スムーズな導入のために140投稿を用意。情報共有を活性化するための取り組みとは

不動産業に特化したクラウドサービスを提供する株式会社いい生活さんでは、Qiita Teamを導入したことで、「社内コミュニケーションが円滑になった」、「投稿が活性化した」といった効果を得られているそうです。そこで、今回は導入に至るまでの経緯から、実際の効果、定着させる運用のコツなどについてお伺いしました。

・会社概要:https://www.e-seikatsu.info

インタビューいただいたみなさま

糸山雄貴 (いとやま・ゆうき)Yuuki Itoyama
株式会社いい生活 ウェブ・ソリューション開発グループ
イノベーティブアプリ開発部部長
北村真悠(きたむら・まゆ)Mayu Kitamura
株式会社いい生活 ウェブ・ソリューション開発グループ
コンシューマアプリ開発部
平尾元紀(ひらお・もとき)Motoki Hirao
株式会社いい生活 ウェブ・ソリューション開発グループ
サービスプラットフォーム開発部

新入社員はまずQiita Teamで自己紹介

ーーQiita Team

早速ですが、Qiita Teamの利用状況をお聞かせいただけますでしょうか。

ーー北村

利用人数が82名。記事数が1500記事程度ですね。

※:2018年12月取材時の数字です。

ーーQiita Team

普段はどういう目的で利用されることが多いのでしょうか?

ーー北村

記事としては、業務でつまずいた点の報告が多いですね。そのほかには会社でイベントに出展したときのレポート記事、プロジェクトのKPTなどが投稿されています。

ーーQiita Team

いい生活さんでは、エンジニアにご利用いただいているようですが、記事はエンジニアリングや技術に限らず、幅広く投稿されているような感じですか?

ーー糸山

技術的な内容の記事が多いですね。

ーー平尾

でもインターン生とご飯に行く時のランチマップなんかも投稿されてますよね。

ーー北村

ありますね。ちょっと前には飲み会の会場リストを私も作りました。

ーー糸山

そういうカジュアルな記事も割合としては少ないですが投稿されています。記事作成において決まったルールは設けていません

記事作成において決まったルールは設けていません (糸山氏)
ーー平尾

最近では「社内アドベントカレンダー」をQiita Team上でやりましたね。今年1年の振り返りをしつつ、学んだことをみんなで共有しました。

※アドベントカレンダー:クリスマスまでの期間を数えるカレンダーの習慣にならい、インターネット上において定められたテーマに従い参加者が持ち回りで12/1~25日の間、記事を投稿する企画のこと。いい生活では営業日のみという縛りで行いました。

ーー糸山

それで普段書かないのに記事を書いてくれる1年目の子とかがいたりとかして。

ーーQiita Team

それは他社さんにも参考になる使い方でいいですね。ご利用いただいている会社さんでは自己紹介の記事投稿も多いのですが、いい生活さんではいかがですか?

ーー北村

ありますね。新入社員が入社したら、最初は自己紹介の記事を書いてもらっています。まずはQiita Teamを触ることから始まります

ーー北村

環境設定などの簡単な設定内容の説明、共有にもQiita Teamを活用しています。あらかじめ手順書をQiita Teamに書いて、「Qiitaに記事が上がっているから見ておいて」と言えば済みます。画像も貼れるのので重宝してます。

ーー糸山

プロジェクトが終わったとか、人が辞めるとか、もろもろのタイミングで「Qiita Teamの記事を読んでおいてね」みたいなのはありますね。

ーー糸山

他には以前に登壇したイベントで自分が話した内容を検索する時もありますね。毎年の定例イベントの内容を思い出すためにQiita Teamを見たり。

ーー平尾

去年スポンサーをしたイベントの雰囲気を知るために、まずQiita Teamで調べて予習したりといった使い方もあります。

社内コミュニケーションやWikiによる情報共有に課題がありQiita Teamを導入

ーーQiita Team

Qiita Team導入にいたったのはどういった経緯があったのでしょうか。

ーー糸山

導入前までは、Wikiを使って技術的な情報を共有していたんですが、検索性が悪かったり、書く人が偏ってしまうという課題がありました。結果として社内で使ってる技術を共有するという文化も定着しませんでした。

また、社内全体でいまひとつコミュニケーションを取れていなかったのも課題でした。Qiita Teamの導入前にはエンジニア同士が「この人、何の仕事をやっているんだっけ?」という状況がありました。

こうした課題を解消するためにQiita Teamの導入を決めたんです。Qiita Teamではコメントでやり取りができるので、そこから話が広がっていくのも良いかなと思いました。

ーー平尾

私は前職でBacklogに社内横断のプロジェクトを立てて、技術Tips等のノウハウをWikiに書く仕組みがあったのですが、情報共有が思ったほどにはスムーズではありませんでした。

更新する人はわずかでリアクションも少なかった印象があります。

ーーQiita Team

なるほど。ちなみに、他に検討されていたサービスと比較した結果、Qiita Teamを導入した理由は決め手はどこにあったんでしょうか?

ーー北村

投稿の敷居が低いのとタイムライン形式で流れていくところですね。Wikiを利用していていると、ディレクトリ構造でカテゴライズするので、文章を投稿するときにどこに置けばいいか分からなくなる問題がありました。

導入の決め手は投稿の敷居が低さとタイムライン形式(北村氏)
ーー糸山

変に構造化しすぎると探しづらかったりしますし、検索性が高いとも言えません。

ーー平尾

更新されたことにも気づかないケースが多くて。そういった面でQiita Teamはリアクションも分かりやすいですよね。

ーー糸山

Wikiでも更新されたら通知は受けるようにはしていましたが、結局、それほど見ませんでしたね。しかも部署ごとにWikiが立ち上がったので、どこにどういった情報が投稿されているのか把握できませんでした。

ーーQiita Team

ということは、Wikiの乱立で分断されてしまった情報がQiita Teamで統合された部分もあるんでしょうか。

ーー糸山

そうですね。それも導入のメリットですね。

「投稿内容は自由/投稿を強制しない」のが導入ポイント

ーーQiita Team

Qiita Teamの導入時における工夫があったらお聞かせいただきたいです。

ーー北村

投稿しやすくするために「投稿内容について制限を設けず、技術的な記事以外も投稿できるようにしている」、やっつけで書かれた中身のない記事が投稿されないために「記事の投稿を強制しない」ことですね。とはいえ導入当初は、リード役として選抜されたメンバーに限りノルマが課されていました。

ーー糸山

Qiita Teamを導入してある程度定着するまでは、チームを組んで記事を書こうね、みたいな施策はやっていました。

ーーQiita Team

確かにQiita Teamではテンプレートも用意されているとはいえ、実際に書かれた記事の見本がないとどんな記事を書いていいかイメージしにくいところもありますよね。

ーーQiita Team

そういう意味では、上手く導入から定着までリードされたんですね。

ーー糸山

そうですね。スタート時点での記事数が結構多かったんですよ。無料トライアル期間で新規の記事が140投稿あったんです。

ーーQiita Team

それはすごいですね!トライアル中に記事数が3桁いく会社さんはほぼありません。

記事を140投稿用意して導入から力をいれたとのこと

コミュニケーションは想定以上に良好に。Wikiと比べて書きやすく安定している安心感

ーーQiita Team

導入してみての効果についてはどのようにお考えですか?

