勝手に自動化しています。Techミーティングの議事録を用意するのが手間なので、slackからコマンド一発で作れるようにしたり、議事録の下にコメントを貼るのも面倒なので、「このページいいな」と思ったら、押すだけでタイトル、URL、コメントが貼り込めるChrome拡張を作ったり。APIは活用しています。

Qiita:Teamによる情報共有の結果まとめ

ベテランのエンジニアは呼吸をするように、アウトプットやインプットができていると思いますが、なかなかそういった習慣は身に付きません。ですから「極力Qiita:Teamに投稿してね」という意識付けを促すと、情報共有が習慣化していきます。

情報発信に対して、エンジニア全員で「誰がこんな記事を書いている」というのをシェアすることで、みんながQiitaに投稿するようになりました。いま全エンジニアが1記事以上、公開しています。

この取り組みを始める前は誰もOSSを使っていなかったんですが、いまはOSSにも貢献していて、日本で一番Swiftにコミットしているエンジニアが出てきていますし、勉強会への参加や登壇なども増えました。総じていいアウトプット、インプットが見られるようになりました。

まとめますと

  • 単純に情報共有するだけでは意味がない。成果を出す目的を持って情報共有ツールを使いましょう
  • Qiita:TeamはAPIをたくさん用意しているので、エンジニアが自由に使えるのがメリット
  • Qiita:Teamを有効活用することで、エンジニアチームをいい方向に導く、さらには組織全体の成長に役立つ

といったことが言えると思います。

登壇資料

株式会社VASILYのQiita:Team利用状況

株式会社VASILY
さまざまなECサイトのファッションアイテムをユーザーが自由に組み合わせてコーディネートを作成できるスマートフォンアプリiQONを提供。

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