テレワークでストレスがたまる原因と解決方法

新しい働き方としてテレワークをする人が増えてきましたが、テレワークではこれまでの働き方とは様々な面で異なる点があるので、ストレスを感じる人も増えています。
まずはどのようなストレスを感じる人が多いのか、またそれをどう解消したらいいのかを見ていきます。
テレワークでストレスを抱えていたり、会社で問題が発生したりした場合の参考にしてみませんか。

テレワークの仕事上で多いストレスは?

テレワークでは、これまでオフィスでできた仕事ができなくなるために不便や面倒と感じる人が増えます。

たとえば、「家だと会社のようにパソコンやコピー機、FAX、スキャナーなどの機器が充実していない」、「インターネット環境があまり良くない」、「Web会議などに不慣れ」などもストレスになります。

仕事上の情報を共有するために、Web環境を充実させることが大切なテレワークです。
そのため、社内で多数のツールを使いこなす必要も出てきます。

テレワークだと、一つ一つの仕事がこれまでとは異なるフローで行うことになるので、ストレスを感じることも多いでしょう。

仕事上のコミュニケーション不足もストレスに

仕事上のコミュニケーション不足もストレスの原因になります。
これまでは顔を合わせて相談しながら行えていたことが、テレワークだとメールやチャットなどでコミュニケーションすることになります。

メールやチャットでのオンラインコミュニケーションに慣れていけばストレスでなくなることもありますが、最初のうちは面倒だと感じる人もいます。

以下はテレワークでの仕事をするときのコミュニケーションにおけるストレスの一例です。

  • 仕事の連絡や相談がやりづらい
  • 同僚と話し合いながら仕事ができない
  • 上司にすぐに相談できない
  • みんなで仕事をするという体験や共有するものが少ない
  • お客さんの反応などもあまり知ることができない
  • お客さんと接したり、交流する時間も少ない

テレワークで家族間ストレスも増えている

テレワーク導入のストレスは仕事上だけでなく、家族間でも発生します。
これまでは、家庭と仕事場がきちんと分かれていましたが、家でテレワークをはじめるとなると仕事とプライベートの境界線がぼやけてきます。

たとえば、テレワークをする側としては、家族がいる中で仕事をしづらいと感じる人も結構います。
また夫婦間では、夫が毎日テレワークで家にいると苦痛になる妻や、夫婦揃っている時間が長すぎて喧嘩になる場合も見受けられます。

家での仕事をするスペースの問題

また、家のどこで仕事をするのか、仕事部屋があるのか、リビングやダイニングで行うのかによってストレスの具合も異なってきます。

個別の部屋がない場合、仕事をしている途中で子供やペットの相手をしたりする必要も出てきて、ストレスに感じる場合もあるでしょう。

家での仕事をする時間の問題

そして、家で仕事をすると仕事の時間と家庭の時間の区別が付けにくく、意外と仕事をし過ぎるという人も出てきます。

特に主婦の場合、テレワーク中に家の中で「家事・育児・仕事」のスイッチを1日で何度も切り替えることになってストレスをため込んでしまう人もいます。

子供も含めた家族とのテレワークのルール作りが大事

仕事をするスペースの確保や仕事に集中できる環境作り、業務時間などのルールを事前に決めておくこともテレワークでのストレスを減らす解決策の一つです。

テレワークによる仕事上のストレスを解消する方法とは?

テレワークによるストレスを解消する方法についても考えていきます。

まず、仕事上のストレスへの対策の場合は、連絡や相談のしやすい環境作りを行い、仕事の流れがスムーズに進むようにWeb上のコミュニケーションツールを活用するのがおすすめです。

