社内でユーザー体験が良いツールを使うことがエンジニアにとって福利厚生の一環になると感じた。凸版印刷株式会社DXデザイン事業部ICT開発センター様の事例

今回インタビューに答えていただいた皆さま

原井 隆浩(はらい たかひろ)

DXデザイン事業部 ICT開発センター 課長(エンジニアリングマネージャー)
ICT開発センターでエンジニアリングとビジネスを接続し、エンジニアリング組織のカルチャー&仕組みのアップデートをミッションとして活動している。スタートアップのように自律的・挑戦的に働くのがビジョン。好物は「ポッドキャスト」と「SaaS」。

髙橋 慶彦(たかはし よしひこ)

DXデザイン事業部 ICT開発センター 係長(デベロッパーサクセス)
モノを作るのが好きで、開発者体験を上げるための施策の検討・実施にくわえて各種クラウドサービスの導入・運用(Qiita Team、Slack、GitHub等)などに積極的に取り組んでいる。

青山 桃(あおやま もも)

DXデザイン事業部 ICT開発センター AIエンジニア
手を動かしてモノを作るのが大好きなエンジニア。 SaaS型の校正自動化サービス『review-it!』をはじめ、Webアプリ開発やインフラ整備、AI開発を担当している。趣味で、AIを用いた創作活動(作曲等)にも挑戦中。

気軽にストック情報を発信できるカルチャーを創出するために導入

――はじめに、凸版印刷DXデザイン事業部ICT開発センターがどのような仕事をされているか教えてください。

 

原井隆浩(以下、原井):我々は、お客さまのDXと会社のDXを推進している事業部です。ICT開発センターには開発部門と、エンジニアが働きやすくなったり、常に学びつづけられたりする環境を作る開発戦略部で構成されています。

髙橋慶彦(以下、髙橋):Qiita Teamの導入は開発戦略部が行いました。

 

――どのような目的でQiita Teamを導入したのでしょうか?

 

原井:2020年にICT開発センターにSlackを導入して、フロー情報のやりとりがかなり活発になりました。そこで次の段階としてストック情報を貯めたいという話になり、ツールの選定をはじめています。気軽にエンジニアがストック情報を発信できるカルチャーを社内に作りたかったこともありました。

「エンジニアの情報発信」を考えて、最初に思いついたのがQiitaでした。そこから検討をして、最終的にQiita Teamの導入に至ったというのが経緯です。Qiita Teamの良いところは記事に対する愛着とかオーナーシップが湧くことだと思っています。これからも自分の作った記事に愛着が湧くような使い方をしていきたいですね。

 

――Qiita Teamを選ばれる際、他のツールと比較検討しましたか?

 

髙橋:かなりの数を検討し、使い倒しました。よく名前が挙がるような、マークダウンを使ってWeb上で記事を書けるツールは、おそらく一通り試したと思います。正直、どれも「ここは良いけどあれが足りない」といった感じでした。その中で Qiita Teamが私たちの求めているものに最も近いと判断しました。

UIがシンプルで使いやすいのがQiita Teamの特徴だと思います。将来的に当社内で使用者が増え、非エンジニアも使うことを考えると、UIの良さはポイントの一つになりました。

もう一つ、正直、エンジニアにとってQiitaというブランド力が強かったですね。開発情報を検索するとQiitaの記事がヒットすることが多いので、差がないのであれば、自分たちが使い慣れていて安心できるサービスがいいと感じたこともあり、Qiita Teamを選びました。

技術系だけでなく、独自情報や社内手続きといったナレッジも共有

――現在は何名でQiita Teamをご利用になっていて、どんな記事をストックしているのでしょうか?

 

髙橋:現在、35人ほどです。まだ利用人数はそれほど多くありませんね。

 

青山桃(以下、青山):私はエンジニアとしてシステム開発をする際に、例えばAWSやいろいろな開発ツールを実際使ってみて、問題の解決方法や疑問点など、とにかくQiita Teamに書くようにしています。エンジニア一人ひとりが「どう(開発ツールなどを)使っているのか」「(開発時などに)何に対して悩み、試行錯誤しているのか」というアウトプットに活用しています。

 

――DX関連の開発となると、独自の開発ナレッジも多いと思います。そういった情報を共有されているのですね。

 

髙橋:技術系記事だけでなく、社内手続き系の記事も共有していますが、技術系に関していうと独自のナレッジをQiita Teamで社内共有していることになります。そういう意味でいうと、社内で閉じているQiita TeamはDX情報など独自情報の取り扱いが多い我々にとって都合が良かったですね。一般的な技術情報であれば、一般側のQiitaに記せばいいと思いますが、独自情報は難しい一面があると思います。

 

青山:違う視点では、社内で閉じていると書き手の心理的なハードルが下がると感じています。まず、投稿してみようという気持ちになりやすいのではないでしょうか。

 

原井:そうですね。Qiita Teamはクローズなので気を使わず、気軽に発信することに繋がっていると思います。

 

――便利だと思われている機能はありますか?

