行動科学やヘルスビッグデータの解析、テクノロジーを駆使して「予防医療のインフラ」を目指すキャンサースキャンの事例

ミッションは「マーケティングとテクノロジーで人と社会を健康にする」。

今回は、最新のデータテクノロジーを活用して、自治体による特定健診・特定保健指導の受診率/実施率向上など、人々の医療に対する行動変容を促す事業を展開するキャンサースキャンに、Qiita Team活用のポイントを伺いました。

サマリー

ポイント

  • 事業の急速な拡大に伴い、属人的な連携から組織知識を整備する必要が生じてQiita Teamを導入。
  • 社内メンバーの、今まで知らなかったような活動内容が見える化され、社内問い合わせの手間や工数を大きく削減。

目次

  • 予防医療の浸透に向けて、人々の行動変容を促す
  • 500弱の自治体に提供する予防医療プロジェクト支援
  • 社内業務マニュアル管理のためにQiita Teamを導入
  • 「人と社会を健康にする」ミッションに向けて
  • 色んなメンバーの、今まで知らなかったような活動がわかるように
  • 情報流通のハードルをいかに下げて設計できるかがポイント

今回インタビューに答えていただいた皆さま

辻尭裕(つじ たかひろ)Takahiro Tsuji
株式会社キャンサースキャン
データエンジニアリング事業本部 マネージャー
松谷拓弥(まつや たくみ)Takumi Matsuya
株式会社キャンサースキャン
データエンジニアリング事業本部 アナリティクスチーム プロジェクトリーダー
横田貴仁(よこた たかひと)Takahito Yokota
株式会社キャンサースキャン
データエンジニアリング事業本部 データアーキテクトチーム

予防医療の浸透に向けて、人々の行動変容を促す

ーーQiita Team

まずは御社の事業内容について教えてください。行動科学やヘルスビッグデータの解析、テクノロジーで予防医療への行動変容を促す、とはどういうことなのでしょうか?

ーー辻

少し、創業の経緯からお話いたします。

当社は、創業者である代表の福吉が、日本人によるがん検診受診率が非常に低いことに課題を感じて立ち上げた会社です。がんという病気は、早期発見がカギです。がん検診は、がんの早期発見に対して非常に有効な手段なのですが、多くの人は大した理由もなく受診していません。

これに対して当社が着目していることが「行動変容」です。予防には行動が大事になります。ヘルスケア領域において、人々に良いとされている行動をいかに促すか、ということを生業にしています。

がん検診に限らず、例えば定期健診の受診率は、どれくらいかご存知ですか?

ーーQiita Team

会社からちゃんと案内がきて、受診予約をしないと催促もくるので、7〜8割といったところでしょうか?

ーー辻

確かに会社に所属されている方だとほぼ100%に近い受診率です。でも、例えば国民健康保険だけに加入している、すでにリタイアされた方だとガクッと落ちます。60代で40%くらいしか受診していません。

ーーQiita Team

より受診すべき年齢の方々が受けれていないという、逆転現象が起きているわけですね。

ーー辻

例えば4割の方が受診したとして、治療が必要な状態であることがわかったとしても、そこから実際に治療へと進む方はさらに少なくなり、結果として悪化してしまうことになります。例えば人工透析などは年間で400〜500万円前後の医療費がかかるものなので、金額的にもQOL的にも、いかに予防するかが大切だということです。

ーーQiita Team

なるほど。

ーー辻

そんな課題背景から、当社では対象者一人ひとりのデータを活用してソーシャルマーケティングと行動科学を結びつけ、人々の行動変容を促すことを目指しています。

500弱の自治体に提供する予防医療プロジェクト支援

ーーQiita Team

どのように行動変容を促すのでしょうか?

ーー辻

当社には2つの柱があります。

予防医療プロジェクト支援とヘルスデータ分析です。

私たちはこの両方を担当しているのですが、そこではAIを駆使した各種予測モデルの構築や、健診受診勧奨事業の最適化など、国民のヘルスデータを活用した高度なソーシャルマーケティング支援を行なっています。

ーーQiita Team

難しそうですね。具体的にはどんな内容でしょうか?

ーー辻

例えば自治体では、先述の健診受診率を向上させるため、受診勧奨のDMを対象者に送付するという健診受診勧奨事業を行なっています。これまでのように同じ内容のチラシやハガキを一気に送付するのではなく、対象者のデータを元にセグメント分けをして、それぞれに合わせて文言や画像を変えたものを送るわけです。

そして、送りっぱなしではなく、きちんと効果検証もする。

対象者のセグメントにもよりますが変更前と変更後で数倍の受診率向上が現れたりするところもあります。

ーーQiita Team

それはすごいですね。皆さまはそれぞれ、どのようなお仕事を担当されているのでしょうか?

ーー辻

松谷がいるアナリティクスチームは、患者に対する介入事業の分析業務など、横田がいるデータアーキテクトチームは分析に先立つデータ処理周りを担当しています。また、この2チームの他に、パブリックヘルスチームという、疫学や公衆衛生の専門家、元自治体保健師など、公衆衛生の知識が豊富な人が揃っているチームがあります。計3チームということです。

ーーQiita Team

先ほどの検診受診勧奨事業について、導入自治体数はどれくらいでしょうか?

ーー辻

500弱ですね。

ーーQiita Team

全自治体数が1,700程度なので、およそ3〜4に1つの自治体が、貴社のサービスを使っているわけですね。

ーー辻

当社のミッションが「人と社会を健康にする」なのですが、これを実現するためには、サービスの継続的な改善はもちろんのこと、きちんとした品質での事業実施が重要になります。そのためにはマニュアルの整備が必要不可欠で、このマニュアルを管理するために、Qiita Teamのプラットフォームを使っています。

社内業務マニュアル管理のためにQiita Teamを導入

ーーQiita Team

マニュアルとのことですが、具体的にはどのような内容でしょうか?

ーー辻

本当に様々なのですが、例えば先ほどお伝えした健診受診勧奨事業向けでしたら、DM発送のフローマニュアルや、印刷会社への入稿の仕方およびチェックリストなどです。また、どのような方を対象者に含め、どのような方を除くのか、といった判断も重要なノウハウの一つです。

ーーQiita Team

具体的な社内業務オペレーションマニュアルということですね。Qiita Teamを使い始めたのはいつからでしょうか?

ーー辻

2018年11月です。導入の目的は、メンバーの増加に伴っての情報共有の仕組み化でした。

4年前までは当社従業員が20名程度だったので、情報共有を一種の“阿吽の呼吸”で行なっていても、業務がまわっていました。でも現在は80人程度にまで拡大しており、それも難しくなっていきました。

もともとはメッセンジャーを使っていたのですが、情報のタイムリー性としては良いものの、どんどんとタイムラインで流れていってしまうので、検索性の観点で職人技が必要だったわけです。案件数も増え、人も増えていくなかで、日々新たに加わる知識を組織的に蓄積し活用する必要が生じて、ちゃんとした専用ツールを入れるべきと判断し、Qiita Team導入に至りました。

ーーQiita Team

どなたがどのようにツールを選定されたのですか?

ーー辻

主に私です。実際に見たり触ったりして、ビジネスサイドでもハードルが低くて使いやすいとの理由でQiita Teamにしました。

ーーQiita Team

Qiita Teamを導入して課題や問題を解決するために、どんな施策を行いましたか?

