Qiita Teamが気軽に雑談できる場所になっている。

株式会社NTTデータ セキスイシステムズさまには、2021年12月にQiita Teamの導入検証を実施いただき、2022年4月から本格的にQiita Teamをご利用いただいております。今回は実際にどういった目的でQiita Teamを導入し、どのような効果があったのか。また独自の投稿企画や表彰企画についてお話をお伺いしました。

今回インタビューに答えていただいた皆さま

  • 稲見 幸隆(写真中央左)
    • 株式会社NTTデータ セキスイシステムズ
      サービス&ソリューション事業部長
  • 橘 理恵子(写真中央右)
    • 株式会社NTTデータ セキスイシステムズ
      化学ソリューション事業部 事業システム部 製造システムグループ 課長
  • 速見 直弥(写真右)
    • 株式会社NTTデータ セキスイシステムズ
      サービス&ソリューション事業部 課長代理
  • 井島 祐介(写真左)
    • 株式会社NTTデータ セキスイシステムズ
      化学ソリューション事業部 事業システム部 業務企画グループ 主任
  • 林 義昌(リモート参加)
    • 株式会社NTTデータ セキスイシステムズ
      技術統括部 技術基盤グループ
  • 田村 蓮(リモート参加)
    • 株式会社NTTデータ セキスイシステムズ
      DX推進事業部 クラウド支援グループ

社内のスペシャリストの知見やノウハウの共有に

ーーQiita Teamを導入された経緯について教えてください。

稲見幸隆(以下、稲見):弊社では毎年テーマを掲げて、社員が主体的に参加する全社横断での横軸活動を実施しています。3年ほど前に私の主催で、社内にスペシャリストを増やすことを目的とした『匠の会』という横軸活動を始めました。

そこで何を実施するのかと考えていた時に、各部署にいるエンジニアのつながり度合いが人によってちがう状況だったので、社内のエンジニアたちをつなげて何か面白いことができたら良いなというのが最初のきっかけでした。

橘理恵子(以下、橘):そこから話をしていくうちに社内に様々なスペシャリストがいることがわかり、そのような人たちと部署の垣根を越えて気軽にコミュニケーションができるツールの導入を検討していました。
その時に社内の技術職メンバーから、「Qiitaをチームやグループで使えるらしい」という声が上がり、Qiita Teamを使ってみることになりました。

稲見:実際にQiita Teamを導入した際も「あ、Qiitaなんですね」とそもそもQiitaを知っているメンバーが多かったので、抵抗感なく使ってもらえたのは助かりました。

ーーQiita Team導入の検証段階ではどのような運用をされていたのでしょうか?

橘:まず社内から記事を書いてくれそうなメンバーを2,30人ほどQiita Teamに招待してみて、「本当に記事を書いてくれるのか」、「どのような記事が上がってくるのか」ということを検証しました。

ーー最初の検証段階で課題感はありましたか?

井島祐介(以下、井島):そうですね。最初はしっかりした記事を書かないとダメかなと思っていたので、投稿に心理的ハードルを感じていました。

そこから初期メンバーで投稿のハードルについて話し合った結果、「なにを書いてもいいよね」ということになり、気軽に投稿してみようと思えたのを覚えています。

ーーどのような記事が書かれはじめたのでしょうか?

井島:私が書いた記事に「腰痛に悩まされている」という記事があります。(笑)

その記事を書いた時に、他のメンバーから「コルセットあるけどいる?」とか「整骨院にいった方がええんちゃうか」とコメントをもらえて。(笑)

そこでコメント機能を使ってコミュニケーションができると知れたのは良かったですね。

心理的なハードルを感じずに投稿してもらうための仕組みづくり

ーーどのように会社全体に利用を広げられたのでしょうか?

田村 蓮(以下、田村):はじめはQiita Teamで自己紹介テンプレートを利用して記事を書いてくださいとお願いをしました。とにかく1つ目の記事を投稿してもらうことで、投稿の心理的なハードルを乗り越えてもらおうとしていました。

ですが会社全体に利用を広げていくと、記事を書いてくれるメンバーは一定数いるものの、やはり投稿にハードルを感じるという声がありました。

そこでQiita Teamに記事を沢山投稿してもらうために投稿企画を実施しました。

ーーユニークな企画が多いですね。
第1回目の企画「5行で収まる」というのは本当に5行だけの記事なのでしょうか?

田村:そうですね。ていねいに書こうとすると、記事を投稿するハードルが上がってしまうと思いましたので、かんたんに投稿できる企画の方がいいかなという話になり、この企画が生まれました。

社長の理解と積極的なコミュニケーションへの参加

ーー表彰企画も実施されたとのことですが、どのような背景で始まったのでしょうか?