メールだけでなく、ビジネスチャットやZoomなどのオンライン会議ツールを活用して、同僚・上司・部下でリアルタイムで連絡・相談ができる環境作りをしましょう。

テレワークで仕事をしていると、どうしてもオフラインで仕事をしていたときもよりも仕事に対する評価が「しづらく・されづらく」なります。

また「誰がどんなことで困っているのか」や「仕事の進捗率」などを毎日みんなでドキュメントで共有する情報共有ツールの導入もおすすめです。

情報共有ツールを使って日報などで日々の業務を振り返り、その情報を共有することで、上司は「テレワークでも部下の仕事を定性的・定量的に評価することが可能に」なり、部下も仕事ぶりを上司に伝えやすくなります。

テレワークによる家庭でのストレスを解消する方法について

テレワークによる家族間のストレスを解消する方法としては、できるだけ会社で働いているような環境を家に作ることです。

働くスペースをきちんと分けたり、時間を区切ったりすることが重要です。

家族との時間が増えるのはいいことですが、スペースや時間をきちんと分けて過ごすことはテレワークで仕事をする上で非常に大切になります。

テレワークでは家族との時間を増やさないことも必要

オフィスでの勤務と比べて通勤時間がなくなり、家でいる時間が増えていると考えてみましょう。

その他の時間は、できるだけ外で仕事をしている場合と同じようにしてみるのが、テレワークを長続きさせるポイントです。

テレワークで仕事とプライベートの境界線がぼやけてくると、業務時間は終了しているのに気持ちが休まらないなどのメンタルヘルスにも大きく影響を及ぼします。

上手く切り替えられる人はいいのですが、あまり切り替えが得意でない人の場合は、あえて仕事のスペースと家族のスペース、仕事時間と家庭時間を分けて考えるのがおすすめです。

どこかへ外出して、そこを仕事スペースにする方法もあります。

切り分けながら環境を整えていくと、家族でもお互いにストレスにならなくてすみます。家でのテレワークにも、環境整備とルール作りや工夫が必要と言えます。

テレワークによる生活リズムの乱れもストレスに

これまで毎日規則的にオフィスへ出勤していたのが、テレワークになって生活リズムが変わったことでストレスを感じる人もいます。

身体的な変調をきたしたり、仕事をする意欲や、生活する上での意欲がなくなったりする人も出てきます。

ひどくなると、いつの間にか”テレワークうつ”になってしまう人もいるでしょう。

誰ともつながっていないと感じたり、家にいて身体をあまり動かさないことが増えたりして、何となく気分が落ち込んでしまうことがあります。

また、昼夜逆転の時間で仕事をしてしまって、生活リズムが乱れて心身の状態が悪くなる場合もあります。

仕事時間や業務環境を見張る人がいなくなり、生活リズムが乱れてしまう恐れもあるでしょう。

朝礼や定期報告などの規則正しい時間の過ごし方

生活リズムが乱れてストレスになる場合の解消法ですが、それぞれが会社の仕事をしているという意識を保つために毎日朝礼を行ったり、定期報告などの時間を設定したりすると、メリハリがついて規則正しく過ごすことができます。

テレワークになると、あえて朝礼や定期報告などをやらなくてもいいと思いがちですが、あえて時間の決まったものを毎日設定していくことも重要です。

社員同士の交流の場も必要。
「Zoom」を利用したコミュニケーションの機会を実践する企業も

ビデオ会議ツールの「Zoom」が新型コロナウイルスの影響で普及し、友達との「Zoom飲み会」も多くの人が行うようになりました。

社内でオンラインの「ランチ会・飲み会・社内交流イベント」など、カジュアルに話すことができる機会を定期的に用意するのは企業文化を形成していく上で今後さらに重要になっていくと考えられます。

顔色や表情が見えづらいテレワークでのコミュニケーションですが、一方で「地方拠点との交流」や「子供のいる人の飲み会への参加」などオフラインでは実現しづらかった課題の解決にもつながるケースもあります。