 

髙橋:下書きをする際に未公開のまま保存ができることですね。これはツールごとのコンセプトにもよると思いますが、ツールによっては下書き段階からオープン(公開)になっていて、「みんなに聞きましょう」といったスタンスのものもありました。我々には、下書きは未公開情報に留められる方が合っていると考えました。

 

青山:下書きの中に一度メモとして溜め込んでおいて、ある程度落ち着いたタイミングで、簡単に清書して投稿することができます。このやり方ですと、投稿頻度に波が出てきてしまうとは思いますが、躊躇して書かないまま忘れてしまうことがなく、とても有効だと思っています。

 

――面白い活用法などがあれば教えてください。

 

青山:Qiita Teamでは記事の中に絵文字が使えますが、これが意外と便利です。なぜかというと、書き手がカジュアルな雰囲気を出すことができるからです。

 

また、少し工夫をして、読み手に対して、例えば初心者マーク(🔰)がついているところは初心者向けのコーナーとして内容を分けることができます。初心者はその絵文字がついている部分を最初に重点的に読めばいいことになります。このようにして同じ記事内でも読み手によって情報のレベル感を変えることができるので「意外と絵文字って使えるな」と思います。読み手のハードルを下げる工夫として、楽しく使っていますね。

 

髙橋:「考える絵文字(🤔)」も良いですよね。気に入っています。

 

青山:あれ、いいですよね。「ここ、悩んでいるところです」と思っていることが結構ダイレクトに伝わってわかりやすいです。「今、これを考えているのでアドバイスが欲しい」とか、そういった意思表示にも使っています。


先ほど「読み手のハードルを下げる工夫」と話しましたが、投稿を悩んでいる書き手のハードルも下げることができたら、と思っています。Qiita Teamが社内公開なことに加え、絵文字なども使用してカジュアルに悩みを記事に残しておくことで、「悩んでいる状態でも気軽に投稿して良いんだ」といった雰囲気を作れるかなと。

 

まだ事例は少ないですが、こういった読み手・書き手の双方にやさしい雰囲気作りを継続することで、いつか「疑問点に関して、チーム関係なく一緒に考えてくれる人・既に解決できた人を、Qiita Teamを通して見つける」ことができた、そして「悩みを無事解決できた」…といったことが当たり前にできるようになれば、と思います。

 

髙橋:社外に発信する記事の場合は結論まで欲しいですが、社内の場合、そのようにして答えを求めて一緒に考えたり悩んだりできるのが良いですね。

 

――他に活用されている機能はありますか?

 

髙橋:ストック機能です。自分が気になった記事をストックして確認できるので便利だと思っています。運用側としては、今後はグループ機能を使っていきたいと考えています。今でもいくつかグループを作ってまとめていますが、将来的には内容や用途ごとにグループで固めていけたらいいなと思っています。

 

――逆に要望があったら教えてください。

 

青山:そうですね。先ほどストック機能の話が出ましたが、ストック機能でカテゴリー分けができたら便利だと思っています。気になった記事を、すぐ読むようにストックしたのかとか、後で読みたいと思ってストックしたのかというように、重要度や用途で分類できると読み手としてはもっと使いやすくなると思います。

他チームで知見を持っているメンバーの情報が素早く入手可能に

――Qiita Teamを利用して、どのような効果を感じていますか?

 

青山:チームの垣根を越えて、知見がある人の情報を素早く手に入れられるようになったと思っています。その先をどうしていくかは検討中ですが、まず第一歩として、問題解決の方法が見つけやすくなりました。

 

原井:誰がどういった情報に詳しいとか、どんなテーマを追いかけているかを可視化することに繋がっていると思います。

 

もう1つ私が感じているのは、社内ではなく社外向けのことです。最近、社外で当社に興味を持ってくださっているエンジニアの方々とカジュアル面談をする機会が増えました。その時、エンジニアの方は当社がどういったツールを使っていて、どういった環境で開発をしているのか気にかけていることが多いです。

 

そこで、Slack、GitHub、Figma、Backlog等を使っていますと話し、さらにQiita Teamも使っていますというと、すごく安心していただけたり、共感していただけたりするのです。こういった経験を通じてもQiita Teamの導入効果があったと感じています。使ったことがある、あるいは使いたいと考えているツールを導入していることで共感してもらえることが多いですね。

 

ユーザー体験が良いツールを社内で使うことがエンジニアにとっては福利厚生の一環になると感じました。

組織や職種を飛び越えた横串の繋がりを作り、新事業を構築したい

――次のステップとしてイメージしていることはありますか?