ーー辻

最初に試用期間があったのですが、そこで中身が空っぽだと誰も触らないでしょうから、私の方で、問い合わせの回答例だったりデータセットでわかることなど、サンプルとなるマニュアルをかなり多めに投稿していきました。

ーーQiita Team

投稿する文化を作るのに苦労されているユーザー企業も多いのですが、その辺りはどうされたのでしょう?

ーー辻

おっしゃる通り投稿自体にハードルがあって、「ちゃんとしたものを投稿しなければならない」という気持ちがどうしても発生するようでした。

だからこそ、「情報がないよりは良いし、間違っていたら変えればいい」というアナウンスのもとで、地道に社内文化を作っていった形になりますね。

「人と社会を健康にする」ミッションに向けて

ーーQiita Team

お二人は実際に、どのような用途でQiita Teamを使っていらっしゃいますか?

ーー松谷

私たちアナリティクスチームは人々のヘルスデータを扱っているのですが、健診や医療のデータがどういうものなのかだったり、分析事業って具体的に何をやっているのかなど、なかなか分かりにくい領域なので、社内でも理解が促進されるように業務内容の共有に関する投稿をしています。

また、新入社員向けの部署紹介記事なんかも、書いています。

ーー横田

データアーキテクトチームでは、特定健診のデータ処理のオペレーションをはじめ、分析の基盤づくりやプロセス設計を行なっています。

データ側のフローや細かい定義、DMを送る際の裏のアルゴリズムの仕様など、こちらも分かりにくい領域なので、例えばマーケティングチームの人でもわかりやすいように説明するような記事を投稿しています。

ーーQiita Team

ありがとうございます。実際にQiita Teamを導入されてみて、どのような効果がありましたか?

ーー辻

まず、当初想定していた「情報が流れていってしまう」という問題は改善されました。何か問い合わせがあった際に、ちょっとQiita Teamを調べればわかることが増えたので、本当に重要な問題に対応できる時間が増えました。

当社が掲げるバリューの一つに「Stay true to science(科学に忠実に)」というものがあります。本当に効果があることをやっていこう、ということで、会社としても、なぜその事業をやるのか?本当に効果が出るのか?という問いと根拠の確認を重要視しています。

色んなメンバーの、今まで知らなかったような活動がわかるように

ーーQiita Team

実際にQiita Teamが役立ったケースは、どんなことがありますか?

ーー松谷

何かわからないことがあった場合、Qiita Team導入前はその分野に詳しいメンバーに聞きに行く必要があったのですが、導入後は「まず調べる」という形になりましたね。

あと投稿する側としても、問い合わせが来るごとに都度教えるのでなく、「Qiita Teamのこの記事を読んでおいて」という風に、簡略的に回答ができるようになり、今でもそれを目的に色々と書いています。

ーー横田

特定健診の事業は、それこそ多くの人が介在して成り立っているものです。

例えば新着情報としてマーケティングチームが書いた記事も上がってくるので、彼らがお客様に対してどんなことに気を遣っていて、どんなオペレーションを行なっているのかを、それぞれのポイントを知ることができています。

その上で、データチームからはどんな手助けができるんだろうと。Qiita Teamのおかげで分かりやすくなりました。

色んなメンバーの、今まで知らなかったような活動がわかるようになったことが、一番大きいですね。

ーー松谷

自分の知っている情報って、自分の中では当たり前なんですよね。

その価値に気づけないけど、Qiita Teamに投稿してみて反応が多いと、それがモチベーションにもなりますね。

ーーQiita Team

逆に、課題としては何がありますか?

ーー辻

一番は、情報の新陳代謝ですね。

せっかく良い情報が投稿されていても、古い情報が混じっていると、「この情報って最新で正しいもの?」という風に、結局は人に確認するオペレーションが発生してしまいます。結果、それがフリクションになって使われなくなる可能性もあるわけです。

投稿による情報量が増えているからこそ、この辺りの仕組み化が必要だと感じています。

ーーQiita Team

なるほど。

ーー辻

あともう一つ、往々にして、情報を持っている人はその価値に気付いていない場合が多いので、どんな情報が社内で必要とされているか?がわかると「あ、これは価値がある情報で共有した方が良いな」となるので、どんな投稿にニーズがあるのか、情報の受け手からのリクエストなどあるとさらに盛り上がれるかもしれないなと感じています。

情報流通のハードルをいかに下げて設計できるかがポイント

ーーQiita Team

最後に、同じような課題を抱えている方や、Qiita Teamの導入を考えている方へ導入のコツやポイントなどのアドバイスをお願いします。

ーー松谷

まずは使ってみないとわからないと思うのですが、トライアル期間も設定されているので、情報共有の一端を構築したいのであればオススメで、色々な使い方ができると思います。

ーー横田

Markdownで簡単に書けるので、まずは実際に試してみて、社内で浸透するようならば本格導入すると良いと思います。

ーー辻

情報を出したりアクセスしたりすることは、色々なハードルがあると思うのですが、それをいかに低く設計できるかが、みんなに使ってもらえるかのカギになると思います。

そういうカルチャーを作っていくことが、Qiita Team導入の要だと思います。

編集後記

キャンサースキャンは、予防医療のマーケティング分析に止まらず、実際に人々の行動変容を起こしてもらうとこまでを含めて事業の「価値」と捉えています。医療や健康という重要な事業領域のため、対象者のチェックやDMの送付など、丁寧かつ間違いがないオペレーションが求められます。

そんなキャンサースキャンの社内オペレーション潤滑油としてQiita Teamが機能できていることは、非常に光栄なことです。ぜひ今後、次なる課題として掲げられていた「情報の新陳代謝」に対する仕組み構築についても、期待したいと思います。

エンジニアの情報共有文化を支える。クラウド・ファーストな事業を進める「うるる」の事例

クラウドワーカーを活用したCGS(Crowd Generated Service)を複数展開。

今回は、クラウドソーシングサービス「シュフティ」を始め、様々な事業を展開する「うるる」に、Qiita Team活用のポイントを伺いました。

サマリー

ポイント

  • 主にエンジニアの情報共有ツールとして、社内の各事業部に所属するエンジニアが活用。
  • 技術的なメモや運用手順書、勉強会のレポートなど、事業部によって様々な情報が投稿される。

目次

  • クラウドワーカーを活用する「Crowd Generated Service」事業
  • 社内を横断する形で、エンジニアがQiita Teamを活用
  • 他の部署のナレッジがわかるのが良い
  • 新人には、新人特有の悩みや学んだことなどを書いてもらう
  • まずは、みんなが自然と書き始める文化を作るべし

今回インタビューに答えていただいた皆さま

高橋 雅哉(たかはし まさや)Masaya Takahashi
株式会社うるる
技術戦略室 室長
筒井 智也(つつい ともや)Tomoya Tsutsui
株式会社うるる
技術戦略室 エンジニア
栗原 史明(くりはら ふみあき)Fumiaki Kurihara
株式会社うるる
NJSS事業本部 プロダクト開発課 エンジニア
堂上 和那(どううえ かずな)Kazuna Doue
株式会社うるる
えんフォト事業部 開発課 リーダー

クラウドワーカーを活用する「Crowd Generated Service」事業

ーーQiita Team

まずは「CGS」という言葉ですが、初めて聞きました。

ーー高橋

もちろんそうだと思います。これは私たち うるるが作った造語ですから。

クラウドワーカーという新しい労働力を活用して、今までにない価値を提供していく事業のことを、私たちは「Crowd Generated Service」、通称CGSと呼んでいます。

