300人のエンジニア組織を横断したQiita:Teamの活用術とは!?

約300人のエンジニアが所属する株式会社サイバーエージェントのゲーム&エンターテイメント事業部(SGE)さんは、成功・失敗にかかわらずさまざまなノウハウを各社に展開することでゲーム事業全体の総合力を身につけ、ヒットサービスを生み出せる確率を上げたいと考えているそうです。

10社以上の子会社が所属している組織として、子会社間を越えたノウハウの共有を、どのようにQiita:Teamで浸透させていったのか、Qiita:Teamを取り入れることで実際にどういった効果があったのかを教えていただきました。

(紹介ムービー)『運用力』ロングヒットタイトルを創る力 – 業界最大規模を誇るゲーム事業の強み

導入編

インタビューさせていただいた皆様

飯田卓也(いいだ・たくや)Takuya Iida
株式会社グレンジ所属
2013年サイバーエージェント新卒入社、グレンジ配属。新規プロジェクトのネイティブエンジニアを務めながら、クライアントエンジニアのリーダーとして人材最適化、プログラムなども担当。現在は新規サービスの開発を担当。
石黒祐輔(いしぐろ・ゆうすけ)Yusuke Ishiguro
株式会社QualiArts所属
2014年サイバーエージェント新卒入社。AmebaGames(現QualiArts)の基盤チームにUnityエンジニアとして配属。主に関わった基盤のサービスは、リアルタイム基盤、チャット基盤、AssetBundle管理基盤「OCTO」。現在は、QualiArtsにて基盤チームのエンジニアリーダーとして、様々な内製ゲーム基盤の開発をリードしている。
中地功貴(なかじ・こうき)Koki Nakaji
株式会社VR Agent所属
2017年サイバーエージェントに新卒入社。VR・AR関連事業を行う子会社VR Agentに配属。AbemaTV VRの開発リーダーを務める。 著書: 『VRエンジニア養成読本』共著, 技術評論社, 2017

気軽に書けて、どんどんノウハウが溜まっていく状態にしたかった

ーーQiita:Team

まずはQiita:Team導入の背景から教えてください。どのような課題があったのでしょうか。

各社に分散している技術ノウハウを組織に所属するエンジニア全員が知っている状態にするのが理想の状態と語る飯田氏
各社に分散している技術ノウハウを組織に所属するエンジニア全員が知っている状態にするのが理想の状態と語る飯田氏
ーー飯田

そもそもは各子会社や人に溜まっているエンジニアのノウハウや施策の過程などを組織全体に蓄積したいという課題がありまして、Redmineを使っていたのですが、もっと気軽に書けて、どんどんノウハウが溜まっていく状態にしたかったので、ツールの見直しをすることにしました。いろいろ試した結果、使いやすさからQiita:Teamに決めたんです。

導入にあたっては、まずはSGEに所属する子会社の1社であるグレンジ社内のエンジニア7人で小さく始めてみました。

数日で、書きやすく、これならいけそうだという感触があり、そのままグレンジ社内のエンジニアに一気に広めていきました。

毎月たくさんの記事が上がってくるようになって、月ごとに開催されるSGEの共有会で「70件の記事が投稿されました」、「140件に記事が増えました」といった形でQiita:Teamの成果を発表していくと、グレンジ以外の子会社のエンジニアが「なんか良さそうだね。使ってみたい!」と興味を持つようになりました。

SGEにはUnityについて関心を持つエンジニアが、各社の垣根を超えて横断的に集まっている「Unityコミュニティ」があるのですが、そこで「グレンジが使っているQiita:Teamが良さそうなのでUnityコミュニティでも使ってみたい」とリクエストを受けて、試しに導入してみると1カ月で記事が80本ほど公開されました。

こうしたグレンジでの使用感やUnityコミュニティへの活用を通して、全体に展開してうまく機能しそうだとなり、SGE全体への導入へと進んでいきました。

ーーQiita:Team

SGE全体への導入に至るまでの取り組みについては、共有会での発表以外にも何か取り組まれたことはあるのでしょうか。

ーー飯田

「どんな内容を書けばいいのか分からない」といった記事を書くハードルが上がらないように、細かなルールを決めず、業務中に何かしらメモで残しているのであれば、そんな些細なことでもいいので記事にすることを勧めていました。

