カルチャーの異なる部門間で気軽にはなせる場をつくろうと思いました

    ▼Qiita Team製品資料

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    情報共有についてお悩みの方向けにお役立ち資料もご用意しています。ぜひご覧ください。

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    会社概要

    • 今回ご協力いただいた企業:株式会社日本経済新聞社さま
    • 利用人数:90〜100人 (2015年8月現在)
    • ご利用開始年月日:2014年4月

    日経電子版などの日本経済新聞社のデジタルメディアを主管する日本経済新聞社デジタル編成局(以下、デジタル編成局)。開発サイクルの短縮やノウハウの蓄積を目的とした、電子版サービスの内製化にともなう情報共有への取り組みについてお話を伺いました。

    導入前の課題

    情報共有をする場が必要だ

    iOSアプリやWeb版などさまざまなデジタルメディアを取り扱うデジタル編成局では、短い開発サイクルで改善を行いUI・UXに関するノウハウを蓄積することによりユーザー体験をより高めるために、電子版サービスの内製化に取り組みました。

    鈴木さん: 電子版サービスの開発の内製化を検討して進めているなかで、チーム体制や、バージョン管理システム等の技術系システム、そして情報共有システムの導入が必要だと考えました。

    鈴木さん(右)

    聞いているだけの会議参加をなくす

    澤さん: 当時は、リリースの内容や仕様変更の内容を共有するために多くの人がたくさんの会議に参加していたので、会議を減らそうという目的がありました。

    梅﨑さん: 会議には、発言する人だけが参加するようにして、聞くだけの人はQiita Teamを読めば良いという状態を目指しました。

    (左から)澤さん、赤間さん、梅﨑さん

    導入の効果

    会議の効率がよくなった

    赤間さん: ぼくは会議がめちゃくちゃ減りました。チーム体制の変更や内製へのシフトという要因もありますが、これまで会議で説明していたことなどを、Qiita Teamに書いておくことで十分だということになり会議を開く必要がなくなりました。 こういう情報共有ツールがないころは、会議以外に共有の場がないので「関係がありそうな人をとりあえずいれとけ」といった感じでどんどん参加者が増えていたのですが、いまでは「これ見てね」といった形で共有されるようになり会議への参加をもとめられなくなりました。

    鈴木さん: 会議で「Qiita Teamで書いてありましたけど」といった感じで書いた内容にふれてもらいながら話し合えたり。

    澤さん: (オフラインでは)話したことのない人と、Qiita Team上でコメントしあったりもしますからね。

    いままでに共有されなかった情報が共有されはじめた

    ―想定してなかった使い方とかありましたか? 

    鈴木さん: すごい長文を書く人が。。。 一同: (笑) 

    澤さん: まず、情報共有目的ではあったんですが、そういった提案っぽいものも多く出てきたのがポジティブサプライズでしたね。 

    梅﨑さん: イベントの告知とかもそうですね。社内のイベントだけじゃなくて、みんなで落語を聞きに行こうとか。 

    鈴木さん: TGIF(金曜日に社内でビールなどを飲むイベント)もここから始まりました。 澤さん: ここでさりげなくTGIFやってますアピール!(笑)

    わかりやすく説明されるようになってきた

    重森さん: Qiita Teamはエンジアじゃない人もはいっていて、内輪じゃないところではなすから、わかりやすくなっているんですよね。(別職種などの)他のカルチャーの人にわかるように書くから。 だからどうしても長くなっちゃうんだと思うんですけど(笑) 

    澤さん: 広告の記事とかには、用語の説明とか載せてくれたり、(アクセス解析などの)チャートを載せてくれたり、わかりやすくしてくれます。画像を載せた方がわかりやすいとかも、みんな気をつけていますね。 やっててめんどくさいだろうな、って思うんですけど、大きな表をちゃんとMarkdownで書いてくれる人もいます。 

    重森さん:テンプレート化されてるので、手早く共有できるのが良いですね。 いままでだと気づかなかった「この人こんなこと考えてるんだ」ということがわかるのが嬉しいですね。たとえば指標ひとつとっても、わざわざ正式に発表するようなことじゃない気づきの部分を含めて共有してもらえたり。 マーケティングとか広告とかの業界動向の勉強にもなってます。

    編成部 次長 重森さん

    顧客サポートの議事録が自然と改善を進めていく

    鈴木さん: 顧客サポートの方からよせられた声みたいなものが議事録としてあげられているんですが、それをみた人が自分から対応を進めていくんですよね。 

    重森さん:議事録があがるだけで、開発者が「これは自分のプロダクトのことだな」と気づいて改善案をつくったり、「これは今直してます!」というコメントがついたりするようになりました。 いままでだと、サポートに来たあとリーダーが他部門間の会議に持って行く必要があったので、すごく早くなりました。 いろんなルートから声を集めるようにはなっているんですけれど、組織を越える時にどうしてもフィルターがかかったりしていたんですね。 

    澤さん: 直接の担当者だとわからなかったより良い解が、他の担当者から提示されたりすることもあるんですよね。

    今後の課題

    ー今後はどういうことに取り組んでいきたいですか?

    より多くの情報共有を

    鈴木さん: 投稿する人と読むだけの人といるので、投稿者を増やしていきたいなと思っています。みんなによりひろく情報発信してもらいたいなと思いますね。 

    澤さん: エンジニアじゃない人の投稿はちょっと少ないので、非エンジニアにももっと投稿してもらいたいですね。あとは、技術的な内容をもっと楽しんでもらえるようにできたらいいなと。 

    梅﨑さん:技術的にハイレベルなことを書くと、いいねがつかないみたいなのありますよね。 一同: (笑) 

    澤さん: そこは、あんまりわかりやすく書けてないのかもしれないですね(笑)

    正式な意思決定との使い分けを

    重森さん: Qiita Teamに書いたことだけでは、業務として終わらないのは仕方ないところですね。見る人と見ない人がいたりもするし。正式なフローとのうまい使い分けが必要になってくるなと思います。 ―ありがとうございました。

    真ん中は日経電子版のキャラクター「デンシバ」だそうです!

    (取材協力:北村聡一)