テレワークでは仕事上や家族間、生活リズムの変化、社員同士の交流不足でのストレスを防ぎたい

テレワークでは新しい働き方となるために、これまでのオフィス通勤で仕事をする時とは異なったストレスを抱えることも多くなることがわかったのではないでしょうか。

仕事上や家族間、生活時間の乱れや身体を動かさないことや、社員同士のコミュニケーション不足などがストレスに結び付きます。

これらのそれぞれの解決策を考えて、一つずつ取り組むことが重要です。

職場での解決策と家庭での解決策がありますので、それぞれに理想の新しい働き方を目指して改善していくといいでしょう。

行動科学やヘルスビッグデータの解析、テクノロジーを駆使して「予防医療のインフラ」を目指すキャンサースキャンの事例

ミッションは「マーケティングとテクノロジーで人と社会を健康にする」。

今回は、最新のデータテクノロジーを活用して、自治体による特定健診・特定保健指導の受診率/実施率向上など、人々の医療に対する行動変容を促す事業を展開するキャンサースキャンに、Qiita Team活用のポイントを伺いました。

サマリー

ポイント

  • 事業の急速な拡大に伴い、属人的な連携から組織知識を整備する必要が生じてQiita Teamを導入。
  • 社内メンバーの、今まで知らなかったような活動内容が見える化され、社内問い合わせの手間や工数を大きく削減。

目次

  • 予防医療の浸透に向けて、人々の行動変容を促す
  • 500弱の自治体に提供する予防医療プロジェクト支援
  • 社内業務マニュアル管理のためにQiita Teamを導入
  • 「人と社会を健康にする」ミッションに向けて
  • 色んなメンバーの、今まで知らなかったような活動がわかるように
  • 情報流通のハードルをいかに下げて設計できるかがポイント

今回インタビューに答えていただいた皆さま

辻尭裕(つじ たかひろ)Takahiro Tsuji
株式会社キャンサースキャン
データエンジニアリング事業本部 マネージャー
松谷拓弥(まつや たくみ)Takumi Matsuya
株式会社キャンサースキャン
データエンジニアリング事業本部 アナリティクスチーム プロジェクトリーダー
横田貴仁(よこた たかひと)Takahito Yokota
株式会社キャンサースキャン
データエンジニアリング事業本部 データアーキテクトチーム

予防医療の浸透に向けて、人々の行動変容を促す

ーーQiita Team

まずは御社の事業内容について教えてください。行動科学やヘルスビッグデータの解析、テクノロジーで予防医療への行動変容を促す、とはどういうことなのでしょうか?

ーー辻

少し、創業の経緯からお話いたします。

当社は、創業者である代表の福吉が、日本人によるがん検診受診率が非常に低いことに課題を感じて立ち上げた会社です。がんという病気は、早期発見がカギです。がん検診は、がんの早期発見に対して非常に有効な手段なのですが、多くの人は大した理由もなく受診していません。

これに対して当社が着目していることが「行動変容」です。予防には行動が大事になります。ヘルスケア領域において、人々に良いとされている行動をいかに促すか、ということを生業にしています。

がん検診に限らず、例えば定期健診の受診率は、どれくらいかご存知ですか?

ーーQiita Team

会社からちゃんと案内がきて、受診予約をしないと催促もくるので、7〜8割といったところでしょうか?

ーー辻

確かに会社に所属されている方だとほぼ100%に近い受診率です。でも、例えば国民健康保険だけに加入している、すでにリタイアされた方だとガクッと落ちます。60代で40%くらいしか受診していません。

ーーQiita Team

より受診すべき年齢の方々が受けれていないという、逆転現象が起きているわけですね。

ーー辻

例えば4割の方が受診したとして、治療が必要な状態であることがわかったとしても、そこから実際に治療へと進む方はさらに少なくなり、結果として悪化してしまうことになります。例えば人工透析などは年間で400〜500万円前後の医療費がかかるものなので、金額的にもQOL的にも、いかに予防するかが大切だということです。

ーーQiita Team

なるほど。

ーー辻

そんな課題背景から、当社では対象者一人ひとりのデータを活用してソーシャルマーケティングと行動科学を結びつけ、人々の行動変容を促すことを目指しています。

500弱の自治体に提供する予防医療プロジェクト支援

ーーQiita Team

どのように行動変容を促すのでしょうか?