ーーQiita Team

直訳すると「クラウド前提のサービス」ということですね。御社の事業内容について教えてください。

ーー高橋

今お伝えしたCGS事業として4つのインターネットサービスを提供している他、クラウドワーカーと企業のお仕事をマッチングするクラウドソーシング事業、そして弊社の創業事業であるBPO事業を主軸としています。

  • CGS事業
    • 入札情報速報サービス(NJSS):全国の官公庁・自治体・外郭団体の入札情報を一括検索・管理できる業務支援サービス
    • えんフォト:写真販売の手間を80%以上削減できる、幼稚園・保育園向けWeb写真販売システム
    • クラプリ:初期費用、月額費用が無料のWeb写真販売システム
    • KAMIMAGE:アンケートや会員情報などの膨大なマーケティング情報を短時間でデータ化するタブレットフォームシステム
  • BPO事業(うるるBPO):アウトソーシングサービスを通じてビジネスの合理化・効率化を支援
  • クラウドソーシング事業(シュフティ):クラウドワーカーと企業のお仕事マッチングサイト

ーーQiita Team

BPOが創業事業だったのですね。

ーー高橋

これまで約4,600社様からご相談いただき、トータルで25,000件を超えるプロジェクトの支援を行ってまいりました。ここが顧客ニーズや市場トレンドをつかむアンテナ役として機能し、クラウドソーシング事業でクラウドワーカーのプラットフォームを構築した上で、CGSという新しい価値を生み出す。このようなスキームで事業展開しています。

社内を横断する形で、エンジニアがQiita Teamを活用

ーーQiita Team

様々な事業を展開している御社ですが、Qiita Teamをどのような目的で活用されているのでしょうか?

ーー筒井

上場前の2016年2月に導入しまして、現在は主にエンジニアの情報共有ツールとして活用されています。およそ60名強が使っています。

ーーQiita Team

どのような背景からQiita Team活用に至ったのでしょうか?

ーー筒井

今でこそ弊社の組織は事業部制になっているのですが、もともとは、エンジニアは一つの開発部隊でした。

当時は別のプロジェクト管理ツールで社内wikiを管理していたのですが、それをリプレイスするタイミングで別ソリューションを探していました。その中で、多くのエンジニアにとってはQiitaで記事を書くのが一般的だったので、そのままQiita Teamもいいのではとなり、選定に至りました。

その後2017年6月に事業部制に移行したのですが、Qiita Teamはそのままエンジニア組織を横断して使われています。

ーーQiita Team

システム刷新が一つの契機だったということですね。

ーー筒井

あとは、人が増えたということも大きいです。

一つの開発部隊だった頃は全部で十数人程度でしたが、事業部制になってからは一気に増えて、今では一事業部だけでそれくらいの規模になっています。ちなみに現在はさらにスピードが加速していて、一年前と比べて倍近く増えていると思います。

他の部署のナレッジがわかるのが良い

ーーQiita Team

エンジニアの情報共有ツールとありましたが、具体的にはどのような内容のものが多いのでしょうか?

ーー栗原

技術的なメモや運用手順書、勉強会のレポートなど様々ですね。私自身は、入札情報速報サービス(以下、NJSS)の開発を担当しているのですが、新入社員向けのオンボーディング資料などもあげたりしています。

ーーQiita Team

なるほど。実際に使われてみて、感想や効果などはいかがでしょうか?

ーー栗原

先ほど筒井が申し上げた通り、Qiita Teamはエンジニアを横断して使われているので、他の部署のナレッジがわかるのが良いと感じています。

例えばGoogle Workspace(旧:G Suite)の議事録だと、ディレクトリをほっていかないと必要な情報にたどり着けません。一方でQiita Teamだと、トップ画面の新着ですぐに確認できるので、思わぬ形で必要な情報に触れることができるわけです。

この前も、NJSSでAWS CodeBuildを使おうと思っていたら、別事業であるシュフティ事業部がすでに導入を進めていて関連記事をQiita Teamにあげていたので、非常に参考になりました。

ーー堂上

私が所属するえんフォト事業部では、環境構築の手順やフロントエンドのコーディング方針なんかも、Qiita Teamで管理されています。

もともとはGitHubのREADME.mdに構築していましたが、Qiitaの方がより気軽だなと率直に思っています。

ーー筒井

以前であれば、何か情報を見つけようとした時にはSlackの投稿やプロジェクト管理ツールを探し回らないといけませんでしたが、現在はそんなことも無くなっています。

新人には、新人特有の悩みや学んだことなどを書いてもらう

ーーQiita Team

皆さんは、どれくらいの頻度でQiita Teamに記事を書かれているのでしょうか?

ーー栗原

私は多いときで月に5〜6本ですね。プロジェクトの立ち上げ期や環境構築期など、時期によって変動すると思います。

ーー堂上

私は、実は最近は全然書けていないですね。新卒の頃は日報的に書いていた時期もありましたが。事業部によって使い方は違うでしょうし、さらに人によって頻度はバラバラだと思います。

ーーQiita Team

新人の方だと、自分の文章を全社的に公開するのってなかなかハードルが高いと思うのですが、その辺りはどうされているのでしょうか?

ーー栗原

新人については、新人特有の悩みや大変なこと、それを経て学んだことなどを書いてもらうようにしています。先月も2つもらいましたね。

ーーQiita Team

プロジェクト関連のドキュメントから新人対応まで、事業部によって使われ方が様々ですね。

ーー高橋

導入ツールやその運用方法については事業部ごとに決めていける環境をつくる、という方針を、会社としてはこれから検討を進めようとしています。冒頭にお伝えしました通り、各事業部でカラーが全然違うので、統一化よりもそちらの方が適切なケースもあるだろうと考えています。

ーーQiita Team

なるほど。一般的には標準化するのがスタンダードな中で、ユニークな方針だと感じます。今後に向けて、Qiita Teamに求める機能などはありますか?

ーー高橋

Qiita Teamがよく使われるようになってきたのと並行して、より情報が雑多になっていき、古いままの情報が残っていることが課題になってきています。

またセキュリティについても、Qiita Teamはクローズドな環境なのですが、逆にいうとそれ以上の制限はかけていないので、他事業部の記事も普通に見ることができます。先ほど栗原が申し上げた通り、これにはメリットがある反面、環境構築情報などが見れてしまうのはリスクでもあるので、ここについて何らかの仕組みが必要かなと思います。変にルールで縛ると、エンジニアにとっては自由度が減って使われなくなるリスクがありますから。

まずは、みんなが自然と書き始める文化を作るべし

ーーQiita Team

ありがとうございます。最後に、同じような課題を抱えている方や、Qiita Teamの導入を考えている方へ運用のコツやポイントなど、アドバイスをお願いします!

ーー栗原

他と比べると、Markdownですぐに投稿でき、ドキュメント編集の敷居が低く、記事の検索が楽というメリットがあるツールだと感じます。まずは「ドキュメント化して残そう」という簡単な入り口で良いと思うので、限定した範囲で導入していき、残せる手段が確立したら、次のステップとしてさらなる有効活用を模索するという、段階で導入していったら良いと思います。

ーー筒井

私は事業部ではなく管理側をやっているのですが、Qiita Teamでは色々なことができるので、戦略を立てる上でも考えやすいツールだと思います。

ーー堂上

透明性がいいなと思っています。他部署が何をやっているのか、外からだとなかなか分かりにくいので、ワークスペースとして共有できるのは助かります。

ーー高橋

導入したばかりや触り始めたばかりのユーザーに対しては、いかに「書く」というハードルを下げるかがポイントだと思います。

自由に書いてもいいよといっても、みんななかなか書かない。でも、記事が集まると、みんな自然と書き始める。

そういった文化を作ることが、Qiita Teamをうまく使いこなすコツだと思います。

まとめ

自治体から幼稚園・保育園まで、一見バラバラに見える事業領域ですが、「クラウド・ファースト」という観点で眺めてみると、CGS・BPO・クラウドソーシングと、いい感じで循環する事業設計がなされていることがわかります。

そして、その循環を支える情報共有ツールとしてQiita Teamを活かして頂いていることを、非常に嬉しく思います。

働き方や価値観の多様化がますます進んでいく時代だからこそ、早い段階からクラウド人材の活用に着目してきたうるるさんから、ますます目が離せません!