ーー北村

情報共有が気軽にできるようになって、その点はとても良かったです。導入した効果を感じている人が多いですね。

ーー糸山

コミュニケーションを取りやすくなったのが1番大きいと思います。社内でもお互いに何をやっているのか分からないケースがあるので、それが解消されるのは十分メリットになります。カジュアルにリアクションするだけで記事を読んでいることが伝えられるというのもいいですね。

ーー平尾

Qiita Teamを使うようになって、確かにコミュニケーションしやすくなったのは間違いなくて、想定以上という気はします。大きいのは絵文字が使えることですね。気軽に「見たよ」とか「いいね」など気持ちを伝えられるのは便利ですよね。おかげでちょっとしたtipsもWikiより共有しやすくなりました。

それからWikiと違って更新がしやすい、安定しているっていう点にもメリットを感じています。以前は自社サーバーで管理していたのですが、それを外部に任せる安心感を得られました。

サーバーを外部に任せられること点に安心感があると語る平尾氏
ーー北村

普段、接点のない部署から、書いた記事に対してコメントがあったりもしますよね。

ーー糸山

Qiita Teamの記事をきっかけに、他の部署で使ってるツールをこっちの部でも使ってみようという動きもありました。

ーー北村

Qiita Teamは社外からもアクセスできるようにしているんですが、勉強会に参加してそのレポートを会場にいながらQiita Teamに投稿することができるのも便利ですね。

ーーQiita Team

セキュリティの厳しい会社さんだと社内からしか更新できないケースもあるんですけど、Qiita Teamのコンセプト自体がオープンにやろうという考え方なので、どこからでも更新しやすい、結果として働きやすくなるというのはあると思います。

「投稿に『いいね』する/CTOがリマインドする」などチームを活性化させるポイントとは

ーーQiita Team

実際に導入・運用してみて「上手く活用するコツ・ポイント」などがあればお聞かせいただけますでしょうか。

ーー北村

1つ目は、記事が投稿されたら誰かしらがいいねをつけること。2つ目はCTOからのリマインドですね。しばらく書いてないとCTOから直接声かけがありますし、CTOがSlackにリマインドを仕込んでいることもあります。もちろん強制ではないので判断は個々人に任されています。

ーー糸山

SlackにQiita Teamの変更履歴や新規投稿の通知がされるので、結構見る機会がありますね。

ちなみに私の部では、毎月2回記事を書くための「もくもく会」を開催しています。新しいことをやっている部署なので、使ってる技術をもっと公開していきたいと思っていて、記事を月に1人1本は出そうっていう目標を立てています。

ーーQiita Team

いいねの話やCTOのようなマネージャー層がリマインドをするっていうのは、Qiita Teamの投稿が盛り上がっている会社さんでよく聞きますね。

ーー北村

とにかくスタートダッシュで誰かがリードして記事を書くのはポイントですね。

ーー平尾

ちょっとしたことでもいいので、どんどん投稿・更新していくことが大事だと思います。ちょっとした小話とかインターン生との思い出とか書きやすい内容から投稿していく。ささいな話題って気に留めずに忘れてしまいがちなのですが、ストックされてると後々で誰かの役に立つかもしれません。

ーーQiita Team

あとはQiita Teamは社内のスタッフしか読めないので、何を書いても安心感ですよね。

ーーQiita Team

Qiita Team上でコミュニケーションを増やすための施策などあったら教えてください。

ーー北村

Slackの連携とSlackの絵文字の逆輸入でしょうか。

ーーQiita Team

絵文字スタンプが使えるので、ユニークな絵文字がどんどん増えていきがちですね。

ーー糸山

当社では人の顔文字が増えてますね。CTOの顔とか(笑)。

ーー北村

絵文字をきっかけにいつの間にかリアクションをすることが当たり前になっていますね。

ーーQiita Team

本日はどうもありがとうございました。

<構成 ライター 飯田 萌、編集 佐伯 幸治 >

情報共有・発信する組織への近道は社内文化にあり

前編から引き続き、フィードフォースさんからQiita Teamの活用についてお話を伺いました。

ーーQiita Team

ここまで日報のご利用を中心に伺ってきましたが、日報以外の部分で、Qiita Team導入の成果といった部分を教えていただけますか。

ーー渡邉

私や金井のように人事や広報をやってると、単純に仕事が進みやすいというのはあると思います。社員が増えてきて全員と直接、毎日話すことはできないのですが、今、会社で何が起きてるのかは、人事と広報の仕事にとってとても大切で把握しておきたいのです。

そういう時に、Qiita Teamを見れば、なんとなく今こういうことが起きてるんだな、とか、この人が忙しいんだな、といった状況が分かります。

ーーQiita Team

人事や広報の方々のQiita Teamの使い方としてはどういったものがありますか。

ーー渡邉

中途採用でチームの営業が欲しいとなった時、人事が採用活動することになりますよね。そのタイミングで営業のマネージャーが日報で「チームの方針がこのように変わりました」と書いてるのを見たりします。方針が変わったということは、求める人材はこう変わるんじゃないかみたいな採用指針をすばやく軌道修正できるといったことがしやすくなりました。

他にも、このチームはすごく忙しいといった状態が見られるようでしたら、このチームは人が必要かも、みたいなことに気づけたりします。

ーーQiita Team

すごく具体的ですね。広報面だといかがですか。

ーー金井

広報の私は主にプロダクトのプレスリリースに毎日向き合っています。

現在のフィードフォースは、5つプロダクトがあって、それぞれに日々いろいろなプレスリリースのやり取りをしています。

Slackだけ、メールだけだとなかなか追いきれないこともありますが、それをQiita Teamというツールでまとめてみると、非常に助かります。

サービス毎、職種毎にそれぞれに週次での定例議事録があるので、細かい新着情報などが把握しやすいです。また進捗確認や、この時の経緯ってこうだったんだなといった情報がキャッチアップしやすく、コミュニケーションがスムーズになるという効果を感じています。