ーー辻

当社には2つの柱があります。

予防医療プロジェクト支援とヘルスデータ分析です。

私たちはこの両方を担当しているのですが、そこではAIを駆使した各種予測モデルの構築や、健診受診勧奨事業の最適化など、国民のヘルスデータを活用した高度なソーシャルマーケティング支援を行なっています。

ーーQiita Team

難しそうですね。具体的にはどんな内容でしょうか?

ーー辻

例えば自治体では、先述の健診受診率を向上させるため、受診勧奨のDMを対象者に送付するという健診受診勧奨事業を行なっています。これまでのように同じ内容のチラシやハガキを一気に送付するのではなく、対象者のデータを元にセグメント分けをして、それぞれに合わせて文言や画像を変えたものを送るわけです。

そして、送りっぱなしではなく、きちんと効果検証もする。

対象者のセグメントにもよりますが変更前と変更後で数倍の受診率向上が現れたりするところもあります。

ーーQiita Team

それはすごいですね。皆さまはそれぞれ、どのようなお仕事を担当されているのでしょうか?

ーー辻

松谷がいるアナリティクスチームは、患者に対する介入事業の分析業務など、横田がいるデータアーキテクトチームは分析に先立つデータ処理周りを担当しています。また、この2チームの他に、パブリックヘルスチームという、疫学や公衆衛生の専門家、元自治体保健師など、公衆衛生の知識が豊富な人が揃っているチームがあります。計3チームということです。

ーーQiita Team

先ほどの検診受診勧奨事業について、導入自治体数はどれくらいでしょうか?

ーー辻

500弱ですね。

ーーQiita Team

全自治体数が1,700程度なので、およそ3〜4に1つの自治体が、貴社のサービスを使っているわけですね。

ーー辻

当社のミッションが「人と社会を健康にする」なのですが、これを実現するためには、サービスの継続的な改善はもちろんのこと、きちんとした品質での事業実施が重要になります。そのためにはマニュアルの整備が必要不可欠で、このマニュアルを管理するために、Qiita Teamのプラットフォームを使っています。

社内業務マニュアル管理のためにQiita Teamを導入

ーーQiita Team

マニュアルとのことですが、具体的にはどのような内容でしょうか?

ーー辻

本当に様々なのですが、例えば先ほどお伝えした健診受診勧奨事業向けでしたら、DM発送のフローマニュアルや、印刷会社への入稿の仕方およびチェックリストなどです。また、どのような方を対象者に含め、どのような方を除くのか、といった判断も重要なノウハウの一つです。

ーーQiita Team

具体的な社内業務オペレーションマニュアルということですね。Qiita Teamを使い始めたのはいつからでしょうか?

ーー辻

2018年11月です。導入の目的は、メンバーの増加に伴っての情報共有の仕組み化でした。

4年前までは当社従業員が20名程度だったので、情報共有を一種の“阿吽の呼吸”で行なっていても、業務がまわっていました。でも現在は80人程度にまで拡大しており、それも難しくなっていきました。

もともとはメッセンジャーを使っていたのですが、情報のタイムリー性としては良いものの、どんどんとタイムラインで流れていってしまうので、検索性の観点で職人技が必要だったわけです。案件数も増え、人も増えていくなかで、日々新たに加わる知識を組織的に蓄積し活用する必要が生じて、ちゃんとした専用ツールを入れるべきと判断し、Qiita Team導入に至りました。

ーーQiita Team

どなたがどのようにツールを選定されたのですか?

ーー辻

主に私です。実際に見たり触ったりして、ビジネスサイドでもハードルが低くて使いやすいとの理由でQiita Teamにしました。

ーーQiita Team

Qiita Teamを導入して課題や問題を解決するために、どんな施策を行いましたか?

