エンジニアは成長してなんぼ。成長できないとおもったら人がどんどん辞めていってしまうと思ったんです。

    ▼Qiita Team製品資料

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    会社概要

    • 今回ご協力いただいた企業:株式会社ガイアックスさま
    • 利用人数:50〜60人 (2015年8月現在)
    • 利用開始時期:2015年01月

    株式会社ガイアックスさまは、ソーシャルメディアの構築・運営・監視とソーシャルアプリサポートのリーディングカンパニーです。「フリー・フラット・オープン」を社風として掲げる自主性を重視した同社の、「ゆるふわな学びを積み重ね、成長のサイクルをまわす」、そんな文化をつくる試みについてお話しを伺いました。

    導入前の課題

    何をやっているのかわからなくて楽しくない

    エンジニアの数は多いが、横のつながりが薄くて、それぞれが何をやっているかわかりにくいと感じていた福本さん。 

    福本さん: 2015年の1月から、事業別組織になりエンジニアがチームで活動するようになりました。そうすると、他のエンジニアが何をやっているのか、どういう技術をつかって、どういう工夫をしているか伝わりにくくなってきて、どうも面白くないなと 思ったんです。

    インフラエンジニア 福本さん(右)

    もともと書くのは好きで発信をすると反応もあるのがわかっていたので、自分のブログで工夫したところをまとめたり社内勉強会で発表をしたりしたけれど、伝えきれてないと感じてたんですよ。しかも自分のブログだと、社外に出せない情報があったりして、書きにくいというのもありましたね。推敲したりしているうちに飽きちゃって書かなくなったり。 

    肥後さん: 推敲したりしているうちに飽きてくるっていうのは面白いね(笑) 

    福本さん: ぼく、炎上、こわいんですよ。うちの会社「炎上監視」のサービス(ソーシャルリスニング)をやってたりするので社員が炎上するのは一番やってはいけない事なので(笑)。炎上しないように考えたり、あ、これ書けねーわとか考えてるうちに、6,7割は、書かなくなったりしちゃったりするんですよね。 そこで、社内で気軽に書ける情報発信、情報共有の場が欲しいと思いQiita Teamの導入を提案しました。

    成長しないとエンジニアが外にいってしまうという不安感

    提案された肥後さんはどういう考えで導入されたのですか? 

    肥後さん: ナレッジ共有という課題感は小さかったです。似てはいるのですが課題意識としては潜在的なものとして、エンジニアが自然と発信する習慣と、それを支える仕組みが必要 だと考えていました。

    技術開発部 部長 肥後さん(右)

    自然と発信する文化を作らないと、情報とコミュニケーションがチーム内のみにとざされていってしまい、エンジニアが困ったことが聞けなかったり、他のことをしたいと思った時に「外に行くしかない」ってことになってしまう。詳しい人が隣のチームにいるのに、目指したいロールモデルはチーム内だけじゃなくて社内にもあるのに、それを知らない。Know Whoという視点ではナレッジ共有にも近いですが、エンジニア個々がモチベートされる環境という視点で課題を感じていました。 エンジニアは成長してなんぼ、成長できないと感じたらどんどん辞めていってしまうと思ったんです。 情報を発信することと情報を得ることとにはプラスのシナジーがあります。得た情報を発信することによって新たな情報が集まり、また、人に伝えるために書くことで、自分の学習もすすむという効果があると思うんですよ。 教えようとすると理解したことをもう一度勉強したり、理解が浅いところが見つかったりしますよね。発信するということは、単に調べて終わりにするのと比べて何倍もの成長をすることができるのです。 

    福本さん:ぼくの場合は忘れないようにするためっていうのがあって、書いたことによってあとで「この内容書いたような気がする」ってなって後で使えるんですよ。まあ、同じ内容の記事をQiita Teamに二度かいてたことがあって、「覚えてないじゃん!」って思ったりしたこともあるんですけど(笑)

    導入の効果

    困ったことを書くと寄ってたかって教えてくれる

    福本さん: 日報には、「こんなことやって、ここ詰まった」とか「こんなことやって工夫した」とか書くことが多いんですけど、そうすると寄ってたかってみんなで教えてくれます。 

    肥後さん: 品質保証室の新人エンジニアの日報とか盛り上がってるよね。

    福本さん: あれ、「こまったこと、学んだこと」を書いてる日報なんですけど、脱線したりもしながら、いろんな人が教えてくれて面白いです。 ぼくのチームで詰まったことを書いたら他事業の人が「ぼくもそこで詰まってるんで後で聞きにいきます」ってコメントくれたことがありました。今までの流れだと、複数のチームで独自に解決していてもったいないかったなーと後で判明したり、下手したら同じトラブルで困っていたことすら知らずに過ごしていたかもしれないなと思いますね。

    菊池さん: 部署単位での共有の会議とかあったけれども、エンジニア個人対個人のやりとりする場っていうのがなかったので、それができるようになりましたね。

    Reactioチーム 菊池さん

    きっかけのシャワー

    肥後さん: GaiaXではHipChatを使っているのですが、投稿があった場合にはQiita TeamのHipChat連携機能を使って 、HipChat上のQiita Teamユーザのための部屋にお知らせされる仕組みにしているのですが、これによってある程度受動的でも情報がはいってきます。 表示される通知は目がいくので、そこで気になった投稿のタイトルが表示された時に記事を読みにいったりします。これによって 今興味のある技術はもちろん、気になってた技術の投稿だったり、さまざまな技術手法に触れる機会が圧倒的に増えたとおもいます。 

    菊池さん:いろいろなメンバーが記事を書いているので、話をするきっかけになったり、ランチの時の話題になったりして、コミュニケーションの頻度も増えたと思います。 メンバー間でのよい成長の機会になっていると感じています。 

    福本さん: あと、APIが充実しているので、 APIから様々なデータを取ってきて、 解析というか可視化をしています。 「誰が一番、 Qiita Team記事を書いてるか?」を調べて、 定期的に更新したりとか。 そういうちょっとした承認欲求? も、 Qiita Teamに頑張って書いていこう! というモチベーションにつながっていて、 学習のサイクルを回す助けになっていると思います。 

    今後の課題

    今後はどういうことに取り組んでいきたいですか? 

    肥後さん: Qiita Teamに書くことは、情報発信からのサイクルを体験するよい機会になっていますが、まだまだ書いたことのない人がいる、それをどのように増やすかが課題です。まだ施策にはできてないのですが、ざっくり全体の10%くらいの時間は発信に使うくらいのワークスタイルが今後必要じゃないでしょうかね。模索していきたいです。 

    福本さん: まだまだ書いたことのない人が社内にいる理由として、 それぞれのエンジニアが自分たちの関わる事業がある中で、Qiita Teamにアウトプットするための時間をとるのがなかなか難しいという現状があります。アウトプットすることも仕事の一部という文化が、定着するといいなとおもいます。もちろん実際のところ日々の仕事の期限はあるわけで、その中でどのようにしたらよいかはまだまだ手探りですが。

    最後に全員で。開発者が生き生きとしているチームだなーと思いました!

    (取材協力:北村聡一)