ーーQiita Team

広報サイドのご利用では、プロダクトの状況や案件の進捗の可視化がメリットなんですね。

ーー金井

そうですね。本当に見やすいので情報の収集源になっています。優先順位もつけやすくなったり、例えばマーケターさんとのやり取りで、優先順位を把握した上でコミュニケーションが取れるっていうのはすごく仕事が進みやすいです。

プロダクトの進捗が可視化され優先順位がつけやすくなる
ーー渡邉

情報を手に入れたいと思う人にとって、情報が公開されてるっていうのは本当にありがたいことだなと思います。

ーー金井

そうですね。過去の記事も貴重な情報なのでめちゃくちゃ重宝しています。

まずは人に聞く前にいったん検索して、その情報をインプットした上で質問するっていうフローがいいですね。

ーーQiita Team

「これどうやってやりますか?」という内容を「それはQiita Teamの記事を見てください」という運用はよく聞きますね。

現在は、Qiita Teamにいろいろな情報が集約されているイメージでしょうか。

ーー渡邉

はい。以前は社内wikiがありましたが、それもほぼQiita Teamに移管しました。現在はストック情報はQiita Teamにほぼ集約されています。

マニュアルはちょっとしたチェックボックスを活用

ーーQiita Team

Qiita Teamをご利用いただいているなかで、ドキュメント自体をリッチにして生産性を上げるような取り組みはされていますか?マークダウンには多様な表現、例えばチェックボックスなどが用意されていますが。

ーー渡邉

チェックボックスを利用したワークシート的な使い方で言うと入社準備ですね。

関係者がいっぱいいるので、この人の机用意しました、椅子用意しました、パソコン用意しました、みたいな「〇〇さん入社受け入れ記事」がQiita Teamに投稿されます。チェックボックスを入れて、Qiita Teamをもとに関係者がそれぞれ確認していくというフローになっています。

ーー松原

イベントチームでもチェックシートに使っています。例えば歓迎会とか、納会とかあるときに、ごはんの用意、お店決めなど、やることを書き出してチェックしていくというイメージです。

また、担当者は視覚的に分かるように本人のアイコンで付けておきます。タスクの完了後にチェックしてもらってます。

リーダー担当の列にアイコンが表示されていますね。
ーー渡邉

チームを横断する内容はQiita Teamで共有するのが便利ですね。同じチーム内でやるなら口頭だけですんじゃうこともありますが。

プロジェクト機能を情報の集約点として利用

ーーQiita Team

プロジェクト機能(※)はどのように利用されていますか。

※プロジェクト機能:タイムラインで流れないで欲しい記事をアクセスしやすい場所に常に掲載しておける機能です。

ーー渡邉

各チームごとでプロジェクトを作ることもありますね。会社全体でいうと、目次を作ってて、右下のTOCがフィードフォースのあらゆることの目次になるようにしています。

会社全体のあらゆることが目次として表示されるようにしている


会社のことで分からないことがあったらこのプロジェクトを見ることにしています。

さらに福利厚生についてっていうプロジェクトに飛んで、福利厚生についてのリンクはここになるっていう。

実際にご利用されている福利厚生のプロジェクトページを共有いただきました

なので、新しく入社した方には「何か分からないことがあったらまずここ見てね」っていうアナウンスをしています。

ーーQiita Team

社内Wikiのように重要な情報の集約点として目次を作っていただいているのですね。プロジェクト機能の上手な使い方だと思います。

社内の文化が情報共有を後押しする

ーーQiita Team

ビジネスサイドの皆さまによるご利用についてお話をいただきました。Qiita Teamの使い方としてもかなりうまく使っていただいてるなという印象です。

最後に何かQiita Teamのことなど、お伝えしたこととがあったらお聞かせいただきたいです。

ーー渡邉

前田の「マークダウンの書き方を教えてもらいながら、Qiita Teamを使うようになった」という事例もありますので、構えることなく実践してみるのがいいのではないでしょうか。

よく「Qiita TeamとSlackをエンジニアは使ってるけどビジネスサイドはあまり使わないね」みたいな話を聞くことがあります。ですが弊社のようにビジネスサイドでも積極的に利用できる会社はあると思います。

ーーQiita Team

おっしゃるとおりですね。営業さんが自然に使ってますっていうケース点ではすごくいいロールモデルになっていただけそうです。

ーー渡邉

社内だとそれが当たり前なので、わざわざ口に出したりしないんですけど、こうして話をしてみると、弊社の情報共有・情報発信を後押しする文化がよいのかなと思います。

情報共有・情報発信を後押しする文化があるとのお話。
みなさん雰囲気がとても良い印象を受けました。
ーーQiita Team

そうですね。文化がQiita Teamとマッチしていると感じました。フィードフォースさんの文化を踏まえたQiita Teamの使い方がいろいろな方に参考になると思います。

本日はお忙しい中、ありがとうございました。

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素晴らしいお話をいただきましたフィードフォースさんの働き方や働く上での工夫などについては、「work plus ~これからの「働く」が豊かになるメディア~」よりご覧いただくことができます。

情報共有・情報発信に確かな実感。日報投稿率7割の秘訣とは

かねてから日報やマニュアル、レポートなどさまざまな形でQiita Teamを上手に活用されていると伺っていた株式会社フィードフォースさんを取材させていただきました。

今回は前後編に分けて、前編では情報共有をしやすい雰囲気や日報の成果について、後編ではQiita Teamの活用についてお話をまとめました。

お話を伺ったのは、人事、広報、営業といったビジネスサイドの方々です。

本取材記事からエンジニアにとどまらないQiita Teamご活用、生産性向上のヒントをつかんでいただければと思います。

インタビューいただいた皆さま

渡邉康晴(なべはる)Yasuharu Watanabe
株式会社 フィードフォース 人事部マネージャー
金井花織(かない・かおり)Kaori Kanai
株式会社 フィードフォース マーケティングチーム広報担当
前田 遥(まえだ・はるか)Haruka Maeda
株式会社 フィードフォース dfplus.ioチーム インサイドセールス

全社員でQiita Teamを利用

ーーQiita Team

まずはQiita Teamのこれまでのご利用状況についてお聞かせいただけますか。

ーー渡邉

現在、アルバイトを含めて全社員が使ってます。

2014年4月から利用を開始しました。当時からエンジニアに限らず、ビジネスサイドの社員も分け隔てなく当たり前に使っていました。投稿内容は日報が多かったと記憶しています。

もともとフィードフォースには、「情報共有や情報発信はいいことだよね」という共通の認識が文化としてあったんです。エンジニアはもちろんですが、ビジネスサイドのメンバーにも、情報共有や情報発信は歓迎されていて、みんなQiita Teamを自然と利用していました。