ーー辻

最初に試用期間があったのですが、そこで中身が空っぽだと誰も触らないでしょうから、私の方で、問い合わせの回答例だったりデータセットでわかることなど、サンプルとなるマニュアルをかなり多めに投稿していきました。

ーーQiita Team

投稿する文化を作るのに苦労されているユーザー企業も多いのですが、その辺りはどうされたのでしょう?

ーー辻

おっしゃる通り投稿自体にハードルがあって、「ちゃんとしたものを投稿しなければならない」という気持ちがどうしても発生するようでした。

だからこそ、「情報がないよりは良いし、間違っていたら変えればいい」というアナウンスのもとで、地道に社内文化を作っていった形になりますね。

「人と社会を健康にする」ミッションに向けて

ーーQiita Team

お二人は実際に、どのような用途でQiita Teamを使っていらっしゃいますか?

ーー松谷

私たちアナリティクスチームは人々のヘルスデータを扱っているのですが、健診や医療のデータがどういうものなのかだったり、分析事業って具体的に何をやっているのかなど、なかなか分かりにくい領域なので、社内でも理解が促進されるように業務内容の共有に関する投稿をしています。

また、新入社員向けの部署紹介記事なんかも、書いています。

ーー横田

データアーキテクトチームでは、特定健診のデータ処理のオペレーションをはじめ、分析の基盤づくりやプロセス設計を行なっています。

データ側のフローや細かい定義、DMを送る際の裏のアルゴリズムの仕様など、こちらも分かりにくい領域なので、例えばマーケティングチームの人でもわかりやすいように説明するような記事を投稿しています。

ーーQiita Team

ありがとうございます。実際にQiita Teamを導入されてみて、どのような効果がありましたか?

ーー辻

まず、当初想定していた「情報が流れていってしまう」という問題は改善されました。何か問い合わせがあった際に、ちょっとQiita Teamを調べればわかることが増えたので、本当に重要な問題に対応できる時間が増えました。

当社が掲げるバリューの一つに「Stay true to science(科学に忠実に)」というものがあります。本当に効果があることをやっていこう、ということで、会社としても、なぜその事業をやるのか?本当に効果が出るのか?という問いと根拠の確認を重要視しています。

色んなメンバーの、今まで知らなかったような活動がわかるように

ーーQiita Team

実際にQiita Teamが役立ったケースは、どんなことがありますか?

ーー松谷

何かわからないことがあった場合、Qiita Team導入前はその分野に詳しいメンバーに聞きに行く必要があったのですが、導入後は「まず調べる」という形になりましたね。

あと投稿する側としても、問い合わせが来るごとに都度教えるのでなく、「Qiita Teamのこの記事を読んでおいて」という風に、簡略的に回答ができるようになり、今でもそれを目的に色々と書いています。

ーー横田

特定健診の事業は、それこそ多くの人が介在して成り立っているものです。

例えば新着情報としてマーケティングチームが書いた記事も上がってくるので、彼らがお客様に対してどんなことに気を遣っていて、どんなオペレーションを行なっているのかを、それぞれのポイントを知ることができています。

その上で、データチームからはどんな手助けができるんだろうと。Qiita Teamのおかげで分かりやすくなりました。

色んなメンバーの、今まで知らなかったような活動がわかるようになったことが、一番大きいですね。

ーー松谷

自分の知っている情報って、自分の中では当たり前なんですよね。

その価値に気づけないけど、Qiita Teamに投稿してみて反応が多いと、それがモチベーションにもなりますね。

ーーQiita Team

逆に、課題としては何がありますか?