Qiita Teamをきっかけに情報共有文化を醸成していったクラウドクレジットの事例

一万円からはじめられる、「世界に貢献する投資」を目指すプラットフォーム。

今回は、海外投資案件に特化したソーシャルレンディングサービスを扱うクラウドクレジットに、Qiita Team活用のポイントを伺いました。

サマリー

ポイント

  • 全社員およそ70名が、マニュアルや議事録など、社内ポータルプラットフォームとして活用。現在に至るまで1600以上の記事が投稿
  • マークダウンを使えないメンバーを考慮して、議事録テンプレートなどを作成して普及を後押し

目次

  • 会社設立の4年後にQiita Teamを導入
  • シンプルで、非エンジニアでも使いやすい
  • 自分の思いを吐き出すために「えいや!」って書くことも
  • グループ作成機能は、社内普及を後押しする要因になった
  • まずはシンプルな記事から始めると良い

今回インタビューに答えていただいた皆さま

宮田 修宏(みやた のぶひろ)Nobuhiro Miyata
クラウドクレジット株式会社 執行役員
Chief Information Officer
システム管理部長
佐藤 慎(さとう しん)Shin Sato
クラウドクレジット株式会社
VP of Engineering
UXデザイン事業部
鶴田 治奈(つるた はるな)Haruna Tsuruta
クラウドクレジット株式会社
システム管理部 統合リスク管理部

会社設立の4年後にQiita Teamを導入

ーーQiita Team

まずは御社の事業内容について教えてください。

ーー宮田

弊社は、「世界を繋ぐ金融」をミッションに事業展開する金融ベンチャーです。2013年1月の設立以来、資金余剰の国と資金不足の国を繋ぐ貸付型クラウドファンディング事業を行っています。

ーーQiita Team

皆さまはそれぞれ、どのようなお仕事をなさっているのでしょうか。

ーー宮田

私はCIOおよびシステム管理部長として、20名以上になるシステムエンジニア組織のチームビルディングやルール作り、IT計画などを担当しています。プラットフォーム事業の他にも、社内外のあらゆるIT関連の話が全てシステム管理部に入ってくるので、それらの対応を行なっています。

佐藤は、主にエンジニア組織のマネジメントが担当です。WEBサイト制作がUXデザイン事業部の業務の1つとして挙げられますが、表に見えるフロントエンドの改善をするためには、システムの裏側のバックエンドの改善も必要です。システム全般的なマネジメントに加えて、弊社にはエンジニアの他に金融領域のメンバーも多いので、そこのブリッジング役も担っています。

鶴田は、事業運営に関わるリスク全般の管理部署と兼務する形で、システム管理部で社員のPC設定やヘルプデスク業務を行っています。

ーーQiita Team

ありがとうございます。全員、Qiita Teamをお使いいただいているのでしょうか?

ーー宮田

現在社員がおよそ70名いるのですが、私たちだけでなく全社員が使っています。主にマニュアルや議事録など、社内ポータルプラットフォームとして2017年秋に導入し、現在までに1600以上の記事が投稿されています。

シンプルで、非エンジニアでも使いやすい

ーーQiita Team

どのようなきっかけでQiita Teamを導入されたのでしょうか?

ーー佐藤

もともとファイルは「Box」で管理しており、ExcelやWordで作成したものをみんなで共有して、各自がそこから参照するという運用をしていたのですが、ドキュメントにたどり着くまでに時間がかかるようなことも多くなってきました。

情報共有のために何か良いソリューションがないものかと探していた中でQiita Teamのことを知り、最初はIT部門の一部、6〜7名だけで運用していました。

ーーQiita Team

その後、何がきっかけで全社展開に至ったのでしょうか?

ーー佐藤

IT部門で数ヶ月間運用する中で、社員数が大幅に増え始める時期に差し掛かりまして、社内の情報共有がスムーズにいかなくなったんです。ナレッジの共有や議事録の作成・共有に対する課題認識を抱えていたことから、マニュアルだけでなくこういったものも含めてQiita Teamで管理しようとなって、全社員にQiita Teamを使ってもらうことにしました。

ーーQiita Team

なるほど。社内ポータルプラットフォームとして、他に検討されたシステムはありましたか?

ーー佐藤

全社導入のタイミングで、esaやKibela、DocBase、Crowi あたりを比較検討していました。

ーーQiita Team

何がQiita Team選定のポイントだったのでしょう?

ーー佐藤

シンプルで、非エンジニアでも使いやすいという点ですね。あと、IT部門で利用実績があるのも大きかったです。

自分の思いを吐き出すために「えいや!」って書くことも

ーーQiita Team

全社導入後、まずは何から始められましたか?

ーー宮田

課題はシンプルに、ナレッジの共有や議事録の作成だったので、マニュアルでも議事録でもナレッジ共有記事でも、書くところからスタートしました。まずはIT部門のメンバーが積極的に記事を書いて馴染んでもらい、だんだんと全社に浸透していった形になります。

ーーQiita Team

Markdown(以下、マークダウン)方式って、非エンジニアの方にとっては慣れないところもあると思うのですが、そのあたりの議論はあったのでしょうか?

ーー佐藤

確かに慣れないと言えばそうなのですが、フルに使いこなせなくても情報共有という形で十分機能するツールだと感じていたので、特に問題視していませんでした。

ーー鶴田

書く人は100以上の記事を書いているのですが、もしかしたらそういう人は、細かいことはあまり気にしていないかも知れません。

ーー宮田

とは言え、ほとんどのメンバーがマークダウンを使えない状態が長く続いたのも事実で、議事録テンプレートを作成して使うことで、徐々に慣れていってもらいました。

例えば会議のアジェンダをテンプレートに沿ってみんなに共有する形でつけていくことで、マークダウン記事の作り方も並行して学んでいく。そんなシーンもあったと記憶しています。

ーーQiita Team

他の人が書いてるところを見て、自分もいつの間にかかけるようになってるということですね。ここまでは記録や共有の意味合いでの活用ケースをお話いただきましたが、それ以外はいかがでしょうか?

ーー佐藤

私なんかは、自分の思いを吐き出すために「えいや!」って書くこともあります。ちょっとしたブレストの内容や、設計のイメージなどですね。

ーー宮田

私も自分しか読めない記事を書いてますよ(笑)

例えば全社公開が早すぎるような内容だったりすると、まずは自分だけが見えるようにしてまとめておいて、タイミングが来たら公開にするといったことをしています。

Qiita Teamは、とにかく簡単に綺麗にまとまってくれるので、考えができたらとりあえず書き残しておく、という運用です。

ーー鶴田

個人的には、「最新のセキュリティ動向」をまとめてくれていた人が社内にいて、気になって記事を読んでみたのですが興味深かったです。

グループ作成機能は、社内普及を後押しする要因になった

ーーQiita Team

Qiita Teamを導入して、想定していなかった効果などはありますか?