また「業務中のメモや自分だけが知っているノウハウなどを、オープンにみんなに共有することはとても大切な組織貢献なので、どんどん取り組んで欲しい」という話をずっと言い続けていました。

もちろん書いてくれたら「いいね」を押すのも忘れませんでした。あとは「いま話したことQiita:Teamに書いておいてもらえる?」といった感じでカジュアルに誘導していました。

ーーQiita:Team

確かに「いいね」は嬉しいですね。エンジニアの方が投稿する記事というと Qiita や技術ブログに書かれているような記事が多いのですか。

とにかくQiita:Teamへどんどん情報を出していった
ーー中地

そうですね。Qiita や普通の技術ブログのような技術記事が多いです。技術記事は、プロジェクトに紐づくようなパブリックに出しにくい内容もあります。パブリックな場所には出せないけれど、SGE限定のQiita:Teamなら気軽に投稿できます。

ーー石黒

プライベートなQiita:Teamだからこそ、みんな気にせず、積極的に Qiita:Team で記事を書いていますね。

メール配信によって「盛り上がっている感」を伝える

ーーQiita:Team

飯田さんが実践した「記事を書くハードルを下げる」、「オープンに情報共有すること自体が組織貢献になる」といった点は、利用する人への意識付けとしてとても大切なことだと思います。もともとなかったツールを導入して浸透させていくために、何かしらの施策は必要になってきますよね。

ーー中地

そうですね。施策としてはメール発信にも取り組んでいます。「Qiita:Teamの直近2週間でこういう記事が投稿されていて、『いいね』がたくさん付いていました」、「個人的にこの記事がすごく面白くてためになりました」といった記事の紹介をメールで発信していたんです。メールを読んで、Qiita:Teamに参加・投稿してくれる人も出てきて盛り上がっていきました。

Qiita:Teamを見ればいろいろな記事が上がっていますので、自然に興味を持ってくれると思ったので、まずは、Qiita:Teamを見てもらうというところが重要だと考えていました。メール発信の内容も、まずはQiita:Teamへ興味を持ってもらい参加を促すことにポイントを置いていました。

ーーQiita:Team

「2週間に一度の頻度」というのも考えて設定したんでしょうか。

ーー中地

「盛り上がっている感」を出すことを大事にしていたからです。毎週だと極端に投稿が少ない場合もあるかもしれないし、3週に一度だと時間が空きすぎてしまいます。コンスタントに新しい投稿記事を紹介できて「盛り上がっている感」を出せる期間が2週間でした。

このメール配信は、内容自体はエンジニア向けだったんですが、配信自体は事業部全体に流れているのでエンジニア以外の方も見てくれて、クリエイターや企画職の方も興味を持ってくれて参加したいですとお声がけをいただいたりと、副次的なコミュニケーション効果も生まれました。

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成果編

あのエンジニアが何をやっているのかが分かる

エンジニアとの距離感が近くなったと語るみなさん。仲がよさそうです。
ーーQiita:Team

導入編に続き、こちらでは効果について教えていただこうと思います。その前に利用方法について教えてください。Qiita:Teamをどのように使っているのでしょうか。

ーー石黒

連載としてテーマを決めて内容をまとめている人、メモ書きレベルで投稿している人、ノウハウを体系化して他のエンジニアが活用しやすいように記事にしている人など、エンジニアによって内容はいろいろですね。

ほかには社内外で開催された勉強会の参加レポートや議事録もありますし、エンジニアそれぞれが思い思いに使っています。ゲーム事業に携わっているので、ゲームレビュー記事なんかもありますね。

ーーQiita:Team

導入当時からの「ルールは細かく決めない」という点に沿って、とにかくいろいろと投稿して活用されているようですね。導入してみてどのような効果がありましたか。

ーー中地

僕が実感しているのは「SGEに所属する子会社にどういったエンジニアがいるのか、どんなことをやっているのかを知ることができる」というのは、とても大きなメリットです。ちょっと前まで新入社員で、組織に入ったばかりの時はどういったエンジニアがいるかというのはほとんど分からなかったので。