ーー辻

一番は、情報の新陳代謝ですね。

せっかく良い情報が投稿されていても、古い情報が混じっていると、「この情報って最新で正しいもの?」という風に、結局は人に確認するオペレーションが発生してしまいます。結果、それがフリクションになって使われなくなる可能性もあるわけです。

投稿による情報量が増えているからこそ、この辺りの仕組み化が必要だと感じています。

ーーQiita Team

なるほど。

ーー辻

あともう一つ、往々にして、情報を持っている人はその価値に気付いていない場合が多いので、どんな情報が社内で必要とされているか?がわかると「あ、これは価値がある情報で共有した方が良いな」となるので、どんな投稿にニーズがあるのか、情報の受け手からのリクエストなどあるとさらに盛り上がれるかもしれないなと感じています。

情報流通のハードルをいかに下げて設計できるかがポイント

ーーQiita Team

最後に、同じような課題を抱えている方や、Qiita Teamの導入を考えている方へ導入のコツやポイントなどのアドバイスをお願いします。

ーー松谷

まずは使ってみないとわからないと思うのですが、トライアル期間も設定されているので、情報共有の一端を構築したいのであればオススメで、色々な使い方ができると思います。

ーー横田

Markdownで簡単に書けるので、まずは実際に試してみて、社内で浸透するようならば本格導入すると良いと思います。

ーー辻

情報を出したりアクセスしたりすることは、色々なハードルがあると思うのですが、それをいかに低く設計できるかが、みんなに使ってもらえるかのカギになると思います。

そういうカルチャーを作っていくことが、Qiita Team導入の要だと思います。

編集後記

キャンサースキャンは、予防医療のマーケティング分析に止まらず、実際に人々の行動変容を起こしてもらうとこまでを含めて事業の「価値」と捉えています。医療や健康という重要な事業領域のため、対象者のチェックやDMの送付など、丁寧かつ間違いがないオペレーションが求められます。

そんなキャンサースキャンの社内オペレーション潤滑油としてQiita Teamが機能できていることは、非常に光栄なことです。ぜひ今後、次なる課題として掲げられていた「情報の新陳代謝」に対する仕組み構築についても、期待したいと思います。

エンジニアの情報共有文化を支える。クラウド・ファーストな事業を進める「うるる」の事例

クラウドワーカーを活用したCGS(Crowd Generated Service)を複数展開。

今回は、クラウドソーシングサービス「シュフティ」を始め、様々な事業を展開する「うるる」に、Qiita Team活用のポイントを伺いました。

サマリー

ポイント

  • 主にエンジニアの情報共有ツールとして、社内の各事業部に所属するエンジニアが活用。
  • 技術的なメモや運用手順書、勉強会のレポートなど、事業部によって様々な情報が投稿される。

目次

  • クラウドワーカーを活用する「Crowd Generated Service」事業
  • 社内を横断する形で、エンジニアがQiita Teamを活用
  • 他の部署のナレッジがわかるのが良い
  • 新人には、新人特有の悩みや学んだことなどを書いてもらう
  • まずは、みんなが自然と書き始める文化を作るべし

今回インタビューに答えていただいた皆さま

高橋 雅哉(たかはし まさや)Masaya Takahashi
株式会社うるる
技術戦略室 室長
筒井 智也(つつい ともや)Tomoya Tsutsui
株式会社うるる
技術戦略室 エンジニア
栗原 史明(くりはら ふみあき)Fumiaki Kurihara
株式会社うるる
NJSS事業本部 プロダクト開発課 エンジニア
堂上 和那(どううえ かずな)Kazuna Doue
株式会社うるる
えんフォト事業部 開発課 リーダー

クラウドワーカーを活用する「Crowd Generated Service」事業

ーーQiita Team

まずは「CGS」という言葉ですが、初めて聞きました。

ーー高橋

もちろんそうだと思います。これは私たち うるるが作った造語ですから。

クラウドワーカーという新しい労働力を活用して、今までにない価値を提供していく事業のことを、私たちは「Crowd Generated Service」、通称CGSと呼んでいます。

ーーQiita Team

直訳すると「クラウド前提のサービス」ということですね。御社の事業内容について教えてください。

ーー高橋

今お伝えしたCGS事業として4つのインターネットサービスを提供している他、クラウドワーカーと企業のお仕事をマッチングするクラウドソーシング事業、そして弊社の創業事業であるBPO事業を主軸としています。