ーー佐藤

グループを簡単に作成できる機能は、社内普及を後押しする要因になっていると感じます。

公開グループかプライベートグループかの設定ができ、全体に公開するべきでないような情報や、閲覧するのがグループ内だからこそ気軽に書けるような情報の記事がプライベートグループに作成されていることで、全体としての記事数が多くなっている印象です。

ーーQiita Team

ナレッジの共有などはいかがでしょうか?

ーー宮田

数値として可視化はしていませんが、ナレッジ共有も確実に促進されていると思います。業務ナレッジはもちろん、新入社員向けのパソコン便利機能のまとめなど、社内ポータルとしてのリンク集として機能している側面もありますから。

ーー鶴田

あと、先ほど「議事録フォーマット」のお話をしましたが、この他にIT部門では週報として「先週やったこと、今週やること」を共有するフォーマットもあります。

数年前からやっていることになるのですが、私が入社したときにはすっかり文化として根付いていました。

ーーQiita Team

なるほど。御社のような金融業だと、ドキュメントの保管なども内容によっては必要かと思うのですが、そのあたりの運用はどうされていますか?

ーー宮田

おっしゃる通りで、マニュアルについては内外複数の監査用に、編集され得ない最終版を残す必要があるので、記事をPDF化したものをBoxに残すようにしています。

また議事録についても、Qiita Teamで残す以上はどうしても「編集できてしまう」ことになるので、一週間ほどの関係者への確認期間を経てPDF化し、ワークフローシステムでメンバーに回覧する運用としています。

まずはシンプルな記事から始めると良い

ーーQiita Team

今後に向けて、Qiita Teamの役割をどのようにお考えでしょうか?

ーー宮田

「世界を繋ぐ金融」の実現のために事業を拡張していく一方で、記録に残しておく、明文化しておくというような「守り」の部分も重要になってくるので、Qiita Teamに記事を記載する機会も自ずと増えていくと思います。

ーーQiita Team

ありがとうございます。最後に、同じような課題を抱えている方や同じ業界の方に向けて、導入や活用のコツなどのメッセージをお願いします。

ーー宮田

金融系の会社って、社内での情報発信の文化があんまり無い気がします。

一方で、今の世の中はコミュニケーション不足が課題になっているのも事実です。だからこそ、コミュニケーションツールとして活用し、自分の考えていることを発信することの大切さに目を向けることで、Qiita Teamの真価が発揮されると思います。

ーー佐藤

金融機関でファイルサーバーしかなくて、情報共有に時間がかかっているのであれば、導入したら有用なツールだと思います。

Qiita Teamでは見出しだけマークダウンで記載している記事でも読みやすく、見出しの記載を理解することのハードルもあまり高くないので、まずはシンプルな記事から始めると良いと思います。

ーー鶴田

今はQiita Teamの利用が定着していて、IT部門ではない新入社員からも、「Qiita Teamが使いづらい」とか「使い方が分からない」といったことはあまり聞きません。導入後、軌道に乗ればその後はうまくいくのではないでしょうか。

まとめ

シンプルなUIだからこそ、自ずと習慣化の醸成、ひいては文化の定着につながる。今回のお話は、まさにQiita Teamが目指す機能性を“引き出して”いただけたケースと言えるでしょう。

また、全てをQiita Teamで完結させようとするのではなく、マニュアル保管オペレーションからも伺える通り、部分最適な形でツールを活用することが保守性の高い運用につながると、改めて感じた次第です。

今後の事業成長に向けた守り部分のツールとして、引き続きQiita Teamをご活用いただければと思います。

ある意味で「メモ帳」。月間約780億PVを有するポータルの情報処理基盤を支えるゼットラボの事例

日本最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」を支える情報処理基盤のエキスパートたち。

今回は、ヤフーの100%子会社として、「技術で新しい世界へシフトする。」ことをビジョンに掲げ、技術面の研究開発を担っているゼットラボに、Qiita Team活用のポイントを伺いました。

サマリー

ポイント

  • 会社全体に周知することや議事録、事務的な申請の記録、気になった情報を社内に向けて社員が発信する場として活用
  • 立ち位置としては、ある意味で「メモ帳」。気楽に書け、フォーマットも自由で、すぐに投稿できる

目次

  • KaaSを通じてヤフーの技術課題を解決
  • 全員エンジニアで完全フラットな「研究開発特化型」の組織
  • ポエムから、自然と投稿文化が根付いた
  • 四半期ごとの個人目標をQiita Teamで公開
  • 口頭コミュニケーションをある程度減らす文化
  • これからは、Zホールディングスをアップデートする
  • まとめ

今回インタビューに答えていただいた方

河宜成(こう たかなり)Ko Takanari
ゼットラボ株式会社
代表取締役


※昨今のコロナ禍に鑑みて、マスク着用の上インタビューにお答えいただきました

KaaSを通じてヤフーの技術課題を解決

ーーQiita Team

まずは御社の事業内容について教えてください。

ーー河

主に親会社であるヤフー向けに、自分たちのクラウドネイティブ技術を活用したインフラソリューションを開発・提供しています。あとはKubernetes(クバネテス)を利用されるヤフーのエンジニア向けに、技術支援も行なっています。

ーーQiita Team

御社のスタンスとして、サービス構築と並行して技術に関する研究機関としての役割も兼ねていらっしゃる、という認識なのですが合っていますか?

ーー河

おっしゃる通りで、ヤフーとの仕事をお受けする一方で、独立する形で情報処理基盤の研究開発も行なっています。弊社のプロダクトを使い、ヤフーの開発効率向上による利益貢献を目指しており、すでに提供中のKaaS(※)を通じてヤフーの技術課題を解決することに集中しています。

※ KaaS : Kubernetes as a Serviceの略。ヤフーのモダナイゼーションプロジェクトの流れから生まれたシステム。

全員エンジニアで完全フラットな「研究開発特化型」の組織

ーーQiita Team

河さんも、もともとはヤフーにいらっしゃったのですよね?

ーー河

はい、新卒でヤフーに入社して、Webサービスのサーバーエンジニアをやっていました。その後はAndroidのネイティブアプリ開発をやり、マネジメントサイドを経て、2015年11月にソフトウェアエンジニアとしてゼットラボ立ち上げに参画、2017年10月にゼットラボの代表に就任しました。

ーーQiita Team

現在に至るまで、どういう方がメンバーとして在籍されているのでしょうか?

ーー河

設立時は全員がヤフーからの出向者。今も新規採用者は全員ヤフーで雇用され、福利厚生などの制度はヤフーのものを利用できる形で、弊社に出向してもらっています。

私以外、全員がソフトウェアエンジニアで、組織も完全にフラット。総務や人事、セールスといった役職の者もいません。役割としてチームリーダーはありますが、いわゆる管理する人ではなく、プレイングマネジャーとして活躍してもらっています。

ーーQiita Team

全員エンジニアで完全フラットの組織は特殊ですね!まさに研究開発特化型の組織だと感じます。ヤフーさんのように、構造化された組織からいきなりフラットになって、混乱はなかったのでしょうか?

ーー河

なかったですね。

設立当初はプロダクトも何もなかったので、そんな状態でいきなり階層を作るのはなかなか難しいです。あと、全員ソフトウェアエンジニアなので「みんなで尊敬し合おう」という文化を作る側面もあって、まずは信頼関係構築の目的でフルフラットにしました。

ポエムから、自然と投稿文化が根付いた

ーーQiita Team

御社では、設立と同タイミングでQiita Teamのご利用を開始されています。もともとQiitaはご存知だったのでしょうか?