Qiita Teamに限らずSlackのようなチャットツールも当時から導入されていましたし、ビジネスサイドのメンバーもチャットツールを利用しています。

「フィードフォースの文化として情報共有と発信によいイメージがある」と語る渡邉氏

情報共有・発信する文化が浸透したプロセスとは

ーーQiita Team

「情報共有を推奨する文化」が根付いているのは素晴らしいですね。さまざまなツールと一緒にQiita Teamをご利用いただいているということですが、フィードフォースさんでは、情報共有を積極的に行うための社員への意識付けのような施策や取り組みはされたのでしょうか。

ーー渡邉

実はQiita Teamを使おうみたいな工夫はさほどしていなくて。入社してこれをやってくれということもなく自然にという感じです。

前田さんは2017年に入社していますが、Qiita Teamについてはどうでしたか。

ーー松原

みなさん日報以外にも、情報発信の場だったり、フラットに情報共有できる場という感じで自然に使っていたので、私もそれが普通なんだなと受け入れていました。

ーーQiita Team

周りのみなさんが使われている土壌があり、馴染んだということですね。とはいえ、Qiita Teamの書き方や使い方について戸惑ったことなどもあったかと思うんですが。

ーー松原

最初は、「まるぽち」(箇条書きのリスト)はどうやってつけるんだろうっていうところからでしたね(笑)。

マークダウンを先輩に教えてもらいながら日報を書いていました。日報は毎日書くので、やっていくうちにすぐに慣れて使えるようになりました

「マークダウンは先輩に教えてもらいながらすぐ慣れて使えるようになりました」(前田氏)
ーー渡邉

自分も今、過去の日報を見たら、最初の1カ月くらいはマークダウン使ってなかったですね。昔は誰も教えてくれなかったのかもしれません(笑)。

一同笑い

使えるポエム!?会社の改善アイデアが投稿に

ーーQiita Team

Qiita Teamでは日報をメインにご利用されているということですが、日報以外の使い方があれば教えてください。

ーー渡邉

マニュアルや手順書、共有すべきものの記録、ミーティングの議事録を投稿しています。「○○をしました」というレポート系のドキュメントも共有されることがありますね。

ーーQiita Team

一般的にエンジニアさんは、Qiitaやブログにイベントレポートの投稿をするというのはよくあることだと思います。それと同じような感じで、ビジネスサイドの方もQiita Teamへレポートを投稿されているのでしょうか。

ーー渡邉

エンジニアもビジネスサイドのスタッフも両方ありますね。

セミナーに参加してきた感想レポートもありますし、ちょっと想定しないことに遭遇したら、インシデント時の対応レポートを投稿するというケースもあります。あとはいわゆるポエム系ですね。

ーーQiita Team

おお。ポエム系の投稿というとどういったものがありますか?

ーー松原

「こんなこと考えてるけどどうかな」という投稿は結構ありますね。

以前デパートに化粧品を買いに行った際に、化粧品営業の方にいろいろと接客された内容を「営業を受けてきた話」というタイトルにしてQiita Teamに投稿したことがあります。

私は普段は営業担当として接客する立場なのですが、接客される立場で良いと感じた点/良くないと感じた点などを比較したんです。

ーーQiita Team

営業する側が営業される側になってその体験を投稿するというのは、新しい発見などもありそうですごく面白いですね。

そのようなレポートやアイデアがQiita Teamへ投稿されている中で、実際に何か施策が始まったということはありますか。

ーー渡邉

今ちょっとポエムタグを見てみました。

「総合職を改善するチームを作りたい」といったポエムが投稿されていて、いいねがいっぱいついて、賛同したメンバーが集まり実際にやっていくぞという話になりました。

この記事のために共有いただいた、実際のQiita Teamのページです。
いいねとコメントがたくさんついて、実際に会社の業務改善につながったとのこと。

この記事がきっかけで、総合職を改善する会を開催するようになりました。この投稿をしたのは新入社員のメンバーで、やるぜと言ってるのも若いメンバーです。 Qiita Teamからのボトムアップで会社の業務が改善されていった例だと思います。

ーーQiita Team

エンジニアだけでなく、総合職であるビジネスサイドの方によるQiita Teamの投稿から、業務フローに変化が起こるというのは、会社にとっては嬉しいできごとになりますね。

ーー渡邉

はい。このケースはボトムアップなのが素晴らしいと思っています。上から指示をしているわけじゃないですからね。

感覚的にはQiita Teamはすでに日常の中にあるので、Qiita Teamをこうやってうまく使おうという感覚はあまりなくて。新しいことをやろうと思ったときは、当たり前にQiita Teamで共有するという感じになっています。

日報投稿率7割、日報が書かれる秘訣とは

ーーQiita Team

日報の運用という視点では、工夫されていることはありますか。

ーー渡邉

日報を書くのも読むのも推奨ではあるものの、強制ではないというのがポイントかもしれません。「うちのチームは日報を書くぞ!」というチームはありますが、会社として必ず書いてくれという話にはなっていません。

書くのも読むのも必須じゃないので、書いてる人もいれば書かない人もいますし、みんなの日報を読んでる人もいれば、読んでない人もいるスタイルです。

日報タグはつけていますが、それ以外は基本的にルールはありません。「会社として日報は必須じゃない」というのが大きな特長だと思います。

ーーQiita Team

日報を必須にしないとなりますと、日報そのものがなくなってしまいそうですが、実際にどれくらい日報は書かれているのか教えていただけますか。

ーー渡邉

調べたらですね。45~50人くらいが日報を書いてたので、70パーセントくらいは日報を書いているみたいです。

強制はせずに7割のメンバーが日報を投稿
ーーQiita Team

7割の投稿率はすごい数字ですね。

日報が必須ではない条件ではなかなか見られない数字ではないでしょうか。日報の運用では、全員書くか、日報を必須にしないかの2パターンがありますが、後者では一般的に日報の投稿率が課題になりがちです。

組織に日報がどんどん好きになる雰囲気がある

ーーQiita Team

フィードフォースさんが運用していく中で、日報の投稿率が高くなると感じているポイントは何かあれば教えていただきたいです。

ーー松原

情報発信はフィードフォースで推奨してるんですけど、それがエンジニア/ビジネスサイドといった職種の違いや新入社員/若手/中堅など年次の違いを意識することなく、気軽かつ簡単にQiita Teamで情報共有できるのがポイントなのではないでしょうか。

ミーティング中にちょっと思ったことを、その場で発言するとなると勇気がいるというか、構えちゃうところがありますけど、Qiita Teamの日報ではそういった「見てほしいな、気づいてほしいな」っていう内容をさらっと書いていけます。「これを書くとよくないかもしれない」といった心配もなく、毎日Qiita Teamという場で残して書けるっていうのがいいのかなって思っています。