  • CGS事業
    • 入札情報速報サービス(NJSS):全国の官公庁・自治体・外郭団体の入札情報を一括検索・管理できる業務支援サービス
    • えんフォト:写真販売の手間を80%以上削減できる、幼稚園・保育園向けWeb写真販売システム
    • クラプリ:初期費用、月額費用が無料のWeb写真販売システム
    • KAMIMAGE:アンケートや会員情報などの膨大なマーケティング情報を短時間でデータ化するタブレットフォームシステム
  • BPO事業(うるるBPO):アウトソーシングサービスを通じてビジネスの合理化・効率化を支援
  • クラウドソーシング事業(シュフティ):クラウドワーカーと企業のお仕事マッチングサイト

ーーQiita Team

BPOが創業事業だったのですね。

ーー高橋

これまで約4,600社様からご相談いただき、トータルで25,000件を超えるプロジェクトの支援を行ってまいりました。ここが顧客ニーズや市場トレンドをつかむアンテナ役として機能し、クラウドソーシング事業でクラウドワーカーのプラットフォームを構築した上で、CGSという新しい価値を生み出す。このようなスキームで事業展開しています。

社内を横断する形で、エンジニアがQiita Teamを活用

ーーQiita Team

様々な事業を展開している御社ですが、Qiita Teamをどのような目的で活用されているのでしょうか?

ーー筒井

上場前の2016年2月に導入しまして、現在は主にエンジニアの情報共有ツールとして活用されています。およそ60名強が使っています。

ーーQiita Team

どのような背景からQiita Team活用に至ったのでしょうか?

ーー筒井

今でこそ弊社の組織は事業部制になっているのですが、もともとは、エンジニアは一つの開発部隊でした。

当時は別のプロジェクト管理ツールで社内wikiを管理していたのですが、それをリプレイスするタイミングで別ソリューションを探していました。その中で、多くのエンジニアにとってはQiitaで記事を書くのが一般的だったので、そのままQiita Teamもいいのではとなり、選定に至りました。

その後2017年6月に事業部制に移行したのですが、Qiita Teamはそのままエンジニア組織を横断して使われています。

ーーQiita Team

システム刷新が一つの契機だったということですね。

ーー筒井

あとは、人が増えたということも大きいです。

一つの開発部隊だった頃は全部で十数人程度でしたが、事業部制になってからは一気に増えて、今では一事業部だけでそれくらいの規模になっています。ちなみに現在はさらにスピードが加速していて、一年前と比べて倍近く増えていると思います。

他の部署のナレッジがわかるのが良い

ーーQiita Team

エンジニアの情報共有ツールとありましたが、具体的にはどのような内容のものが多いのでしょうか?

ーー栗原

技術的なメモや運用手順書、勉強会のレポートなど様々ですね。私自身は、入札情報速報サービス(以下、NJSS)の開発を担当しているのですが、新入社員向けのオンボーディング資料などもあげたりしています。

ーーQiita Team

なるほど。実際に使われてみて、感想や効果などはいかがでしょうか?

ーー栗原

先ほど筒井が申し上げた通り、Qiita Teamはエンジニアを横断して使われているので、他の部署のナレッジがわかるのが良いと感じています。

例えばGoogle Workspace(旧:G Suite)の議事録だと、ディレクトリをほっていかないと必要な情報にたどり着けません。一方でQiita Teamだと、トップ画面の新着ですぐに確認できるので、思わぬ形で必要な情報に触れることができるわけです。

この前も、NJSSでAWS CodeBuildを使おうと思っていたら、別事業であるシュフティ事業部がすでに導入を進めていて関連記事をQiita Teamにあげていたので、非常に参考になりました。

ーー堂上

私が所属するえんフォト事業部では、環境構築の手順やフロントエンドのコーディング方針なんかも、Qiita Teamで管理されています。

もともとはGitHubのREADME.mdに構築していましたが、Qiitaの方がより気軽だなと率直に思っています。

ーー筒井

以前であれば、何か情報を見つけようとした時にはSlackの投稿やプロジェクト管理ツールを探し回らないといけませんでしたが、現在はそんなことも無くなっています。

新人には、新人特有の悩みや学んだことなどを書いてもらう

ーーQiita Team

皆さんは、どれくらいの頻度でQiita Teamに記事を書かれているのでしょうか?