ーー河

会社設立時から「Qiitaっていいよね」という話が出ていましたね。Qiita Teamについては誰も使ったことがなかったのですが、QiitaシリーズだしMarkdownだし、気軽に投稿できるということで使うことになりました。

ーーQiita Team

具体的にどのような用途で使い始めたのでしょうか?

ーー河

ドキュメント類の集約管理です。

当時、社内にはGitHubとSlackしかツールがなく、GitHubで頑張って管理してもいいけど、せっかくだから何かツールあったほうがいいよねとなって、SaaS型で運用が簡単なQiita Teamを使うことになりました。

ーーQiita Team

現在も、ドキュメントの管理ツールとして使っていらっしゃるのですか?

ーー河

いえ、現在は会社全体に周知することや議事録、事務的な申請の記録、気になった情報を社内に向けて社員が発信する場として使っています。

元々は全てのドキュメントをそこに蓄積しようということで進めていましたが、次第にソフトウェアや運用に関することは、それと直接関係のあるGitHubのレポジトリの方で管理していくことになりました。

ですので、プロダクトの開発・運用に関わるものはGitHubへと徐々にシフトしていき、そうではないものをQiita Teamで管理するようになりました。

ーーQiita Team

これまでQiita Teamを導入されているチームから、投稿文化がなかなか根付かなくて苦労した、というお話を伺うことがありました。御社の場合はいかがでしたか?

ーー河

使い方にもよると思いますが、弊社の場合はそこに苦労することはなかったです。

創業当初はそれこそ色々なリソースが不足していたので、次第にメンバーに不満が溜まっていきました。非常にエンジニアらしいのですが、そこで直接言わずにQiita Teamにポエムを投稿し始めたんですよ。それを読んだ別のメンバーも、いいなと思ったら「いいね」を押す。

こんな流れで、投稿するという文化が自然とできていきました。会社を設立して一年くらい(2016年)だったと思います。

ーーQiita Team

面白いですね!今でもポエム的なものは投稿されているのですか?

ーー河

最近はあまりないですね。

それよりは、自分でしっかりと調査したものなどが投稿されているような印象です。表立ってSlack等で「調査したので見てみてね」と書くのは気恥ずかしいところがあるので、新着でそれとなく目に触れさせることのできるQiita Teamに投稿しているのだと思います。

四半期ごとの個人目標をQiita Teamで公開

ーーQiita Team

先ほど、会社からの情報伝達ツールとしても活用されているとおっしゃっていましたが、具体的にはどんな内容を投稿されているのでしょうか?

ーー河

週に一回、全社定例ミーティングを行なっているので、そのアジェンダや議事録を載せています。また国内外の技術系カンファレンスといったイベント情報なども、定期的に情報発信するようにしています。必要であれば、実際に現地にいってもらいますから。

あとは新しくジョインするメンバーのためにも、自己紹介ページを作ってくださいとお願いしています。

ーーQiita Team

なるほど。Qiita Teamの情報を、評価などに使うことはあるのでしょうか?

ーー河

投稿内容を評価対象にすることはありませんが、四半期ごとに立てる個人目標を宣言してもらう、という使い方はしています。

ーーQiita Team

どういうことでしょうか?

ーー河

弊社では「2020Q1全社目標」といった形で、四半期ごとの会社としての目標をQiita Teamに記事としてあげています。

全員が見れる記事なのですが、そこに全社的な目標だけでなく、「メンバー一人ひとりに対する期待」も載せるようにしています。もちろん、事前に本人と1on1などですり合わせた内容です。

他のメンバーはそれを見ることで、その人が何に興味を持っているのかを知って、やりたいことを尊重するといったことに役立てています。

ーーQiita Team

とても良い仕組みですね。フィードバックはどのようにされているのですか?

ーー河

最初はチーム内にて全員でやっていましたが、さすがにコストがかかりすぎるので、現在は私とチームリーダーがフィードバックをするようにしています。

口頭コミュニケーションをある程度減らす文化

ーーQiita Team

最近はコロナ禍によって働き方を変えている会社さんが多いですが、御社はいかがでしょうか?

ーー河

弊社の場合は、もともとコアタイムやリモートワークの制限がなかったので、働き方そのものに影響は出ていないですね。ただ、「なんとなくオフィスの方が気持ちよく仕事できていた」といった声があがってきたりはします。一方で、「通勤がなくなったので、通勤のストレスがない」といった声もあります。

ーーQiita Team

もともと、働き方を個人の裁量に任せていらっしゃったんですね。

ーー河

そうですね。あと、口頭コミュニケーションはある程度減らそうという文化にしていた、というのもあります。

どうしても口頭だと“言った言わない”が出てきてしまうので、何か提案がある場合はちゃんとプロポーザルのドキュメントを書いて、それをチームに展開して、みなさんの合意をとって進めるようにしています。

ーーQiita Team

社員さん以外に外部の協力会社の方もいらっしゃると思うのですが、その方々とのやりとりも、あまり変わっていないですか?

ーー河

そうですね。ジョインしてもらった業務委託社員の方には、日報をQiita Teamにあげてもらうという運用をずっとしていたので、こちらも特に影響はないです。

これからは、Zホールディングスをアップデートする

ーーQiita Team

今後の御社の目標を教えてください。

ーー河

昨年「Zホールディングス」ができて、その周囲に色々な会社が集まってきました。

現在弊社はヤフー向けにサービス・プロダクトを展開していますが、もう少し視座を高めて、Zホールディングス向けにも最新のインフラ技術を何かしらの形で提供して、Zホールディングス全体がインフラをより良く使える環境を提供したいと思っています。

弊社は「技術で新しい世界へシフトする。」ことをビジョンに掲げており、それを実現するミッションとして「Yahoo! JAPANをアップデートする」を据えていました。実は今年から、これを「Zホールディングスをアップデートする」に変えています。

なので、エンジニアは常に募集しています。特にKubernetes本体のコードを書けるような方はなかなか見つからないので、良いエンジニアがいたらぜひお話ししたいですね。

ーーQiita Team

ありがとうございます。最後に、同じような課題を抱えている方に向けて、Qiita Team活用へのアドバイスを一言お願いします。

ーー河

Qiita Teamについてメンバーに聞いたら、「ある意味、メモ帳だよね」といっておりました。気楽に書けるし、フォーマットも自由。そして、すぐに投稿できる。

何かを即座に解決するツールとして導入するのではなく、中長期的な目線で社内のコミュニケーションを良くするものとして、まずは展開するのが良いのではないかと思います。

まとめ

月間約780億PVを有するYahoo! JAPANの情報処理基盤を支えるエンジニア集団の皆様に、一種の「メモ帳」としてお使いいただけているのは、とても光栄なことだと感じました。

ゼットラボ様の記事投稿数は3600記事超(2020年7月時点)。これは非常に多い数でして、コミュニケーションを“なめらか”にするツールとして積極的にご活用いただけていることが、ここからもうかがえます。投稿文化が根ざしたきっかけが、エンジニアの方によるポエムだった点も、Qiitaブランドらしいエピソードですね。

今後の、Zホールディングス全体への技術提供という壮大なミッションに向けて、引き続きQiita Teamを活用していただければと思います!

木製の卓球台が置いてあるゼットラボオフィスの一室

4年半で4800超の記事数。「人となりの見える化」でチームを盛り上げるNTTコミュニケーションズの事例

導入から4年半。社内でも先進的な存在として注目される“元”バーチャルチームは、Qiita Teamをどのように活用しているのか?