ーー石黒

事業部全体で共有会をするにしても、例えばLTの発表内容はその時に一番旬なネタでかつ伝えただけになってしまうんですよね。しかも発表していない人も、何かしらの役立つノウハウは持っていることが多いです。各社にいるエンジニが日常的にいろいろと実践したり、試している技術のノウハウがあるはずなのに共有できない。

それが今回、Qiita:Teamを導入して「うまくハマった感」があります。コンスタントに情報が共有できますし、技術的にどの人が何をやっているのかが分かるので、質問もしやすくなりました。

Qiita:Team で気軽に投稿できる場ができたのが大きい
Qiita:Team で気軽に投稿できる場ができたのが大きい
ーー飯田

Qiita:Teamの導入で誰もがいつでも好きに発信できる場ができたというのが大切ですね。導入前は何か発信しようとしても、どうしてもかしこまった感じになって、敷居が上がってしまっていました。Qiita:Teamなら気軽に投稿できるし、誰でもオープンに閲覧できるというのが大きいですね。

ほかの子会社に技術ノウハウを届けられるのがすごくいい
ーー石黒

もともと各社、ドキュメントを残す文化は持っているんですけど、あくまでも自社内向けで、他の会社からは見ることができず、技術以外についても書かれているプロジェクト全般の内容だったりします。それがQiita:Teamを利用することで、技術部分だけを切り出して、組織横断的に利用できるのでとても役立っています。

技術的な「ハマりポイント」がすんなり解消する

ーーQiita:Team

多くのエンジニアが悩む「ハマりポイント」がすんなり解消する、といったことはありそうですね。

ーー石黒

そうですね。社内チャットで質問があっても、参考記事がQiita:Teamに上がっていればリンクを送るだけで「解決しました」となります。なので、自分がハマった経験を記事にしておいて「こういった記事を書きました」と知らせると「自分もハマっていたので助かりました!」といったフィードバックもあります。

ライブラリを導入する下調べにも利用しています(中地氏)
ーー中地

僕がすごく役に立った話ですと、不具合を起こした時の状況や試したことを、Qiita:Teamにすべてメモ書きで残しておいたんです。そうしたら詳しい人からコメントで「こういうやり方を試してみるといいよ」といったアドバイスをいただけて解決できました。

あとは、よく知らないライブラリを導入する前にQiita:Teamで誰か使っていないか調べてみて、使っている人がいれば、直接話を聞きに行くということも結構やっていますね。

ライブラリを使ってみた経験というのは見つけにくいので、誰がどのライブラリを使ったことがあるかという情報が手に入るのはありがたいです。

ーー石黒

いますぐ何かの解決にならなくても、各社のエンジニアがどんな取り組みをしているのかが分かるだけで参考になっています。「この技術のノウハウが必要になった時には、この人に聞けば良さそうだな」といった当たりが付けられるのは、ありがたいです。

ーーQiita:Team

中地さんが「直接話しを聞きに行く」ということをおっしゃっていましたが、コミュニケーションに何かしらの変化があったりしましたか。

ーー石黒

事業部内の勉強会などで会ったエンジニアでも、これまでなら全然知らないので質問しないと分からなかった人となりも、いまはQiita:Teamの記事があるので会う前からいろいろと分かります。勝手に気持ちの中ではフレンドリーになっていて、距離が縮まるのは早いです。

ーー中地

「あの記事読んだんですけど、この辺りどうなっているんですか?」みたいな話のネタにもなります。

ーー飯田

SGE各社では、「この人にはこういった技術のタグが付いている」といった「人のタグ付け」を重視していて、それがQiita:Teamの導入でよりしっかり見えるようになってきました。技術を切り口にして、コミュニケーションがしやすくなって、しかも深い話ができるようになったと思います。

ーーQiita:Team

ありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。SGEの横断的な組織における情報・ノウハウ共有において、Qiita:Teamがお役に立てているようです。技術情報の共有のみならず、コミュニケーション面でもメリットを感じられているとのこと。興味をお持ちの企業様いらっしゃいましたら、無料お試しがありますので、ぜひお試しください。

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