浸透しないWikiからQiita:Teamへ乗り換え。4000記事が投稿される日常ツールに

スマートフォン向けゲームアプリとWEBサービス事業を展開するクローバーラボ株式会社さんでは、Qiita:Teamを社内コミュニケーションと情報蓄積に活用されています。なぜQiita:Teamを導入するにいたったのか、その経緯と決め手、Slackとの使い分け、Qiita:Teamの活用術などについてお話を伺いました。

会社概要:https://cloverlab.jp/

インタビューいただいた皆さま

石原純也(いしはら・じゅんや)Junya Ishihara
クローバーラボ株式会社 グラフィックデザイン部 部長
土橋花梨(どばし・かりん)Karin Dobashi
クローバーラボ株式会社 経営企画室 採用広報

導入前の課題-情報の共有・蓄積に最適なサービスを求めて

ーーQiita:Team

まずはQiita:Teamを導入するに至った経緯について教えてください。

ーー石原

技術情報の共有や蓄積のために社内Wikiを使っていたのですが、「書きづらくてなかなか浸透しない」という声が上がったのがきっかけです。

また、議事録やプロジェクトのレポートなどをそれぞれ別のフォーマットで残していたので、それらを整理する目的もあって新たなサービスを導入することになりました。いくつかあった候補の中から試用しながら精査し、結果的にSlackとQiita:Teamを目的に応じて使い分ける形になりました。

ーーQiita:Team

Slackとの使い分けというのは具体的にどういったものですか?

ーー石原

Slackはプロジェクト毎の情報共有を中心に、Qiita:Teamはその他のあらゆる情報共有に使っています。

Qiita:Teamはあらゆる情報共有に使っています
ーー土橋

この選択が当社ではうまくいっています。すでに5年が経っており、Qiita:Teamには現在約4,000記事がアップされています。今でも毎日1本は投稿があり、活発に使われていますよ。

ーーQiita:Team

いくつかの候補を試された中で、結果的にQiita:Teamを選択されたポイントはどこになりますか。

ーー石原

情報の蓄積という点では、意外とDM機能のないことがよかったのかなと思います。情報を記事化して保存・共有する場所という意味では、個人同士のDMのやり取りはまったく必要ありません。

他のサービスでは社内SNS色の強いものが多く、情報共有や蓄積というよりただのチャットツールになってしまい「これは違う」となったんです。

Qiita:Teamは記事に特化したサービスなので、個別にDMでやり取りする必要はないですよね。そこを割り切っているのは結構すごいサービスだなと評価しています。情報が飛び交って流れていくSlackとの使い分けも明確にできていますしね。

ーーQiita:Team

そうやって保存した記事を遡って読まれることはありますか? 自分が3年前にしたことを自分で確認しに行ったり、とか……

ーー石原

ありますあります。3年前ぐらいの記事でも全然見ますよ。

スキルやナレッジがオープンになったことで生産性が向上

ーーQiita:Team

Qiita:Teamには具体的にどんな記事を投稿されているのでしょうか?

ーー石原

各プロジェクトについての記事は月に1回投稿します。また、弊社にはグラフィックとエンジニアリングの部門があるのですが、グラフィック部門では週報を記事化してQiita:Teamに公開しています。あとは個人的に思ったことなどもありますし本当にいろいろです。

ーーQiita:Team

会社さんによっては「今週末はこんなことをして余暇を楽しむぞ」というような投稿もされているようですが、そういったカジュアルな記事はあったりするんですか?

ーー石原

ありますね。当初はその辺りのレギュレーションをどうするか? という話もあったんですが、部長陣がポエムのようなすごくシンプルな内容の記事を投稿していくにつれて、それ以降は各自が思い思いに書いた記事が投稿されるようになりました。

カジュアルな記事だけでなく、ビジネス寄りのデータが書かれた記事も投稿されるので硬軟の差はすごいんですけど(笑)。

ーー土橋

イベントレポートや会社見学など「こんな感じでした」といったものも記事としてアップされていますね。

ーーQiita:Team

グラフィック部門ではどういった使い方をされているのですか?

ーー石原

完成したグラフィックをアップして、「この絵をつくるにあたっては、こういう経緯があったのでここを工夫した」とか、「このツールを使ったらすごく便利だった」といったように、振り返りや気付き、今後の改善を踏まえて記事を書いてもらっています。

元々、口頭や個人のノートなどの資料ベースでしか残していなかった情報や技術もあったんですけど、そういったスキルやナレッジがしっかりオープンになったことで、効率アップや生産性につながっていると思います。

それにQiita:Teamであれば「どういったマインドで取り組んだのか?」という、普通に仕事をしていると言葉にしづらい本人のモチベーションも残せますし、社長の小山まで含めて誰もが見られるのがいいですね。

口頭や個人の資料ベースでしか残していなかった情報や技術がしっかりオープンになったことで、効率アップや生産性につながっている

また、仕事で必要なスキルやナレッジに関して、無闇に人に聞くのではなく「まずはQiita:Teamで調べてみる」という意識付けの効果も出てきているように感じます。

今後はプロジェクト開発の知見を残すためにQiita:Teamを使ってみようかと考えています。

ーーQiita:Team

そこは別のサービスを使われているのですか?