ーーQiita Team

確かにミーティングでは言えないけれど、日報だと言えるというのはありますね。

ーー松原

自分が新入社員だった時に、情報発信に苦手意識があったんですね。自分の意見に自信がなかったりとか、言っていいのかな、みたいな感じで割と不安でした。

フィードフォースとしては、先輩をはじめとしてどんどん発言したほうが良いよ、という雰囲気がありましたが、ミーティングで手を挙げるのはハードルを感じていました。

そんなときに、先ほどの接客された話をQiita Teamに投稿してみたんです。そうしたら「あの記事すごい良かったよ!」みたいなコメントをたくさんいただきました。営業のマネージャーだけでなく、エンジニアさんからもあれすごい良いねと、Qiita Teamのコメントでも、口頭でのリアルなコミュニケーションでも反応をもらえて驚きました。

ーーQiita Team

Qiita Teamのコメントだけにとどまらず、実際に直接コメントもらうというのは嬉しいですね。

ーー松原

Qiita Teamの投稿にいただいたコメントが自分の中での変化のきっかけになりました。積極的に情報発信したほうがいいという姿勢ができたというか、Qiita Teamを使うと気軽に構えずに発信できるという後押しも感じました。

Qiita Teamに日報やポエムみたいな形で情報発信を積極的にできるようになり、苦手意識からむしろ得意になったくらいです。

ーーQiita Team

情報共有・情報発信をするべきとは言われていますし、エンジニアの方々はQiitaやブログ、Twitterで情報共有・情報発信する人って多いですよね。一方で、ビジネスサイドの方はあまり情報共有や情報発信をする土壌がないのかなと感じていました。

Qiita Teamが情報共有・情報発信で一歩踏み出していただけるようなきっかけづくりになったなら嬉しいです。一つの効果としても、会社組織としてはとてもポジティブなできごとですね。

コミュニケーションが活性化するきっかけはコメントといいね?

ーーQiita Team

Qiita Teamに日報を投稿をされていると、日報がコミュニケーションの活性化につながっていると感じられるようになりませんか。

ーー渡邉

割とみんなコメントから拾ってくれたりするのが嬉しいです。

ーー松原

そうですね。他プロダクトのメンバーやエンジニア、代表からもコメントが普通に付くのは驚きました。

ーー渡邉

フィードフォース代表の塚田からはほとんど毎回いいね?がつきます。おそらくQiita Teamの全記事を見ていますね。塚田自身は週報で週に1回書いてます。

ーーQiita Team

おお。そうなんですね。Qiita Teamでも投稿を見たら何か絶対リアクションするという使い方をお勧めしています。少しでも反応がもらえるともっと投稿したくなりますし、コミュニケーションの活性化につながると考えています。

投稿には代表から必ずいいね?が必ずつくとのこと
ーー渡邉

特に新入社員メンバーがまだ組織になれていなかったりするフェーズで、違うチームのメンバーからQiita Teamでアドバイスのコメントをもらえたりするのはいいですね。

ーーQiita Team

オンラインツールのほうが、気兼ねなくコミュニケーションできるというケースもありますよね。

ーー渡邉

実をいうとQiita Teamを使っていて昔よりも日報を書くのが好きになったんですよ。書くとリアクションがあるし、リアクションもポジティブな指摘で、内容の良し悪しにかかわらずいいね?されます。心理的安全性のように許容される雰囲気があるのが大事だと思っています。

例えば、今日体調がよくなくて作業が進みませんでしたという日報があるとします、そこで、給料をもらっているプロとしてどうなんですかみたいな正論で返してしまうと、そこでコミュニケーションが止まってしまいますよね。

フィードフォースの場合は、「体調悪い日もあるのでお大事に?」、「フォローしますよ」とか気遣ってくれるメンバーがいます。何か特別な工夫をしてるわけではないのですけど、メンバーが前向きな雰囲気になってるのは大事だと感じています。

ーーQiita Team

フィードフォースさんの情報共有・情報発信をポジティブにとらえる文化がQiita Team上のコミュニケーションにも表れていて、気軽に投稿したりコメントするような結果につながっているのですね。

後編へ続きます。

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素晴らしいお話をいただきましたフィードフォースさんの働き方や働く上での工夫などについては、「work plus ~これからの「働く」が豊かになるメディア~」よりご覧いただくことができます。

浸透しないWikiからQiita Teamへ乗り換え。4000記事が投稿される日常ツールに

スマートフォン向けゲームアプリとWEBサービス事業を展開するクローバーラボ株式会社さんでは、Qiita Teamを社内コミュニケーションと情報蓄積に活用されています。なぜQiita Teamを導入するにいたったのか、その経緯と決め手、Slackとの使い分け、Qiita Teamの活用術などについてお話を伺いました。

会社概要:https://cloverlab.jp/

インタビューいただいた皆さま

石原純也(いしはら・じゅんや)Junya Ishihara
クローバーラボ株式会社 グラフィックデザイン部 部長
土橋花梨(どばし・かりん)Karin Dobashi
クローバーラボ株式会社 経営企画室 採用広報

導入前の課題-情報の共有・蓄積に最適なサービスを求めて

ーーQiita Team

まずはQiita Teamを導入するに至った経緯について教えてください。

ーー石原

技術情報の共有や蓄積のために社内Wikiを使っていたのですが、「書きづらくてなかなか浸透しない」という声が上がったのがきっかけです。

また、議事録やプロジェクトのレポートなどをそれぞれ別のフォーマットで残していたので、それらを整理する目的もあって新たなサービスを導入することになりました。いくつかあった候補の中から試用しながら精査し、結果的にSlackとQiita Teamを目的に応じて使い分ける形になりました。

ーーQiita Team

Slackとの使い分けというのは具体的にどういったものですか?

ーー石原

Slackはプロジェクト毎の情報共有を中心に、Qiita Teamはその他のあらゆる情報共有に使っています。

Qiita Teamはあらゆる情報共有に使っています
ーー土橋

この選択が当社ではうまくいっています。すでに5年が経っており、Qiita Teamには現在約4,000記事がアップされています。今でも毎日1本は投稿があり、活発に使われていますよ。

ーーQiita Team

いくつかの候補を試された中で、結果的にQiita Teamを選択されたポイントはどこになりますか。

ーー石原

情報の蓄積という点では、意外とDM機能のないことがよかったのかなと思います。情報を記事化して保存・共有する場所という意味では、個人同士のDMのやり取りはまったく必要ありません。

他のサービスでは社内SNS色の強いものが多く、情報共有や蓄積というよりただのチャットツールになってしまい「これは違う」となったんです。

Qiita Teamは記事に特化したサービスなので、個別にDMでやり取りする必要はないですよね。そこを割り切っているのは結構すごいサービスだなと評価しています。情報が飛び交って流れていくSlackとの使い分けも明確にできていますしね。

ーーQiita Team

そうやって保存した記事を遡って読まれることはありますか? 自分が3年前にしたことを自分で確認しに行ったり、とか……

ーー石原

ありますあります。3年前ぐらいの記事でも全然見ますよ。

スキルやナレッジがオープンになったことで生産性が向上

ーーQiita Team

Qiita Teamには具体的にどんな記事を投稿されているのでしょうか?