ーー栗原

私は多いときで月に5〜6本ですね。プロジェクトの立ち上げ期や環境構築期など、時期によって変動すると思います。

ーー堂上

私は、実は最近は全然書けていないですね。新卒の頃は日報的に書いていた時期もありましたが。事業部によって使い方は違うでしょうし、さらに人によって頻度はバラバラだと思います。

ーーQiita Team

新人の方だと、自分の文章を全社的に公開するのってなかなかハードルが高いと思うのですが、その辺りはどうされているのでしょうか?

ーー栗原

新人については、新人特有の悩みや大変なこと、それを経て学んだことなどを書いてもらうようにしています。先月も2つもらいましたね。

ーーQiita Team

プロジェクト関連のドキュメントから新人対応まで、事業部によって使われ方が様々ですね。

ーー高橋

導入ツールやその運用方法については事業部ごとに決めていける環境をつくる、という方針を、会社としてはこれから検討を進めようとしています。冒頭にお伝えしました通り、各事業部でカラーが全然違うので、統一化よりもそちらの方が適切なケースもあるだろうと考えています。

ーーQiita Team

なるほど。一般的には標準化するのがスタンダードな中で、ユニークな方針だと感じます。今後に向けて、Qiita Teamに求める機能などはありますか?

ーー高橋

Qiita Teamがよく使われるようになってきたのと並行して、より情報が雑多になっていき、古いままの情報が残っていることが課題になってきています。

またセキュリティについても、Qiita Teamはクローズドな環境なのですが、逆にいうとそれ以上の制限はかけていないので、他事業部の記事も普通に見ることができます。先ほど栗原が申し上げた通り、これにはメリットがある反面、環境構築情報などが見れてしまうのはリスクでもあるので、ここについて何らかの仕組みが必要かなと思います。変にルールで縛ると、エンジニアにとっては自由度が減って使われなくなるリスクがありますから。

まずは、みんなが自然と書き始める文化を作るべし

ーーQiita Team

ありがとうございます。最後に、同じような課題を抱えている方や、Qiita Teamの導入を考えている方へ運用のコツやポイントなど、アドバイスをお願いします!

ーー栗原

他と比べると、Markdownですぐに投稿でき、ドキュメント編集の敷居が低く、記事の検索が楽というメリットがあるツールだと感じます。まずは「ドキュメント化して残そう」という簡単な入り口で良いと思うので、限定した範囲で導入していき、残せる手段が確立したら、次のステップとしてさらなる有効活用を模索するという、段階で導入していったら良いと思います。

ーー筒井

私は事業部ではなく管理側をやっているのですが、Qiita Teamでは色々なことができるので、戦略を立てる上でも考えやすいツールだと思います。

ーー堂上

透明性がいいなと思っています。他部署が何をやっているのか、外からだとなかなか分かりにくいので、ワークスペースとして共有できるのは助かります。

ーー高橋

導入したばかりや触り始めたばかりのユーザーに対しては、いかに「書く」というハードルを下げるかがポイントだと思います。

自由に書いてもいいよといっても、みんななかなか書かない。でも、記事が集まると、みんな自然と書き始める。

そういった文化を作ることが、Qiita Teamをうまく使いこなすコツだと思います。

まとめ

自治体から幼稚園・保育園まで、一見バラバラに見える事業領域ですが、「クラウド・ファースト」という観点で眺めてみると、CGS・BPO・クラウドソーシングと、いい感じで循環する事業設計がなされていることがわかります。

そして、その循環を支える情報共有ツールとしてQiita Teamを活かして頂いていることを、非常に嬉しく思います。

働き方や価値観の多様化がますます進んでいく時代だからこそ、早い段階からクラウド人材の活用に着目してきたうるるさんから、ますます目が離せません!