橘:もともとQiita Teamを導入する際に表彰を実施することで、『会社としてQiita Teamに記事を書く活動を業務として認めている』というお墨付きにもなるので良いのではないかと話していたことがきっかけです。

ーー経営層の方々も今回のQiita Team導入を前向きに捉えていただいていたのですね。

稲見:そうですね。昨年、新しく社長が就任した際に、Qiita Teamを「社長自ら利用する」と言っていただけたのはすごく助かりました。

橘:実際に社長はQiita Teamに投稿された記事をよく読んでおり、入社したばかりの若手社員たちが書いた記事に社長自ら積極的にコメントしてくれていたので、若手社員も喜んでいました。運営チームとしても社長のこのような行動は非常に有り難かったです。

速見直弥(以下、速見):もともと『社長メッセージ』を別のグループウェアで社員に対して一方通行で発信していましたが、Qiita Teamにも投稿して、双方向にコメントやリアクションを取れるようにしてコミュニケーションを活性化させてはどうかと、社長からアイデアをいただき実施しました。

ーー他にもグループウェアでやっていたことを、Qiita Teamでも試してみたことはありますか?

速見:従来はグループウェアで運用していた新人社員の日報をQiita Teamに投稿するようにしました。新人社員が研修で学んだ内容を投稿して、上司が投稿内容に対してコメントをするという使い方をしています。

グループウェアですと、記事を書いても読めるのはその部門に所属している人だけでしたが、Qiita Teamに投稿したことで、他部門の人たちがかんたんにコメントやリアクションをできるようになりました。

ーー社内のグループウェアとの棲み分けはあるのでしょうか?

橘:棲み分けに明確なルールはありません。ただ最初に使い分けを考えた際に、Slackを使用している部署もありましたので、「様々なツールが混在してややこしくなるよね」という話も議論として上がりました。ですから、Qiita Teamはもう少しカジュアルな場所でコミュニケーションがもっと密にできる場所にしようというスタンスで使っています。

速見:例えば、社内の困りごとを共有して、皆が手助けをしてくれたり、「こうやったらいいんじゃないの」などの情報を共有しています。

橘:社内Wikiは組織として整理された正しい情報をストックする場所ですが、Qiitaは正解ではないのかもしれないけど、「自分はこうやってみた」というような、よりカジュアルに投稿できる場所になっています。

気になった記事がランダムに見つかる体験が面白い

ーー便利だと思われている機能はありますか?

林 義昌(以下、林):検索がよく当たるのは便利です。検索窓に文字を入力すると、記事候補がサジェストされるので読みたい記事をすぐに見つけることができますね。

あとは各記事の下に表示される関連記事の箇所は、自分で読んだ記事以外にも気になった記事がランダムに読めるので面白いと感じています。

井島:私も検索は便利だと思います。あとはグループウェアだと、気軽にリアクションする機能がないのですが、Qiita Teamではわざわざコメントを書かなくても絵文字でリアクションができるところがいいですね。

速見:最初は使える絵文字が5つしかなかったのですが、こちらから「もっと絵文字が欲しい」とリクエストしたところ、絵文字の種類を追加していただけたのは良かったです。

ーーもし何か他に欲しい絵文字があればいつでもお申し付けください(笑)

速見:他にはWebhookでSlack連携していると、Qiita Teamに記事が投稿された時にSlackに通知がくるのは便利でよく使っています。

ーー逆に要望があったら教えてください。

稲見:現在はQiita Teamは社員に限定して使っています。パートナー企業の方にも入ってもらおうとすると、今度は発信する情報に制限をかけざるを得ないことが悩ましいところです。

ーー今後、権限周りの課題がなくなればパートナー企業にも利用してもらいたいのでしょうか?

橘:そうですね。グループ機能などである程度の設定はできますが、やはり社員の人たちにはできれば見てほしい、でもパートナー企業の方には限定的な見え方にするといった区分けが今の機能だけだと難しいと感じています。この閲覧権限の細かい設定が可能になれば、パートナー企業との方との情報共有などの業務での利用も検討していきたいと思います。

Qiita Teamが気軽に雑談できる場所になっている

ーーQiita Teamを利用して、どのような効果を感じていますか?

橘:Qiita Team導入当初は技術情報の共有とコミュニケーション活性化がメインになるのかと思っていましたが、意外と社内活動の共有とか、こういうのをやったら便利だよみたいなTipsとかノウハウの情報がたくさん共有されたので、それはすごく面白かったかなと思います。

昔はオフィスの喫煙所とかコーヒーを飲む場所で雑談していましたが、コロナの時から社内で雑談する習慣が減っているのを感じていました。Qiita Teamは気軽に雑談できる場所になったら嬉しいなという話をしていたので、上手くいっている感じがします。

稲見:コロナ禍以降に入社した人たちは、私たち以上に会社のことを知らないと思うので、Qiita Teamを通じて、どの部署にどのような人がいるのか知ることができるようになったのは個人的には良かったです。

ーー次のステップとしてイメージしていることはありますか?

橘:現状は一部の人たちが記事を書いてくれていて、読むだけの人たちと全く興味がない人たちがいるので、読むだけの人たちにも自分の持っている情報を共有してもらえるようになるといいなと思います。

あとは社長も社員一丸となって問題解決するようなことができないかと話しをしていて、業務で活用できたり、課題に困っている人がいたら、全く異なる部署の人が助けてあげるなど、部門を跨いだつながりがQiita Teamをきっかけにもっと増えると嬉しいなと思います。

ーー本日は、お話をお聞かせくださいまして、ありがとうございました。

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