ーー石原

各プロジェクトについての記事は月に1回投稿します。また、弊社にはグラフィックとエンジニアリングの部門があるのですが、グラフィック部門では週報を記事化してQiita Teamに公開しています。あとは個人的に思ったことなどもありますし本当にいろいろです。

ーーQiita Team

会社さんによっては「今週末はこんなことをして余暇を楽しむぞ」というような投稿もされているようですが、そういったカジュアルな記事はあったりするんですか?

ーー石原

ありますね。当初はその辺りのレギュレーションをどうするか? という話もあったんですが、部長陣がポエムのようなすごくシンプルな内容の記事を投稿していくにつれて、それ以降は各自が思い思いに書いた記事が投稿されるようになりました。

カジュアルな記事だけでなく、ビジネス寄りのデータが書かれた記事も投稿されるので硬軟の差はすごいんですけど(笑)。

ーー土橋

イベントレポートや会社見学など「こんな感じでした」といったものも記事としてアップされていますね。

ーーQiita Team

グラフィック部門ではどういった使い方をされているのですか?

ーー石原

完成したグラフィックをアップして、「この絵をつくるにあたっては、こういう経緯があったのでここを工夫した」とか、「このツールを使ったらすごく便利だった」といったように、振り返りや気付き、今後の改善を踏まえて記事を書いてもらっています。

元々、口頭や個人のノートなどの資料ベースでしか残していなかった情報や技術もあったんですけど、そういったスキルやナレッジがしっかりオープンになったことで、効率アップや生産性につながっていると思います。

それにQiita Teamであれば「どういったマインドで取り組んだのか?」という、普通に仕事をしていると言葉にしづらい本人のモチベーションも残せますし、社長の小山まで含めて誰もが見られるのがいいですね。

口頭や個人の資料ベースでしか残していなかった情報や技術がしっかりオープンになったことで、効率アップや生産性につながっている

また、仕事で必要なスキルやナレッジに関して、無闇に人に聞くのではなく「まずはQiita Teamで調べてみる」という意識付けの効果も出てきているように感じます。

今後はプロジェクト開発の知見を残すためにQiita Teamを使ってみようかと考えています。

ーーQiita Team

そこは別のサービスを使われているのですか?

ーー石原

はい。運用についてはQiita Teamを使っているのですが、開発ではプロジェクトメンバー限定のスプレッドシートのようなものを使っています。Qiita Teamであれば次に似たような開発があったときに、前回のプロジェクトでの失敗や試行錯誤を後の人にも共有できるじゃないですか。現状、開発におけるそういった知見が残せていないため、経験が財産になっていないのはもったいないと思います。

ーーQiita Team

ぜひ開発でもご活用ください。一方で、エンジニアの方はどういった使い方をされているのですか?

ーー石原

「メンテナンスはこういうフローでやっていきます」というような記事は毎回投稿してもらっています。また、「ここはこうした方がいいんちゃう?」とか「ここ間違ってるで」という指摘や「いや、あくまでこのままやります」といったレスポンスも全部残しています。

記事単体だけでなく、投稿された記事を起点にしたやり取りのコミュニケーションも含めて情報として共有されているので、「なぜそうなのか」といった背景などの理解が深まりますし、納得感を得られますよね。

社内コミュニケーションの契機になる

ーー土橋

初めてプロジェクトで一緒になったメンバーが書いた記事を読むことで「こんな仕事をしてきたんだ」「あのゲーム好きなんですか?」と喋るきっかけにもなります。実際、入社したての方が「『記事読んだんですけど……』と話しかけられたことで安心しました」といった声をよく聞きます。そういった面では特にQiita Teamを導入して良かったなと思っています。

ーーQiita Team

一方でイレギュラーな記事が投稿されることを防ぐために、投稿内容を管理している会社さんもありますが、記事内容についてのルールは規定されていないのですか?

ーー土橋

特にありません。自由ですね、本当に。

ーー石原

強いて言えば、「ちょっと言い方にトゲがあるよね」という記事があった場合は、僕から個人宛に「直した方がいいかもしれない」とアドバイスすることはあります。とはいえ自由な場にしているので厳重な注意ではありませんし、訂正を強制することもありません。

社内コミュニケーションのきっかけになり導入してよかったと思います(土橋氏)

情報発信は人事評価にもつながる

ーーQiita Team

書き込みの頻度や内容を評価に反映するという会社さんもあるのですが、そこはいかがでしょうか?

ーー石原

評価には直結しません。と言いながら、僕自身は割と評価しています。自分のことをどんどん発信していくのがビジネスパーソンの生き残っていく道だと僕は思っているんです。だから「発信したいです」「発信しました」といった取り組みは高く評価します。

そもそも情報共有する相手が近くの席のスタッフだけであれば、もったいないですよね。それを記事にするだけでチームや組織が変わる。記事を書く作業は重たいし時間もかかりますが、その時間は決してムダではありません。

ーー土橋

自己評価の1つとしてアドベントカレンダーのように毎日必ず投稿するという目標を設定して、本当にそれをやりきった人も実際いましたね。

ーー石原

いましたね。素晴らしいのは、「できませんでした」という記事が投稿されることもあるんです。それも含めて「Qiita Teamを利用していて良かった」と思います。

ーーQiita Team

ネガティブな投稿については、社風によってはあまり歓迎されない会社さんもあると思うのですが、そういう文化ではないんですね。

ーー石原

できなかったからといってマイナスにはならないですから。むしろQiita Teamに記事が投稿してあるとメリットになるんです。例えばもう一押し評価の説得力がほしいなという時に、「Qiita Teamに記事が上がっていた通り……」といった感じで言うと、説得力が増しますよね。

人の配置を変える時も、「この人がどういうことを考えて仕事をしているんだろう?」ということや、内面的な思想を知るために記事を参考にしているんです。その人が望むようなキャリアを用意できるように、人に関する情報収集や判断材料としてもQiita Teamを利用しています。