ーー石原

はい。運用についてはQiita:Teamを使っているのですが、開発ではプロジェクトメンバー限定のスプレッドシートのようなものを使っています。Qiita:Teamであれば次に似たような開発があったときに、前回のプロジェクトでの失敗や試行錯誤を後の人にも共有できるじゃないですか。現状、開発におけるそういった知見が残せていないため、経験が財産になっていないのはもったいないと思います。

ーーQiita:Team

ぜひ開発でもご活用ください。一方で、エンジニアの方はどういった使い方をされているのですか?

ーー石原

「メンテナンスはこういうフローでやっていきます」というような記事は毎回投稿してもらっています。また、「ここはこうした方がいいんちゃう?」とか「ここ間違ってるで」という指摘や「いや、あくまでこのままやります」といったレスポンスも全部残しています。

記事単体だけでなく、投稿された記事を起点にしたやり取りのコミュニケーションも含めて情報として共有されているので、「なぜそうなのか」といった背景などの理解が深まりますし、納得感を得られますよね。

社内コミュニケーションの契機になる

ーー土橋

初めてプロジェクトで一緒になったメンバーが書いた記事を読むことで「こんな仕事をしてきたんだ」「あのゲーム好きなんですか?」と喋るきっかけにもなります。実際、入社したての方が「『記事読んだんですけど……』と話しかけられたことで安心しました」といった声をよく聞きます。そういった面では特にQiita:Teamを導入して良かったなと思っています。

ーーQiita:Team

一方でイレギュラーな記事が投稿されることを防ぐために、投稿内容を管理している会社さんもありますが、記事内容についてのルールは規定されていないのですか?

ーー土橋

特にありません。自由ですね、本当に。

ーー石原

強いて言えば、「ちょっと言い方にトゲがあるよね」という記事があった場合は、僕から個人宛に「直した方がいいかもしれない」とアドバイスすることはあります。とはいえ自由な場にしているので厳重な注意ではありませんし、訂正を強制することもありません。

社内コミュニケーションのきっかけになり導入してよかったと思います(土橋氏)

情報発信は人事評価にもつながる

ーーQiita:Team

書き込みの頻度や内容を評価に反映するという会社さんもあるのですが、そこはいかがでしょうか?

ーー石原

評価には直結しません。と言いながら、僕自身は割と評価しています。自分のことをどんどん発信していくのがビジネスパーソンの生き残っていく道だと僕は思っているんです。だから「発信したいです」「発信しました」といった取り組みは高く評価します。

そもそも情報共有する相手が近くの席のスタッフだけであれば、もったいないですよね。それを記事にするだけでチームや組織が変わる。記事を書く作業は重たいし時間もかかりますが、その時間は決してムダではありません。

ーー土橋

自己評価の1つとしてアドベントカレンダーのように毎日必ず投稿するという目標を設定して、本当にそれをやりきった人も実際いましたね。

ーー石原

いましたね。素晴らしいのは、「できませんでした」という記事が投稿されることもあるんです。それも含めて「Qiita:Teamを利用していて良かった」と思います。

ーーQiita:Team

ネガティブな投稿については、社風によってはあまり歓迎されない会社さんもあると思うのですが、そういう文化ではないんですね。

ーー石原

できなかったからといってマイナスにはならないですから。むしろQiita:Teamに記事が投稿してあるとメリットになるんです。例えばもう一押し評価の説得力がほしいなという時に、「Qiita:Teamに記事が上がっていた通り……」といった感じで言うと、説得力が増しますよね。

人の配置を変える時も、「この人がどういうことを考えて仕事をしているんだろう?」ということや、内面的な思想を知るために記事を参考にしているんです。その人が望むようなキャリアを用意できるように、人に関する情報収集や判断材料としてもQiita:Teamを利用しています。

導入に際しての注意点

ーーQiita:Team

最後にQiita:Teamの導入にあたって何か参考になるようなアドバイスなど教えてください。

ーー石原

SNSに慣れていれば導入はしやすいと思うんです。ですのでSlackなどで社内の人とコミュニケーションを取ることに対してのハードルが下がったら、次はQiita:Teamを導入するというのがいいのではないでしょうか。

全部メールとファックスという会社さんが、突然Qiita:Teamを導入するというのは反発が大きいかもしれません。また、議事録やレポートなどの情報をクラウド上に残すというフローが根付いていないところだと難しい可能性もあります。逆にその辺りがクリアになっていれば、どういう企業であろうとスムーズに導入できると思います。

ーー土橋

Qiita:Teamはすごくシンプルなので、全然違う業界から来た方でもすぐに使えてますもんね。入社して次の日ぐらいには自己紹介の記事を投稿されていますし、「すごく使いやすい」という感想も聞いています。

こういうサービスって、正直なくても仕事は成立するじゃないですか。でもあったらすごいなっていうこの感覚は、ほかの会社さんにも知ってほしいですね。

ーーQiita:Team

ありがとうございました。

Qiita:TeamではSlackやプロジェクト管理ツールTrelloとの連携といった機能も提供しています。プロジェクト開発などでQiita:Teamをこれまで以上にご利用いただくのであれば、ぜひ使ってみてください。

<原稿構成 石島英和、編集 佐伯幸治>

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