今回はNTTコミュニケーションズの中でも、独自開発プロダクト『SkyWay』の開発・運営チームにお話を伺いました。

サマリー

ポイント

  • Qiita Team導入、最大の成果は「人となりの共有」効果
  • 結果として従業員満足度も全社でトップクラスに

目次

  • 毎日がカルチャーショックですね
  • 週に1日は「登校日」としてLABに集合
  • チームのアウトプットはQiita Teamに集約
  • Qiita Teamは、内面の深い思想が浮かび上がる記事を書きやすい
  • 「好きに使ってくれ」というスタンス
  • まずは使ってみるのがいいかなと思います
  • まとめ

今回インタビューに答えていただいた皆さま

仲 裕介(なか ゆうすけ)Yusuke Naka
エヌ・ティ・ティ国際通信株式会社
ICTインフラサービス部クラウドサービス部門 主査

※ エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社から出向中
井深 弘基(いぶか ひろき)Hiroki Ibuka
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
イノベーションセンター テクノロジー部門

毎日がカルチャーショックですね

ーーQiita Team

まずは御社とチームの事業内容、お二人の役割などについて教えてください。

ーー仲

会社としては現在いくつかビジネスの柱がありまして、クラウドサービスやデータセンター、セキュリティ、IoTのほか、法人向けソリューションなどをやっています。

私が所属する部署は、その中でもIaaSやPaaSといった「エンタープライズクラウド」サービスを開発・提供しています。

具体的には、WebRTCプラットフォーム『SkyWay』という開発者向けAPIに、研究開発段階から携わっています。

※ SkyWay : ビデオ・音声通話、データ通信といったリアルタイムコミュニケーションの標準技術である「WebRTC」を利用し、必要なサーバを構築・運用することなく、手軽にビデオ・音声通話、データ通信を利用できるAPI。https://webrtc.ecl.ntt.com/

ーー仲

2013年にR&D組織としてプロジェクトが立ち上がり、2017年にトライアルフェーズから事業化フェーズに切り替わって、そのタイミングで私の部署がそのままプロジェクトの主幹で入ることになりました。

自分たちがR&Dで作ってきたものを、開発メンバーもそのままで外部向けに提供できているのは、とても楽しい経験です。

--井深

私は、実は今年の2月にチームに入ったばかりの新参者で、元々は子会社のNTTレゾナントに出向していて、そこで『OCNモバイルONE』という格安SIMカードのプロダクト主幹として、PMをやっていました。

そこで4年ほどの経験を経て、もっと少数精鋭の組織の中で自分の手の届く範囲のプロダクトに携わりたいと考えて異動希望を出し、晴れて今年の2月からジョインしました。

仕事で開発をやったことがなかったので、今でも色々とキャッチアップ中です。

ーーQiita Team

PMから未経験の開発へ異動って、なかなか珍しいキャリアですね。

--井深

プライベートでVJをやったりなど、コーディング自体は趣味でやっていたので好きを仕事にしたいなとは思っていたんですよね。それもあって異動しました。

ーーQiita Team

同じNTTグループでも雰囲気は違いますか?

--井深

全然違いますよ、毎日がカルチャーショックですね。

例えばQiita Teamのようなコミュニケーションツール一つとっても、色んなものをどんどん取り入れています。今までの部署だと、セキュリティ面を考慮してなかなか導入できなかったのですが、ここにきたら最新ツールを取り入れまくっていて、覚えるのが大変です(笑)

ーーQiita Team

他のツールはどんなものを使っていらっしゃるのですか?

ーー仲

Slack、Qiita Team、GitHub、Taiga(スクラムツール)。あとは、ビジネスサイドだとG Suiteも使っていますね。

全社的に利用ツールへのセキュリティ要件が厳しいのは変わらないのですが、うちのチームはR&Dをやってるので、新しいものに対して寛容な上司が多く、かなりの権限が委譲されているのが大きいと思います。

週に1日は「登校日」としてLABに集合

ーーQiita Team

チームとしてはどんな体制なのでしょうか?

ーー仲

プロジェクトの主幹となる私の組織のメンバーのほか、開発や運用、新技術のR&Dを行う井深の組織のメンバーで構成されています。エンジニア中心のバーチャルチームですね。

役割としては開発者向けプラットフォームの提供の他に、WebRTCという超低遅延配信技術やテレイグジスタンス技術の研究開発も行っていて、総勢二十数名の各チームメンバーが、Qiita Teamを使って日々情報発信をしています。

ーーQiita Team

セールスやマーケティングを含めたメンバーもいらっしゃるのですか?

ーー仲

はい、開発から販売まで全責任を私たちが担っています。自分たちのプロダクトを持っていて、かつそれを内製でやっているところは社内でも珍しいので少し特殊なチームだと思います。

ーーQiita Team

仕事の進め方はいかがでしょうか?こちらのオフィスにはいつもいらっしゃるのですか?

--井深

少なくとも週に1日は「登校日」といって、LABに集まるというルールでやっています。ほかの日は、自宅含めて各自が好きな場所で働いてますね。

MAX週2日の在宅勤務制度と、それとは別で、オフィス以外の場所で働けるリモートワークの制度を活かしています。

※ 2020年3月以降は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、原則在宅勤務での勤務となっているため、2020年4月現在は「登校日」を実施していません。

チームのアウトプットはQiita Teamに集約

ーーQiita Team

チームがQiita Teamを利用開始されたのが2015年ということで、何がきっかけだったのでしょうか?

ーー仲

当時、チーム内で働き方改善のためのミーティングを実施していて、その中で「チームとしての情報発信の頻度を増やしたい」という提案が出てきました。

そんな折に、Qiita Teamを薦めてきたメンバーがいて、彼がエンジニアの伊藤直也さんをリスペクトしていたんですよね。当時2015年あたりは、伊藤さんが色々とQiita TeamのPRをされていた時期でもあって、そんな背景の中でリーダーに相談したところ「やってみれば」となって、導入することになりました。

他にも別のツールを使い始めて同じように運用したのですが、結果途中から使わなくなりました。理由は忘れましたが、Qiita Teamがより馴染んだのかなと思います。実はほぼ決め打ちでQiita Teamだったわけです。

ーーQiita Team

会社によっては、導入した後にちゃんと投稿されるか不安といった声もあるのですが、そのあたりの運用ルールなどはあるのでしょうか?

ーー仲

ルールというよりかは、SlackとGithub Enterprise、RedmineのWikiも導入して、情報発信の方法と棲みわけを簡単に整備しました。

Slackに関してはフロー情報を扱い、QiitaTeamとGitHubはストック情報に対して使っています。その中でも、技術Tipsやノウハウに関してはQiita Teamにどんどん書いていき、議事録や仕様情報のような改編予定があまりないものはGithubに書いていく、という形にしています。

あと、書き始めるきっかけとして、導入当初は朝会で報告する日報にQiita Teamを使っていました。その日やることや前日の振り返りなどを、その日の朝に共有する会です。

これのおかげで、Qiita Teamに記事を書く習慣が自然と出来上がっていきました。

ーーQiita Team

比較的初期の頃からお使いいただいてるとはいえ、現時点(2020.3.26時点)で4,800以上の投稿数があって、相当活用されている印象です。

昔は日報ツールとしても活用されていたとのことですが、現在はどのように使っているのでしょうか?