導入に際しての注意点

ーーQiita Team

最後にQiita Teamの導入にあたって何か参考になるようなアドバイスなど教えてください。

ーー石原

SNSに慣れていれば導入はしやすいと思うんです。ですのでSlackなどで社内の人とコミュニケーションを取ることに対してのハードルが下がったら、次はQiita Teamを導入するというのがいいのではないでしょうか。

全部メールとファックスという会社さんが、突然Qiita Teamを導入するというのは反発が大きいかもしれません。また、議事録やレポートなどの情報をクラウド上に残すというフローが根付いていないところだと難しい可能性もあります。逆にその辺りがクリアになっていれば、どういう企業であろうとスムーズに導入できると思います。

ーー土橋

Qiita Teamはすごくシンプルなので、全然違う業界から来た方でもすぐに使えてますもんね。入社して次の日ぐらいには自己紹介の記事を投稿されていますし、「すごく使いやすい」という感想も聞いています。

こういうサービスって、正直なくても仕事は成立するじゃないですか。でもあったらすごいなっていうこの感覚は、ほかの会社さんにも知ってほしいですね。

ーーQiita Team

ありがとうございました。

Qiita TeamではSlackやプロジェクト管理ツールTrelloとの連携といった機能も提供しています。プロジェクト開発などでQiita Teamをこれまで以上にご利用いただくのであれば、ぜひ使ってみてください。

<原稿構成 石島英和、編集 佐伯幸治>

200名が利用中! 日報、手順書etc「使い方は限定しない」。運用4年で蓄積したQiita Team活用術

クラウド型会計ソフトfreee(フリー)を運営するfreee株式会社。同社は2014年からQiita Teamをご利用くださっています。今回の記事では、4年間にわたってQiita Teamがどのように活用されているのか、活用のコツ、実際に活用して感じているメリット、他ツールとの併用についてなどをお伺いしました。

実は、freee株式会社のインタビューは今回が2度目(初回のインタビュー時には、Qiita Teamのご利用人数が24名だったのが、今ではなんと200名に増加しています!)。

そんな急成長を遂げたfreee株式会社の記事を、初回のインタビュー記事と合わせてご覧いただけたらと思います。

インタビューいただきました

浅羽義之(あさば・よしゆき)Yoshiyuki Aasaba
freee株式会社 プロダクト基盤本部長

Qiita Teamは、いろいろな課題について議論をする場

ーーQiita Team

以前の取材では、業務とは関係のないライフハック的な投稿も含め、コミュニケーションツールとして使っていただいているとお伺いしました。今でも「ゆるふわ」や「ポエム」タグは使われているんですか?

ーー浅羽

はい。昨日も「ゆるふわ」や「ポエム」タグの投稿はありましたよ。

ーーQiita Team

そうなんですね。それでは早速ですが現在はQiita Teamをどのように使われているのですか?

ーー浅羽

結構いろいろな使われ方をしていますね。

例えば、新卒の社員が書いた日報に対して、ベテランが突っ込みを入れることで、学びの機会になっていたり、失敗したことと失敗から得た学びをあえて共有して、失敗を次につなげるカルチャーをつくって心理的安全性を確保するようなツールとしても利用しています。

技術面で困っていることもQiita Teamで共有していますね。「こういうデータ取れないですか?」とふわっと投げられた記事に対して、「じゃあこういう観点で、このデータを取ってみよう」と返したり。

プロダクトを考えるときには、エンジニアだけでなく経営陣も含め、たくさんの関係者を巻き込んで議論するケースもあるのですが、「こういうコンセプトでこれをつくります」とGoogleドキュメントで仕様書を書いて、その内容をQiita Teamに貼り付けて、リアルタイムでコメントをやり取りすることもあります。

直接、業務には直結しませんが、Qiita Teamでのやり取りから「みんなで勉強しますか」となって、勉強会を企画して開催することもあります。Qiita Teamは、技術面だけでなく、いろいろな課題について議論がしやすい場になっていますね。

Qiita Teamは議論がしやすい場になっていると語る浅羽氏

日報、手順書、プライベートの困りごとetc。使い方は限定しない

ーーQiita Team

今のお話を伺うとQiita Teamのfreeeにおける社内的な立ち位置は明確に決めておられないのでしょうか? 日報だったり、コミュニケーションツールだったり、社内Wiki的だったり、幅広く利用されているように思いました。

ーー浅羽

そうですね。特に「こう使いなさい」といったような限定はしていません。日報としても使っていますし、コミュニケーションツールとしても使っています。手順書も載せていますね。例えば、会計freeeの開発環境でこの機能を有効にするために、こういう手順でやってくださいとか。

一方で、「洗濯機が壊れたんだけど…」みたいな記事があったりとか(笑)。前回の記事にあった「お前の洗濯は間違ってる」を書いた人が、つい最近、洗濯機の乾燥機能が壊れたときに何をすればいいかを書いていましたね(笑)。

ーーQiita Team

本当に幅広く活用されていますね(笑)。手順書に関しては、一部をQiita Teamに残しているんでしょうか。

ーー浅羽

Qiita Teamに投稿されている手順書は、開発環境のものが多いですね。本番環境でのオペレーションや永続的なものはGoogleドライブに置いています。全社で見るものに関しては、Workplace by Facebookにリンクを貼って、飛べるようにしています。

ほかにはSlackで技術的なコマンドについて盛り上がったときに、Qiita Teamに記事として残すこともあります。Slackだと長くなってしまって使いづらいので。

ーーQiita Team

Slackとの連携機能をリリースしましたので、そちらもぜひご利用ください。

実際にご利用されていてQiita Teamの書きやすさについてはいかがでしょうか。

ーー浅羽

やっぱりMarkdownでちゃちゃっと書けるので、書きやすいです。「こういうことを今やってるんだよ。すぐ知ってね」みたいな、情報を早く共有したいときや即時性を求めているときにはとても便利です。新卒の書いた日報もすぐにレビューしているのですが、それも書きやすさが影響していると思います。

リアルタイムで真面目な話題をやり取りするWorkplace by Facebook、非同期でカジュアルな話題をやり取りするQiita Team

ーーQiita Team

Qiita Teamのほかにどんなツールを併用されていますか?

ーー浅羽

Qiita Teamは、開発・PMなど140名ぐらいのエンジニア+ビジネスチーム(経営陣)の一部、合計200名が使っています。全社コミュニケーションのツールは、Slackの代替としてWorkplace by Facebook(以下Workplace)を使っています。

ーーQiita Team

どのように使い分けられているのでしょうか?