 

髙橋:現在は、記事を書いてくれそうな方を限定的に招待していますが、今後は広い範囲で利用者を増やしていきたいと思っています。

 

原井:SaaSのような新しいビジネスモデルに取り組んでいるということもあり、いわゆるエンジニアという職種の枠から、徐々に我々の役割もどんどん広がっています。デザイナーの役割や、最近ではカスタマーサクセスといった役割にも広がっているので、エンジニア以外のメンバーも使える環境作り、仕組み作りをしていきたいと考えています。

 

髙橋:まだ具体的ではありませんが、入社オンボーディングでも使うことを想定しています。

 

原井:やりたいのは、職種ごとに異なるオンボーディングの内容と、共通的となる事務処理などの情報を一式用意しておき、新たに入社したデザイナーやエンジニア用にグルーピングした専門のものを用意しておいて、閲覧してもらうことです。カルチャー、ビジョン、マインドなどを知っていただきつつ、いかに組織に早く馴染んでいただき、早く結果を出してもらうことに活用できるのではないかと期待しています。

 

――そうなると、かなり使用者の規模も大きくなりそうですね。

 

髙橋:おそらく、どこかの段階で爆発的に増える気がしています。個人的には、最終的にDXデザイン事業部全体の共通ツールになればいいと思っています。数百、数千人という規模にはなりますが、全体で同じツールを使えることは理想的ですね。

 

――規模が大きくなってから、さらにどのような構想をお持ちですか?


原井:組織や職種を飛び越えて横串でつながりを作り、新しい事業を構築していきたいと思っています。手始めに導入したSlackは、その意味で“使える”ツールだと評価しています。そこで繋がったあらゆる職種の仲間たちが皆で学び続けるためにQiita Teamを活用してアウトプットをして、チャレンジしたナレッジをストックし、未来を創出していきたいですね。

Qiita Teamは従業員の成功に注力する企業が活用できるツール

――どのような企業にQiita Teamをおすすめしますか?

 

原井:企業規模や業界を問わず、「もう1つのDX」といわれているデベロッパー・エクスペリエンス(Developer Experience:開発者体験)を良くしたいとか、デベロッパー・サクセス(Developer Success)、エンプロイ・サクセス(Employee Success)といったように、従業員がどんどん学んで成長・成功することに、今後注力し推進していきたい企業はQiita Teamを活用できると思います。

 

髙橋:Qiita Teamは、開発戦略部にクラウド推進チームができた時に、最初に導入を考えたツールです。クラウド推進チームはまさにデベロッパー・サクセスを上げていくチームです。その観点からもQiita Teamを選択しています。

 

それと、私個人がこれまであった社内wikiやマークダウンで書けるエディタを使用していたので、個人的にも同じことができるツールが欲しかったという一面もありますね(笑)。そういったモチベーションを持っている人がいる企業が導入しやすいのかなと思うことはあります。 

 

青山:エンジニアとしては、自分が知っていたり体験したりした情報を形にして公開するのは、自分のアウトプットとしても周りのエンジニアに対する刺激としても、とても良いことだと思っています。ただ、情報開示等や心理的な面でハードルがあることも十分承知しています。だからこそ、社内に投稿して公開できるQiita Teamならハードルを越えやすいと思います。

 

最初に情報を伝えるツールとして使えるので、エンジニア、非エンジニアに関わらずおすすめしたいですね。

 

髙橋:社内であれば社外の評価などを気にしなくていいので、ひとまずQiita Teamに書くということができます。記事を書くことに慣れてもらうことはアウトプット文化を作るうえで意味があることだと思います。

 

原井:情報発信には大きく3段階あると考えています。一番気軽なのがSlackなどのチャットツールでの発信で、最上位が皆の前で登壇して話すことです。ちょうどその間にQiita Teamがあると思っています。Qiita Teamを上手く使って情報発信のループが上手く回していけるカルチャー、仕組みを作っていきたいと考えています。

 

――本日は、お話をお聞かせくださいまして、ありがとうございました。

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