ーー仲

今は「なんでもあり」な場所になっていますね(笑)

お客様との議事録情報などは結構センシティブなものが多いので、それはGitHub Enterprise側で運用しているのですが、そういったもの以外は、アウトプットする場所としてQiita Teamになっています。

Qiita Teamは、内面の深い思想が浮かび上がる記事を書きやすい

ーーQiita Team

カジュアルな書き込み例として例えばどんな内容がありますか?

--井深

例えばですが、ある有名なマンツーマン英会話レッスンに通っている人が、毎回のレッスンの感想を書いてたりします(笑)日記的な感じで。

いいねもかなり集まっていますよ。

ーー仲

業務とは直接関係のないものもありますし、新しく入ってきた人の自己紹介や、評価面談の内容を書いてる人もいますね。上司とこういう話をした、みたいな感じで、色々な形で自分のやっていることを共有しています。

--井深

その人がどんなキャリアの方向を目指しているのか、内面の深い思想が浮かび上がる記事を書きやすいので、それがQiita Teamの良いところだなと感じています。普段の飲み会ではわからないようなキャラなんかも、記事を読めばわかってくるんですよね。

現に私自身もチームにジョインするときに100記事くらい読んでいます。ブログみたいにスラスラ読めますから。

ーーQiita Team

印象的な記事はありましたか?

--井深

ある人の記事で、今後のキャリアパスについての抱負を意思表明をしていて、すごく印象深く頭に残っています。上司との相談内容とか赤裸々に書かれているんですよ。

そんなところまで書いちゃうんだ!って、フルオープンさにびっくりしましたね。

その人は実はメディアなどで頻繁に発信をされているような方で私自身も実はファンだったんですよ。そういう背景もあって、ここへの異動届も出していたわけです。

だからなおのこと印象的な記事でした。

ーーQiita Team

会社によっては、いいねをつけて盛り上がる派と、コメントの応酬で盛り上がる派があるのですがどちらになりますか?

--井深

それは記事によりますね。議論が起こるようなテーマの場合はコメントの応酬が続きますし、先ほどの英会話レッスンの日記なんかは、ひたすらいいねが付いていってます。人となりの共有は想像以上にいいねが付くなと感じます。

ーー仲

あと開発チームでは、Qiita Teamで何か検討事項を記事にして投稿したときに「何個以上のいいねがついたら記事の内容が承認される」という運用もしているようです。

最近Qiitaのいいねが「LGTM」になったと思うのですが、まさにそんな使われ方です。

※ LGTM:Looks Good To Meの略。流れてきた記事に「いいね」をするのではなく、しっかりその内容を読んで、その内容が少なくとも自分にとって良いものだと思ったときに押す文化にするべく、改修された記事評価機能のことです。詳細はこちらをご参照ください。

ーーQiita Team

色々な使われ方が、自然発生的になされているんですね!とても面白いです。

「好きに使ってくれ」というスタンス

ーーQiita Team

実際に導入をされて今日まで運用されて想定していなかった効果はありましたか?

ーー仲

やはり、先ほど井深が申し上げた「人となりの共有」は、想像以上の効果があるなと感じています。例えばGitHubやWikiとかだと、ポエム記事を書く気にはなれませんよね。

--井深

一方で、Qiita TeamはUIもUXもブログに近いので、内面をさらけ出してみよっかな、という気にさせてくれるんですよね。

ーー仲

あとはすごくイレギュラーな使い方なんですが、Qiita Teamって、クリップボードの内容をペーストするだけで画像データにできるじゃないですか。あれが想像以上にラクで、画像作成ツールとしてQiita Teamを使っているメンバーもいたりしますね(笑)

パワポ資料を作るときとかに便利でして、私もたまにそうやって使っています。

ーーQiita Team

それは初めて聞きました(笑)色々な使い方がありますね。

他に数字的な部分で目に見えた効果はありますか?例えば、Qiita Teamへの投稿数を評価項目の一つにされているなど。

ーー仲

評価には使っていないですね。

エンジニアの「アウトプットしたい」というモチベーションを喚起させたいので、そこを評価とつなげて管理するような使い方はできればしたくないと思っています。

そもそも、Qiita Teamは基本的にほとんど管理していなくて、メンバーの自主性に任せているので定量的な数値効果ってあまり取れていないんですよ。

ただ、例えば全社的な従業員満足度調査をすると、うちのチームがトップクラスで評価が高いんです。もしかしたら、その一つの要因になっているかもしれませんね。Qiita Team含めて、エンジニアが働きやすいツールが揃っているので。

ーーQiita Team

なるほど。基本的には「好きに使ってくれ」というスタンスなんですね。リーダーや部署長の方も、Qiita Teamに投稿されるんでしょうか?

--井深

結構書いていますよ。この前なんか、社外の技術顧問との1on1の内容を書いていましたね。

まずは使ってみるのがいいかなと思います

ーーQiita Team

メンバーが自由に使っているということですが、記事のグループ分けなどの運用はいかがでしょうか?

ーー仲

ほぼやっていないですね。

昔、開発チームとプロダクトチームといった形で、試しにグループを作って運用しようとしたことはあったのですが、結局はほとんど意識されておらず、今では全記事が「グループなし」で投稿されています。

ただ、それが全メンバーの記事を流し読みできる環境につながっているので、結果としてすごくいいなとは思っています。

ーーQiita Team

なるほど。逆に今後こんな機能があったらいいな、といったご要望などはありますか?

--井深

Qiita Teamって意図的にディレクトリ構造を作れないUXになっているじゃないですか。それがメリットでもあり、デメリットにもなると思っています。

例えばうちのチームはQiita Teamをストック情報の箱として利用しているので、ある程度体系だったディレクトリ構造の管理もできると助かりますね。タグ検索もいいですが、カテゴライズ検索もしたいなと。

ーー仲

なので、昔の記事を検索して読むという使い方はあまりないですね。気軽に投稿できて流し読みする、これがうちのチームの基本的な使い方です。

タグも明確なルールがなく適当につけているので、昔流れてきたTipsを探すときはがっつりと検索しています。

ーーQiita Team

ありがとうございます。今後の機能開発の参考にさせていただきます。

最後に今後、Qiita Teamの導入を考えている企業やチームに向けて、導入のコツやポイントなど、メッセージをお願いします!

--井深

繰り返しにはなってしまいますが、Qiita Teamはチームメンバーの内面が見えて交流が生まれるので、エンジニア文化でないチームにもどんどんと浸透していってほしいと思います。

ーー仲

Qiita Team自体はそんなに導入ハードルは高くないと思いますので、組織的にいいと思えば、まずは使ってみるのがいいかなと思います。

Qiita Teamって、事前に想定される効果よりも、使ってみて色々なものが見えてくるタイプのプロダクトなので、使ってみてチームに合うか合わないかの判断をすれば良いのではないでしょうか。

まとめ

インタビューの中で特に印象的だったのが、なんども出てきた「人となりの共有」というQiita Teamの効果です。

決められたフォーマットだと、人はどうしても型を意識するあまり、本音がさらけ出せません。今回お話を伺ったNTTコミュニケーションズ様のように、「あえて放任する」ことが、内面が投影されるアウトプット文化醸成のポイントだと改めて感じました。

「みんなが発信する」という意識の基礎ができあがっているチームの場合、こうも「自律的・有機的」にオンラインコミュニケーションが根付くものなのかと、非常に感心してお話を伺った次第です。

現在の『SkyWay』プロダクトはもちろん、テレイグジスタンス技術の社会実装等、今後の動向を引き続き注視して参りたいと思います。

Lab型オフィス「Lean Agile Base」にて