ーー浅羽

Qiita Teamは、真面目な話というよりは、ちょっとしたカジュアルなもの。好きなときに見て議論に参加できるイメージです。

Workplaceでは、Qiita Teamで記事にするような失敗談を書く場としては使っていません。Workplaceを使っての議論では、利用人数も多いですし、どうしても同期処理になってしまいます。同期処理っていうのは、要は仕事を中断してリアルタイムに返さないとみたいな感覚なんですが、Workplaceではそういった使い方の傾向があるように思います。

ーーQiita Team

では、Qiita Teamの使い方としては、Slackの拡張版というか、コミュニケーションをもっとより深くできるような場所という感じなのでしょうか。

ーー浅羽

実はもうSlackってエンジニアしか使ってないんですよ、流れが速くて読めないなどいくつか課題があったので。「いつの間にか議論が進んでいた」っていうケースもあって。

ーーQiita Team

じゃあ、今、Qiita Teamのようなコミュニケーションツールとして使っているのは、Workplaceのみという感じですか?

ーー浅羽

エンジニア全体だとそうですね。チームによってはドキュメントサイトを別に試したりはしてます。

ーーQiita Team

以前freeeさんにお話をお伺いしたときに、世界で売れてるSaaSやモダンなSaaSをどんどん使い、自社の開発につなげていくと話されていたのですが、そういう文脈もあっていろいろなサービスを使われているのでしょうか?

ーー浅羽

そうですね。いろいろ使って試しています。

弊社では、ツールに合わせて業務を変えるっていう意識が強くて、ツールがいまいちだから使うのを止めるケースはあまりないです。ただ、そのやり方は情報が分散されてしまうというデメリットもある。だから本当にそれがいいのかというのは、考えないといけないですね。

ーーQiita Team

今、もうすでに、分散し始めている状況ですか?

ーー浅羽

そうだと思います。ただ、大事な情報や仕様書はGoogleドキュメントで管理していて、Qiita Teamの記事からリンクに飛べるようになっているので、一応集約はされているはずです。

Qiita Team 分散する情報のハブとなっている
ーーQiita Team

freeeさんは、G Suiteの利用が活発というイメージがあります。全部の情報がQiita Teamに載ってるわけではなく、関連するところはGoogleドキュメントのリンクを貼ったりするなど、Qiita Team=ハブみたいな感じで使っていただいているんですか?

ーー浅羽

そうです。Googleドライブの弱いところって、検索キーワードが分からないとたどり着けない点にあると思うんですよ。それを補うQiita Teamのいいところとして、タグを利用しているんです。タグがあれば何となくたどれるし、ある程度絞り込める。キーワード検索だと絞り込みが難しいんです。

ーーQiita Team

Googleドライブだと膨大ですものね。

ーー浅羽

そうですね。管理しようとするとディレクトリの運用が大変になりますよね。なので、本来はそういうリンク集みたいなのがあって、そこからダイレクトに飛べるのがいいし、必要であれば検索もできるのが良いですね。

■24名→200名にスケールアップしたことで変わったこと

ーーQiita Team

以前取材させていただいた時は、24名でご利用いただいていましたが、今では200名と規模が拡大されていますよね。何か使い方が変わったところはありますか?

ーー浅羽

人が多くなればなるほど、投稿に対するハードルはどうしても上がってしまいますね。ただ、Workplaceは規模が大きく書きづらい面があり、Qiita Teamに書くっていう風にはなっていますが。

ーーQiita Team

開発チームだけで140名もいらっしゃると、一人一人の得意分野などが見えづらいと思うのですが、それをQiita Teamの中で解消することはありますか? 例えば、この人がこういう投稿書いてあるから質問しに行ったりとか。

ーー浅羽

それはあると思いますよ、私はインフラ寄りの人なので、インフラ系の記事が多いんですけど、質問されますね。新しく入社した人でもQiita Teamに書かれた記事を見て、「ああこういう技術が得意なんだ」っていうのを知る機会になります

反面、本名とIDがひも付かないのが悩ましいといえば悩ましいですね。アイコンが本人の写真じゃなくて、ネコの写真とか(笑)。なので、自己紹介タグをつくって、生い立ちや自分の強み弱みっていうのを好きに書いてもらっています。

ーーQiita Team

アイコンが分かりにくいという悩みはよく聞くのですが、基本的には顔が見えるようなアイコンをオススメしています。顔のアップの写真があるといいですね。

Qiita Teamで投稿することにハードルが上がっているのでそれを解消したい

ーーQiita Team

4年間Qiita Teamを利用されていて何か課題に感じていることはありますか?

ーー浅羽

先ほども出ていましたが、人が増えてきたことで、投稿に対するハードルの高さが上がっているので、それをどうするかが課題ですね。投稿する人が固定化してしまって、投稿しない人は一つも記事を書かないケースが見られます。

ーーQiita Team

入社されたら、すぐに最初の自己紹介をQiita Teamで書いてもらうのは一つの方法かもしれません。

ーー浅羽

社内のフローに組み込んでいくのはいいですね。現在エンジニアの利用が多いので、投稿でタイムラインを汚さないようにしようという配慮があるのかもしれませんが。

ーーQiita Team

そのあたりはエンジニアならではですね。

コミュニケーションの活性化という面では、投稿したらマネジメント層が必ず「いいね」をするようにするとか、誰でも自主的に気軽に投稿する雰囲気をつくるために、マネジメント層がたまにカジュアルな記事を書く、といった方法もありますね。

弊社では社長がコードを書いて、「いいね」を押すショートカットをつくっているんですよね(笑)。

社長の「いいね」が増えて、結果として社員全体でも「いいね?」を押す人が増えました。

投稿のハードルを下げてみんなに投稿してもらいたい
ーーQiita Team

最後に、Qiita Teamにこんな機能があればうれしいといったご要望などがあれば、ぜひともお伺いしたいのですが。

ーー浅羽

アカウント管理が自動化されるとうれしいですね。あとは管理画面から投稿量が見られたらアクティビティが分かるので、よりコミュニケーションの活性化につながると思います。

ーーQiita Team

なるほど、いろいろ参考になります。これからの課題として社内で共有させていただきます。本日はお忙しい中、ありがとうございました!

Qiita Team活用術まとめ

いかがでしたでしょうか。freee株式会社では、日報やカジュアルなコミュニケーションツール、開発環境のドキュメントなど、さまざまな使い方でQiita Teamを利用されているようです。4年間ご利用いただいた上でのご要望などもお伺いでき、とても参考になりました。

この記事をご覧になり、Qiita Teamに興味を持たれた企業様がいらっしゃいましたら、ぜひお問い合わせいただくか、無料お試しも用意しておりますので体験してみてください。

<構成 ライター 飯田 萌、編集 佐伯 幸治 >